ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「トラブルシューター~解決士」、韓流アクションドラマ!

2013-01-13 16:13:26 | 韓国映画
おススメ度 ☆

韓国映画も玉石混合。

これは石の方。

警察を辞めて「犯罪研究所」を営む男が、依頼された現場で殺人死体発見。結局はめられて犯人に。

そして、逃げたければという脅迫のメッセージ。

自らの娘のいのちも脅かされて、今度は大物を狙う羽目に。

警察に追われながら、犯行を重ねるきわどさ。

話的には面白いが盛り上がらない。

おまけに、なじみ少ない韓国俳優がたくさん出てきて、こんぐらがる。

カーチェイスなどあって面白いのだが、所詮小手先だけ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「マリー・アントワネットに別れをつげて」、フランス革命勃発、その3日間の王室に迫る

2013-01-12 18:31:26 | フランス映画
おススメ度 ☆☆
    フランス・歴史に興味のある方 ☆☆☆

マリーアントワネットは、フランス革命で散った悲劇の王妃であるが、この映画は、その革命のさなかの王宮の様子を、王妃の読書係の目でみたありさまを描いている。

王妃は、側近のポリニャック夫人と愛人関係にあった。

一方、朗読係は、圧倒的な気品にあふれるマリー・アントワネットを慕っており、ポリニャック夫人を羨んでいた。

革命が起き、王妃たちも含め、処刑の対象として発表されていた。

いつ王宮が攻められるかわからない緊張感の中で、王宮はあわただしい動きを見せる。

革命により、夫ルイ16世の王朝が亡び、その犠牲となっていくのです。。

民は飢え苦しんでいたが、王朝は絢爛豪華、そのため、王宮と王朝の絢爛豪華さを見ているだけでも楽しい映画です。

ただ、史実としての処刑が見えているだけに、淡い感傷だけが残ります。

この映画は。朗読係という庶民の目で見ているところにユニークさがあります。(ネタバレ)
































後半、朗読係は、ポリニャック夫人を助けるため、ポリニャック夫人に扮して逃亡します。王妃の言いつけとあれば仕方ありません。

いつばれるかの緊張感が。

そしてラスト。余韻が残ります。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キネマ旬報ベストテン発表、かぞくのくに、ニーチェの馬がベストワンに!

2013-01-12 08:50:37 | 映画
今朝の新聞に、キネマ旬報ベストテンが掲載されている。

「ニーチェの馬」や「桐島、部活やめるってよ」など、難解な映画が上位に入っている。

私のおすすめでは、あまり勧めていないが、新しい感覚が評価されるのだろう。

てらいのない地味な映画が評価されるのはいいことだ。

特に、かぞくのくには、北朝鮮という国をめぐって、深く考えさせられる映画で、監督が元朝鮮連合の幹部の娘という特異な立場にあったとは言え、その洞察力のすごさには感心させられる。兄たちが北朝鮮に行って、不幸な日々を過ごしていることを思うと胸が詰まる。

ニーチェの馬は、見た時の感動もさりながら、ずっとあとまで残る鮮烈な映画だった。誰もが見て良いかは疑問だが、黒澤明の羅生門を思わせる見事な切り口だ。

写真は「かぞくのくに」



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「少年は残酷な弓を射る」、一種ホラー映画です。

2013-01-11 16:49:28 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆☆
    変わった映画好き ☆☆☆☆

映画化が無理だろうと言われた主観的小説の映画化。

全編に漂う、不安感は何から出るのだろう。

冒頭から、ひらめく白いカーテンにかかる赤い液体。

玄関に赤いペンキで塗られた白い壁。

そして、イタリアでのトマトまみれのお祭り

赤が基調で何か事件が起こったことがにおわされる。

そして、鋭い目つきの少年のカットバック。

ヒロインのティルダ・スウィントンの顔が、不安でこちらまでイラつかせる。

これはある意味、ホラー映画だ。

望まれずして生まれた息子は、事ごとに反逆。

いうことを聞かない子供はいるが、ここまで、反抗的なことはない。

そして、彼が成年の目前で起こした犯罪。

救いようがないのだ、だが、ラストはラブストーリーめいた余韻が、これが良い方に向かうかは、これからだが。

写真はイメージで、このような画面はありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  番匠義彰監督「抱かれた花嫁」

2013-01-10 15:51:03 | 日本映画
1957年作品

よくもあしくも、松竹版メロドラマ。

今回は、浅草が舞台。

寿司屋が舞台。神輿やレビューやストリップがでて浅草らしい。

三人の子持ちの寿司屋の女将。

長男は舞台付きの作家に、次男は学生だが、レビューの踊り子と仲がいい、で後継に長女の和子に白羽の矢が。

そして婿を紹介するが、彼女には既に動物園に務める恋人が、といろんな人が出てきて、コメディに。

三角関係だったり、寿司屋に二人の男が見習いに来たり、ドタバタが続く、終わりの方は火事があったり大変だ。

でも、いい形に収まるのが松竹メロドラマ。

手馴れた役者の演技のアンサンブルで、見せてくれる。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本映画「桐島 部活やめるってよ」、高校生の話です。

2013-01-09 15:45:22 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
   新鮮な映画好き ☆☆☆☆

タイトルの桐島君は映画には登場しません。

そして、高校の放課後、「桐島君が部活辞めた」という話が、伝言式に広まっていく。

いっぽう、映画部は、先生の指導で準優勝までいったので、次頑張ろうとなって、先生の脚本でなく、自分たちの映画を作ろうと動き始める。

学校には、いろんな部活があって、それぞれ違った部活に参加している。

桐島君は、バスケット部所属で、頭もよく、友達も多く、彼女もいて、部のキャプテン。

で、金曜日。

金曜日の出来事が、立場の違った目線で描かれ、同じシーンが別角度から描かれる。

なんのことはない、普通の高校の日常が描かれ、特別な事件などない。野球部、サッカー部、バスケ部、バレー部、音楽部、映画部などなどの活躍が描かれていく。

だけど、桐島という存在が(映画では出てこない)未知のものとして、見るものを誘いこんでいく。

何気ない、女の子同士の会話とか、それがなぜか、的を得ていて、どきっとさせられる。

最初、桐島がいつ出てくるかの興味で映画を見ていたら、全然出てこなくてイライラしてしまった。

ここでこの映画からおいて行かれてしまい、のめりこめないまま、映画は突然終わってしまう。

登場人物が多いのと、会話が、日常的な速さで進むので、置いていかれるとしんどい。、というのは、画面の切り替えが早く、前後を考えているうちに話は進む。

批評家の評判はいいのだが、一般人にはどうでしょうか?

ただ、ゾンビ映画のラストは、突然映画的興奮に誘われる。ラストがいいと言われるゆえんだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK山田洋次が選んだ日本映画百選  加藤泰監督「源氏九郎颯爽記 白狐二刀流」

2013-01-08 12:46:22 | 日本映画
1957年作品

当時の花形、中村錦之助が源氏九郎を演じ、大立ち回りの時代劇です。

外人が出てきたり、鉄砲が出てきたり、江戸末期の話のようだ。

当時大衆文学の花だった柴田錬三郎の原作、3部作の2作目。

東映は当時、新興の映画会社で、中村錦之助、東千代介全盛時代、少年向けの映画が多かったが、この映画は大人向け。でもチャンバラには変わりはない。

監督の加藤泰は後やくざ物でも力を発揮しているが、そつなくこなしている。

山田洋次が、喜劇編で採用しているように、コミカルなシーンも多い。

源氏九郎は源氏の末裔で、ここでは白狐二刀流を使い、その立居振舞のかっこよさで見せてくれる。

源氏の隠し金があるとのことでの大騒動だが、金目当てのものが寄ってたかって源氏にあやかろうとするが、最後は、観音様の慈悲を学ぶことに。

しかし当時の剣戟は、切っても血は出ないは、源氏に至っては、その白装束が汚れることすらない、要は様式美なのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中國映画「桃(タオ)さんの幸せ」、家政婦だった桃さんの老後の人生!

2013-01-07 17:56:18 | 中国映画
おススメ度 ☆☆☆
     老後の人生が気になる方 ☆☆☆☆

香港に暮らす映画プロデューサーロジャーは、60年間家政婦とともに生活していた。その桃さんが、突然脳卒中で倒れる。

この映画のプロデューサーの実話に基づく映画だ。

ロジャーの家族は、香港返還で、海外へ移住。残った独身の彼ひとり家政婦の厄介になっていた。

家政婦は、病状は回復したが、手足が不自由で養老院へ入りたいという。ロジャーの幼馴染が、養老院を経営しているので、そこへ入所。

桃さんの養老院生活が始まる。

淡々と老女とロジャーの生活から描写が始まり、香港での生活が活写される。

「女人、四十」の女性監督アン・ホイが実に細やかに養老院の姿を描く、時にコメディタッチで、時にリアルに。

養老院の生活だけなら暗い映画になるが、この映画は、ロジャーと桃との恋愛にも似た触れ合いが実に細やかに描かれ心を打つ。

ロジャーの家族は、海外のため頻繁には会えないが、母が訪ねてきたり、外地へ二人で尋ねたり、家族の生活も十分だ。

ただ、桃さんは、生い立ちの不幸もあり、未婚で子もいない。そんな、彼女が唯一頼りにするロジャーに面倒見てもらえる至福。

そこには、家族以上の温かみがあふれている。

桃さんのパーソナリティが、心配りにあふれており、養老院仲間とも楽しい。

ギャング映画ばかり見慣れた香港映画にこんな心優しい映画が出来るとは奥が深い。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカ映画「ウェンディ&ルーシー」、若い女性の再生物語です

2013-01-06 15:43:56 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

劇場未公開

「マリリン7日間の恋」のミシェル・ウィリアムズ主演の上映時間82分の小品。インディーズ映画として話題に。

仕事を求め愛犬のルーシーと共にアラスカへ向かったウェンディ。場所はオレゴン州(アメリカ北西部、カナダに近い)

背後関係はほとんど語られないが、愛犬ルーシーが唯一の心の友。そして移動手段兼寝場所の車が故障してしまう。

それからが、彼女の受難劇が、といっても日常茶飯事的な出来事の積み重ね。

車の修理屋がまだ開店していなくて、スーパーへ買い物に、ここで、ドッグフードを万引き。これが運のつき。

警察に突き出され、その間犬を置き去りに。

返ってみると、犬が見つからない。ここから犬探しが始まる。

一方、車の修理には金がかかり、結局故障個所が多く、廃車の憂き目に。

犬は、見つかるが彼女には犬を飼い続ける財力がない。

車が故障した場所に警備員がいて、唯一彼女に助けを。一方、車の修理屋は事務的に、でもレッカー車による移動のみの請求ということに。

夜は、公園で寝ようとするが、浮浪者に襲われる。

アメリカの貧困層の生き様を飾りなしに淡々と描いた佳作。

ラストは、救いの余韻は残しているが、前途多難。

ウィリアムズも、すっぴんで演じている。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本映画「大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇」男女逆転の大奥物語!

2013-01-05 18:22:52 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
    時代劇好き ☆☆☆

正月映画、華やかな映画が望まれるのだが、まあこれも一応豪華絢爛といいたいところだが、

男女逆転・大奥はすでに、紫咲・二宮コンビで、吉宗篇が映画化されているが、いっぽう、テレビでも多部・堺のコンビで家光篇が放映されている。

今回は、犬公方で有名な綱吉篇で、菅野美穂と堺雅人が主演。

二条城を使った豪華絢爛な舞台とその衣装はさすが、正月映画らしい。

だが、話に起伏がない。

お世継ぎの問題に終始し、結局は、女の問題となったことで、なんだとなる。

でもとっかえひっかえ、えりすぐった男と日夜情事を重ねるとは、色気たっぷりの映画のはずだが、菅野にいささかの魅力はあるものの、ありきたりの描写で色気もない。

むしろ、菅野の父を演じる西田敏行とその側室の尾野真千子の情事の方が色気がある。

犬公方らしく、動物愛護のふれもあるが、結局、情事の相手に選ばれた男の必死の訴えが、胸を打つくらい。

菅野・堺の恋物語も、発展のテンポは遅く、ラスト近く白髪交じりとなってから。

一応、史実に忠実に男女逆転させているらしいが、大奥を描くだけで庶民はほったらかしだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする