おススメ度 ☆☆
文学的映画好き ☆☆☆
R-18の成人映画です。
何しろヒロインが、元娼婦で、戦後は米兵相手のパンパンですから。
バーのおかみ、元娼婦は、戦争でニヒリスチックになっている作家(坂口安吾のことらしい)と、一緒に暮らすことに。
2人の約束で、セックス三昧なのだが、女性は職業柄不感症。それでも楽しもうとあの手この手。
で、これだけの話では物足りなくて、中国戦線で片腕を失った兵隊がもう一つの柱。妻と子がいるが、戦争が激しくなり、疎開させる。
かれも戦争の後遺症でインポだ。
だが、集団で女性を犯しているシーンに触発され、米を買ってあげるとだまして、次々と女性をレイプ。
ネタバレになるが、戦後、元娼婦とこのレイプ犯が、接触するのがミソ。
レイプ犯に、中国での犯行の数々を告白させたり、警察での取り締まりで天皇の名で戦争犯罪を犯したと強弁。
一方、元娼婦の戦争に対する発言など、せりふでは安吾ばりの反戦語がつづられる。
しかし、低予算。
凝ったセットなど求むべくもなく、安吾らしい退廃的なセックス描写も上っ面で、共感を呼ぶにはちとつらい。
成人映画としても、情念がないのが玉に瑕。
文学的映画好き ☆☆☆
R-18の成人映画です。
何しろヒロインが、元娼婦で、戦後は米兵相手のパンパンですから。
バーのおかみ、元娼婦は、戦争でニヒリスチックになっている作家(坂口安吾のことらしい)と、一緒に暮らすことに。
2人の約束で、セックス三昧なのだが、女性は職業柄不感症。それでも楽しもうとあの手この手。
で、これだけの話では物足りなくて、中国戦線で片腕を失った兵隊がもう一つの柱。妻と子がいるが、戦争が激しくなり、疎開させる。
かれも戦争の後遺症でインポだ。
だが、集団で女性を犯しているシーンに触発され、米を買ってあげるとだまして、次々と女性をレイプ。
ネタバレになるが、戦後、元娼婦とこのレイプ犯が、接触するのがミソ。
レイプ犯に、中国での犯行の数々を告白させたり、警察での取り締まりで天皇の名で戦争犯罪を犯したと強弁。
一方、元娼婦の戦争に対する発言など、せりふでは安吾ばりの反戦語がつづられる。
しかし、低予算。
凝ったセットなど求むべくもなく、安吾らしい退廃的なセックス描写も上っ面で、共感を呼ぶにはちとつらい。
成人映画としても、情念がないのが玉に瑕。
おススメ度 ☆☆
ヨーロッパの時代劇好き ☆☆☆
シェイクスピアには、謎が多すぎ、別人説がずっと唱えられた来た。
この映画は、シェイクスピアの別人探しの要素よりも、16世紀の、王を巡る確執劇に主眼が置かれている。
凝りに凝ったセットと、衣装、あたかもその時代へタイムスリップしたかの背景が、映画を重厚にしている。
そして、演者も、演劇出身を中心に、当時のシェイクスピア劇を再現。
一方、どろどろした、貴族たちの確執。
それは、死刑をも招く、おどろおどろしいもの。
一方で、エリザベス女王をはじめとする王族のきらびやかさ。
シェイクスピア劇をはじめとする欧州の物語好きには、垂涎の物語だ。
しかし、登場人物が多く、時代がさかのぼって描かれ、若き時代の役者が違うので、前半は、物語についていけず、唖然としてしまった。
ここはやはり、当時の人間の相関関係などをしっかり頭に入れてから見ないと、面白さは半減。
シェクスピア別人説を、王族内に求めることによって、王室内のドロドロした関係があぶりだされ、興味を増す。
ヴァネッサレッドグレイブが晩年のエリザベスを演じ気品をあふれさせている。
ヨーロッパの時代劇好き ☆☆☆
シェイクスピアには、謎が多すぎ、別人説がずっと唱えられた来た。
この映画は、シェイクスピアの別人探しの要素よりも、16世紀の、王を巡る確執劇に主眼が置かれている。
凝りに凝ったセットと、衣装、あたかもその時代へタイムスリップしたかの背景が、映画を重厚にしている。
そして、演者も、演劇出身を中心に、当時のシェイクスピア劇を再現。
一方、どろどろした、貴族たちの確執。
それは、死刑をも招く、おどろおどろしいもの。
一方で、エリザベス女王をはじめとする王族のきらびやかさ。
シェイクスピア劇をはじめとする欧州の物語好きには、垂涎の物語だ。
しかし、登場人物が多く、時代がさかのぼって描かれ、若き時代の役者が違うので、前半は、物語についていけず、唖然としてしまった。
ここはやはり、当時の人間の相関関係などをしっかり頭に入れてから見ないと、面白さは半減。
シェクスピア別人説を、王族内に求めることによって、王室内のドロドロした関係があぶりだされ、興味を増す。
ヴァネッサレッドグレイブが晩年のエリザベスを演じ気品をあふれさせている。
昨日、「あまちゃん」の総集編があり、眠いのに一気に見てしまった。
なかなか、連ドラは、見逃す機会も多く、やや中途半端に理解していたが
総集編は、よくまとまっていて、見たシーンを思い出しながら見入ってしまった。
あらためて、「じぇじぇ!」、これ字に書くとつまらないが、実際に聞くと結構うける。
明日から使おうかな??
あこがれの本物の橋幸夫とデュエットするなんて、ばあさん幸せ。
さて、週刊誌では、早くも、結末の予測が出ているが、
そりゃ、ドラマの収録は終わっているのだから、どこかから、漏れるはな。
震災のシーンになり、その後復興するらしい。
松田聖子が出るとか、小泉は出ないとか、
ばあちゃんが死ぬとか。
AKB48が出るとか。
橋本愛がメーンで歌うとか。
あと1か月余、まあ楽しみだ。
なかなか、連ドラは、見逃す機会も多く、やや中途半端に理解していたが
総集編は、よくまとまっていて、見たシーンを思い出しながら見入ってしまった。
あらためて、「じぇじぇ!」、これ字に書くとつまらないが、実際に聞くと結構うける。
明日から使おうかな??
あこがれの本物の橋幸夫とデュエットするなんて、ばあさん幸せ。
さて、週刊誌では、早くも、結末の予測が出ているが、
そりゃ、ドラマの収録は終わっているのだから、どこかから、漏れるはな。
震災のシーンになり、その後復興するらしい。
松田聖子が出るとか、小泉は出ないとか、
ばあちゃんが死ぬとか。
AKB48が出るとか。
橋本愛がメーンで歌うとか。
あと1か月余、まあ楽しみだ。
おススメ度 ☆☆
コメディ好き ☆☆☆
カナダ・ケベック州作品。まあ、二日続けてケベック映画とは、これ偶然。
冒頭、若かりし主人公が、精子提供するシーンが、じつはこれでもうひいてしまった。
その後は、精子提供して生まれた子供から、提供者の身元を明かそうと裁判が、
たまたま、裁判の資料で、訴えている子供の資料を見てしまう。
彼は、精子提供男がファンのサッカー選手だった。
さらにに興味を持って、次々と自分の精子で生まれた若者を訪ね、それぞれを応援する。
お人好しの主人公のキャラが微笑ましく、笑いを醸し出している。
ラストのほうでは、人生ブラボーといいたくなる。
でもやはり、精子提供で533人も子供がいるなんて、ちょっと引いてしまう話。
まあ、主人公に新しい子供ができて、こちらは万々歳だが。
コメディ好き ☆☆☆
カナダ・ケベック州作品。まあ、二日続けてケベック映画とは、これ偶然。
冒頭、若かりし主人公が、精子提供するシーンが、じつはこれでもうひいてしまった。
その後は、精子提供して生まれた子供から、提供者の身元を明かそうと裁判が、
たまたま、裁判の資料で、訴えている子供の資料を見てしまう。
彼は、精子提供男がファンのサッカー選手だった。
さらにに興味を持って、次々と自分の精子で生まれた若者を訪ね、それぞれを応援する。
お人好しの主人公のキャラが微笑ましく、笑いを醸し出している。
ラストのほうでは、人生ブラボーといいたくなる。
でもやはり、精子提供で533人も子供がいるなんて、ちょっと引いてしまう話。
まあ、主人公に新しい子供ができて、こちらは万々歳だが。
おススメ度 ☆☆
復讐映画好き ☆☆☆
カナダ映画、それもケベックなのでフランス語。劇場未公開
外科医は最愛の9歳の娘を暴行され、殺される。
犯人は捕まるが、裁判では、有期刑。理不尽と感じた父は、護送中に拉致。
秘密の山小屋に監禁。
警察にはばれないよう周到に計画。
暴行犯を全裸にしてつるし上げ、殴るはけるはの拷問を。
男は医師で、手術道具を持参、男の腹部を傷つける。
そして娘の誕生日まで7日間。
ひたすら拷問を続ける。
担当の刑事のほうにも、わずか半年前に愛する奥さんをコンビニ強盗に射殺されたという気の毒な過去があり、拉致犯に理解はあるが、やっていることはえぐい。
いささか陰湿な映画だ。
復讐映画好き ☆☆☆
カナダ映画、それもケベックなのでフランス語。劇場未公開
外科医は最愛の9歳の娘を暴行され、殺される。
犯人は捕まるが、裁判では、有期刑。理不尽と感じた父は、護送中に拉致。
秘密の山小屋に監禁。
警察にはばれないよう周到に計画。
暴行犯を全裸にしてつるし上げ、殴るはけるはの拷問を。
男は医師で、手術道具を持参、男の腹部を傷つける。
そして娘の誕生日まで7日間。
ひたすら拷問を続ける。
担当の刑事のほうにも、わずか半年前に愛する奥さんをコンビニ強盗に射殺されたという気の毒な過去があり、拉致犯に理解はあるが、やっていることはえぐい。
いささか陰湿な映画だ。
おススメ度 ☆☆☆
怪獣映画好き ☆☆☆☆
太平洋から現れたカイジュウ。当然日本も巻き込まれる。
舞台は香港だが、菊地凛子がヒロインとして活躍。その少女時代を芦田愛菜が演じ、ハリウッド進出で話題に。
巨大なカイジュウと戦い、兄を失った戦士がヒーロー。
巨大なカイジュウは、ゴジラを思い起こさせるが、はるかにパワーアップした大怪獣。でもちゃんと本多猪四郎には敬意を表している。
この怪獣に対するのは、巨大ロボット、これは人間二人が右左を担当して戦うという代物。
兄を失った戦士は、女性戦士と組むことに。
女性戦士は、幼いころに、怪獣に襲われ、戦士に救われる。その戦士が、今回の作戦の上司。
人間同士の友情や心の葛藤など、ヒューマンドラマ的要素もしっかりしており、なかなか見ごたえがある。
特にカイジュウがどんどん進化し強くなるのが見もの。
一方、ロボットはカイジュウと直接格闘するので、重量感があふれ、必ずしもロボットが強くないので、手に汗ものだ。
電磁波とか原子炉とか、高度な武器も使われ、地球外での格闘。最後はあわやのシーンが。
かなりうまくできたカイジュウ映画で楽しませてくれる。
怪獣映画好き ☆☆☆☆
太平洋から現れたカイジュウ。当然日本も巻き込まれる。
舞台は香港だが、菊地凛子がヒロインとして活躍。その少女時代を芦田愛菜が演じ、ハリウッド進出で話題に。
巨大なカイジュウと戦い、兄を失った戦士がヒーロー。
巨大なカイジュウは、ゴジラを思い起こさせるが、はるかにパワーアップした大怪獣。でもちゃんと本多猪四郎には敬意を表している。
この怪獣に対するのは、巨大ロボット、これは人間二人が右左を担当して戦うという代物。
兄を失った戦士は、女性戦士と組むことに。
女性戦士は、幼いころに、怪獣に襲われ、戦士に救われる。その戦士が、今回の作戦の上司。
人間同士の友情や心の葛藤など、ヒューマンドラマ的要素もしっかりしており、なかなか見ごたえがある。
特にカイジュウがどんどん進化し強くなるのが見もの。
一方、ロボットはカイジュウと直接格闘するので、重量感があふれ、必ずしもロボットが強くないので、手に汗ものだ。
電磁波とか原子炉とか、高度な武器も使われ、地球外での格闘。最後はあわやのシーンが。
かなりうまくできたカイジュウ映画で楽しませてくれる。
おススメ度 ☆☆☆
アンジェリーナジョリー監督の名と、「最愛の大地」という題名で、メロドラマを想像すれば、まったくの期待外れ
戦争中の女性虐待が一方のテーマであり、敵味方に分かれた男女の愛は、肉体関係はいざ知らず、心の格闘はひきさかれんばかり。
1992年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。それは宗教戦争だ。
セルビア人とムスリム人(イスラム)。
なじみのない俳優、ボスニア・ヘルツェゴビナというなじみのない国の話。淡々と描かれる。ナチス張りの襲撃、男は皆殺し、女は身ぐるみはがれ、若い女性は性の奴隷に。
惨憺たる悲惨さの連続に、眠さすら覚える。
後半は、戦前に知り合った敵味方の男女のいびつな愛の物語で、話としては興味がわくが、これとて性描写が多く、民族が対決するそもそも論も提示される。
もちろん、両者のゲリラ戦も随所に描かれ、戦闘シーンも迫力がある。
アンジェリナ自身ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争にかかわり、そこで見聞きしたことを基にこの映画を作った。
その意欲はかうが、日本人が見るには、ちょっと消化不足に陥る。
アンジェリーナジョリー監督の名と、「最愛の大地」という題名で、メロドラマを想像すれば、まったくの期待外れ
戦争中の女性虐待が一方のテーマであり、敵味方に分かれた男女の愛は、肉体関係はいざ知らず、心の格闘はひきさかれんばかり。
1992年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争。それは宗教戦争だ。
セルビア人とムスリム人(イスラム)。
なじみのない俳優、ボスニア・ヘルツェゴビナというなじみのない国の話。淡々と描かれる。ナチス張りの襲撃、男は皆殺し、女は身ぐるみはがれ、若い女性は性の奴隷に。
惨憺たる悲惨さの連続に、眠さすら覚える。
後半は、戦前に知り合った敵味方の男女のいびつな愛の物語で、話としては興味がわくが、これとて性描写が多く、民族が対決するそもそも論も提示される。
もちろん、両者のゲリラ戦も随所に描かれ、戦闘シーンも迫力がある。
アンジェリナ自身ボスニア・ヘルツェゴビナの紛争にかかわり、そこで見聞きしたことを基にこの映画を作った。
その意欲はかうが、日本人が見るには、ちょっと消化不足に陥る。
おススメ度 ☆☆☆
映像化が不可能とされた宮本輝の原作。
パキスタン、フンザのロケが、いかにも美しく、この映画のモチーフである。
それぞれに痛みを抱えた人たち。
主人公の遠間は、カメラ会社の営業担当。会社では、リストラで人員整理を告げなければならない立場。
家庭では、妻と離婚。一人娘と同居。
そんなある日、娘の会社の上司の子供を預かる羽目に。4歳の少年は母親から虐待を受けていた。話すことすらままならぬ痛手を受けていた。
一方、取引先のカメラ量販店の店主から突然の電話、妻と愛人の別れ話で、灯油をぶっかけられ、どうしようもなく電話してきたという。そして、友人にしてくれと頼まれる。
タクシーに乗車中目についた和服の美女。惹かれて彼女の経営する陶芸品店に。たびたび通うようになり、酒のお付き合いも。
引きこもりの少年の母親は現れるが、その自己中ぶりに、少年は施設に入れようと考える。
そんな状況の4人が、パキスタンの秘境フンザに。
その前にカメラマンの写真集というねた元はあるのだが、不思議と一致して行動を共に。
その砂漠を上り詰めた4人に、新しい風が吹くのだが。
題名の「草原の椅子」は、量販店主の故郷瀬戸内海の島で父親が、作っている身障者向けの椅子のこと。あたかも草原におかれた椅子の如し。
演出、成島出、主人公に佐藤浩市、ほかに西村雅彦、吉瀬美智子。
問題児の親を、中村靖日と小池栄子が演じ快演。
外国ロケまでした大作だ。
映像化が不可能とされた宮本輝の原作。
パキスタン、フンザのロケが、いかにも美しく、この映画のモチーフである。
それぞれに痛みを抱えた人たち。
主人公の遠間は、カメラ会社の営業担当。会社では、リストラで人員整理を告げなければならない立場。
家庭では、妻と離婚。一人娘と同居。
そんなある日、娘の会社の上司の子供を預かる羽目に。4歳の少年は母親から虐待を受けていた。話すことすらままならぬ痛手を受けていた。
一方、取引先のカメラ量販店の店主から突然の電話、妻と愛人の別れ話で、灯油をぶっかけられ、どうしようもなく電話してきたという。そして、友人にしてくれと頼まれる。
タクシーに乗車中目についた和服の美女。惹かれて彼女の経営する陶芸品店に。たびたび通うようになり、酒のお付き合いも。
引きこもりの少年の母親は現れるが、その自己中ぶりに、少年は施設に入れようと考える。
そんな状況の4人が、パキスタンの秘境フンザに。
その前にカメラマンの写真集というねた元はあるのだが、不思議と一致して行動を共に。
その砂漠を上り詰めた4人に、新しい風が吹くのだが。
題名の「草原の椅子」は、量販店主の故郷瀬戸内海の島で父親が、作っている身障者向けの椅子のこと。あたかも草原におかれた椅子の如し。
演出、成島出、主人公に佐藤浩市、ほかに西村雅彦、吉瀬美智子。
問題児の親を、中村靖日と小池栄子が演じ快演。
外国ロケまでした大作だ。
おススメ度 ☆☆☆☆
洋服屋一家の戦争時代を描くことによって、戦争のむなしさを描く。
妹尾河童(幼名はじめ)が実際に体験した父と自らの物語を小説にし、かたくなに映画化を拒んできたが、ついに許可。おかげで、壮大なドラマが誕生した。
父は、神戸在住、クリスチャン、外人の服を仕立て、戦争中スパイ容疑がかかる。少年も学校でいじめられる。
冒頭、戦争が近づき、近所の蓄音器でオペラを聴かせてくれるお兄さんが、思想犯で捕まえられたり、女男といわれたお兄さんが、徴用となり、逃げて自殺したり、刻々と近づく戦争の足音が描かれる。
この壮大な映画は、少年が戦争に巻き込まれる姿が描かれていく。
更に家庭では、父が洋服屋をやっていけなくなり、消防団に入団。
少年は、中学校にすすみ、戦争予備軍として育っていく。
そして大空襲、敗戦。神戸大空襲で家が焼け落ちるシーンは一つのクライマックスだ。必死にミシンを助けようという姿が光る。
戦後の貧しい生活。
まあ、この戦争に銃後でかかわった人たちには、身につまされる話が満載。
一方で、少年が戦争や迎合する社会に疑問を持つ姿も描かれていく。
丁寧に話を積み上げていく脚色と演出は、巧みにいろんな話を父親と母親の生きざまを浮き彫りにしながら、戦争下に生きた人々を描いている。
実直な良き父親を水谷豊は、情緒豊かに演じ、その女房役でクリスチャンを伊藤蘭が好演。
モスクワで賞を得たのも納得。
ただ、少年が成長期も演じるため、ややぎこちなく、残念。中学生は、別人の方がよかったかも。
洋服屋一家の戦争時代を描くことによって、戦争のむなしさを描く。
妹尾河童(幼名はじめ)が実際に体験した父と自らの物語を小説にし、かたくなに映画化を拒んできたが、ついに許可。おかげで、壮大なドラマが誕生した。
父は、神戸在住、クリスチャン、外人の服を仕立て、戦争中スパイ容疑がかかる。少年も学校でいじめられる。
冒頭、戦争が近づき、近所の蓄音器でオペラを聴かせてくれるお兄さんが、思想犯で捕まえられたり、女男といわれたお兄さんが、徴用となり、逃げて自殺したり、刻々と近づく戦争の足音が描かれる。
この壮大な映画は、少年が戦争に巻き込まれる姿が描かれていく。
更に家庭では、父が洋服屋をやっていけなくなり、消防団に入団。
少年は、中学校にすすみ、戦争予備軍として育っていく。
そして大空襲、敗戦。神戸大空襲で家が焼け落ちるシーンは一つのクライマックスだ。必死にミシンを助けようという姿が光る。
戦後の貧しい生活。
まあ、この戦争に銃後でかかわった人たちには、身につまされる話が満載。
一方で、少年が戦争や迎合する社会に疑問を持つ姿も描かれていく。
丁寧に話を積み上げていく脚色と演出は、巧みにいろんな話を父親と母親の生きざまを浮き彫りにしながら、戦争下に生きた人々を描いている。
実直な良き父親を水谷豊は、情緒豊かに演じ、その女房役でクリスチャンを伊藤蘭が好演。
モスクワで賞を得たのも納得。
ただ、少年が成長期も演じるため、ややぎこちなく、残念。中学生は、別人の方がよかったかも。