おすすめ度 ☆☆☆☆
1991年に旗揚げした障害者プロレス団体「ドッグレッグス」の活動を追ったドキュメンタリー。
ニュージーランド監督ヒース・カズンズが密着し5年の歳月をかけて作り上げた。
全編日本人のみ出演、日本語だけど、製作はアメリカ。
この映画の製作は、2015年で、ドッグレッグスは活動を中止、現在は焔として活動しているが、昨年一回開かれたのみ。
やはり、この映画にみられるような、スター役者がむつかしいのかも。
確かに、本作のサンボ慎太郎、健常者のアンチテーゼ北島の対戦。
アルコール依存症で、明日をもわからぬ、愛人(ラマン)とその妻ミセス愛人のような、強烈なキャラクターはそうそういるものではない。
障がい者のプロレスは、どこかエイリアンをみるような、引けを感じるが、この映画に登場する障がい者は,障害を武器に生きるようなたくましさがあり、映画に引き込まれる。
映画は、母親との関係や、介護者の登場で、障がい者の生の姿を見せ、人間の生に迫っている。