ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ぱいかじ南海大作戦」、西表島で繰り広げられるサバイバル映画

2013-08-13 13:56:07 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
    南の島大好き ☆☆☆

「ぱいかじ」とは、沖縄・八重山地方の方言で 南から吹く風という意味。

失職と離婚という人生二大行事を一度に失った男が、南へ南へと移動し、最後に西表島に行き着く。

そこで知り合った、浮浪者に荷物を一切合財持ち逃げされ、それこそ裸一貫。

そこへやってきた、若者一人、何とかこの男に食い入り、一場をしのぐ。

主人公佐々木を阿倍サダオが演じ、彼のキャラクターが面白くこの映画を引っ張っていきます。

更に、関西の女性2人が2人が加わり、南の海辺でのキャンプ生活。

コメディタッチで明るく、南海の解放感が何とも楽しい映画です。

ただ、2時間近くの長編はちょっと荷が重い。

浮浪者探しも一テーマで、この浮浪者たちもサバイバルに参加。

更には、ラストは一ひねりほしいところ。
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「バーニー みんなが愛した殺人者」、テキサスであった実際の事件の映画化

2013-08-12 18:08:09 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

「スクールオブザロック」のリチャード・リンクレイター監督とジャック・ブラックが組んだドキュメンタリ・コメディ。

何とも、ちょっと太っちょのジャックブラックが、お人好しを巧みに演じている。

葬儀屋助手、おくり人だ。その人当たりの良さとトークで抜群の営業力。一方、献身的な市民活動。キリスト教社会だから、当然宗教行事だ。ブラックの抜群の歌唱力が生きて、その讃美歌は素晴らしい。

ドキュメンタリーらしく、村の人々(これ実際に事件のあった村人が出演)の葬儀屋に対する評判は素晴らしい。

一方、対象的に、村人から嫌われる富豪の夫人。これも、村人の評判が。

ただ、映画的にこのトークはいささか煩わしい。

富豪が死に、その葬儀で知り合った葬儀屋と未亡人。

好かれ者と嫌われ者がコンビになって、富豪の財産を親戚に渡さず、使いまくる。

2人は、豪勢な世界旅行までする。この辺の贅沢感も映画的に面白い。さて、後半(ここからネタバレ)


































まあ、題名に殺人者とあるからもともとネタバレしているが、執拗ないじめにきれた葬儀屋が未亡人を射殺し、冷蔵庫に保管したという事件。

それの裁判が後半のメーンだが、同情が集まる中、執拗な検事にしてやられる。

ラストには、事件の本人の写真まででて、これが実際あった事件だと強調。

嫌味なばばあを、かのシャーリーマクレーンが演じ、例によってのちょっととぼけた味が生きている。
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「ミツコ感覚」、ちょっと変わったミツコの話

2013-08-11 17:07:38 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
   ちょっと変わった映画好き ☆☆☆

DOCOMOのCMなどを手掛ける山内ケンジ監督作品。

一軒家に二人で暮らすミツコと姉のエミ。

父は愛人と遠方で暮らし、母はその影響で自殺。

エミは、職場の上司と不倫関係。

ミツコは、写真学校生だが、スナックに勤める。

ある日、野外で撮影中、男に声をかけられナンパされる。

振り切るも、別の日、男は姉とやってくる。男はストーカーか?

そんな、ちょっと非日常な展開が、なんとなく気になって映画にはまっていく。

エミの不倫相手の女性がでてきたり、展開は読めない。

そんな感覚が「ミツコ感覚なのか?」

ミツコには、終戦のエンペラーで日本女性を演じる初音映莉子が。

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「ひまわりと子犬の7日間」、犬家族と人間家族の愛情物語!

2013-08-10 15:51:16 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
   犬好き ☆☆☆☆

山田洋次の愛弟子、それも女性監督初演出。

まあ、どうしても、初めての作品は力が入るものだ。

作品のこと、興行成績のことなど、いろんなプレッシャーがあるだろう。

それを差し引くと上出来の映画だ。

老夫婦にかわいがられた子犬たち。老夫婦が手放した時から悲劇が始まる。このじいちゃんを亡くなった夏八木さんが演じる。夏八木さんの最近の活躍は素晴らしい。

宮崎県、実際にあった話。

市役所で犬を扱う部署に勤務する男性が主人公。妻を交通事故で無くし、ばあさんと二人の子供で住んでいる。

役所では、引き取り手のいない犬は、一定期間が過ぎると、殺処分される。子供たちに大手を振って言える職業ではない。

ある日、野良犬を捕獲するが、母親の凶暴さに辟易する。だが、娘たちに自分の職業を告白し、プライドの話をした手前、その犬たちを見届ける羽目に。

そこから、犬と人間との会話へと発展するのだが、宮崎弁堪能な堺雅人が演じ、本領を発揮する。

犬好きには、涙ものだ。

一方、規則ずくめの役所への批判もちょっぴり。

獣医役の中谷美紀が花を添えるが、まあ、脇役どまり。
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「ローンレンジャー」、ジョニー・デップがインディアンに

2013-08-09 19:10:09 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
    西部劇好き ☆☆☆☆

ローンレンジャーは、もともと、アメリカで1933年にラジオ放送された西部劇。

それを今回は、インディアンが主人公のアクション活劇に。

最近のアクションシーンの仕掛けはすごく、特に今回は列車を使った大活劇で、前半とラストの2回も、それも趣向を変えて見せてくれます。まあ、それだけで十分な映画ですが、150分の長丁場で、魅せてくれます。

まず仕掛けは、1933年の見世物小屋です。(「ローンレンジャー」も1933年に初めて放映されています。)、そこで、人形になっていたインディアンのトンとが突然少年に語り掛けるところから始まります。

で、舞台の1860年代、これぞ西部劇の主舞台ですが、ジョニー・デップ扮するトントが霊的な力で正義の検事を助けることになり、その検事が黒マスクをかぶってローンレンジャーに扮するというもの。

白塗りのデップは、パーレーツものの影響か、コメディタッチ。

ドロドロした復讐劇が、あまり暗くならずに済みます。

インディアンが白人の相棒を務めるという現代風解釈で、見事に西部劇の醍醐味を見せてくれます。

アメリカでは評判は良くないそうですが、しがらみのない日本では気軽に楽しめるのでは。
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「オース、ばたやん」、今年4月亡くなった田端義夫さんのドキュメンタリー

2013-08-08 18:15:18 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

ばたやんは私の中では、あまり印象でなかったので、見るつもりはなかったが、時間が余ったので見てしまった。

やはり観客は、年配の男性が多い。

今年94歳で亡くなったというから、戦前派、大正世代だ。

で、この映画、2006年の大阪・鶴橋の小学校講堂での公演が主体。

ばたやんは、三重県で生まれ育ったが、3歳で父は他界、10人兄弟の9番目。8歳で兄の住む鶴橋に移り住む。

で、この鶴橋は第二の故郷。そこで、ファンたちが集まった校舎で、浜村淳司会のもと、田端義夫の人生を振り返る。

映画は、このコンサートを主体とし、関係者のインタビューと、昭和後半の舞台映像を交えながら、ばたやんを浮き彫りにする。

19歳でコンクール優勝、20歳でデビュー。そして第二次世界大戦に。

片目が不自由なため、徴兵は免れたが、戦地慰問に。

そこで戦争の映像が挿入され、制作者側の反戦の訴えが。

あとは、音楽的なこと、たとえばエレキギターのこと、高音の音程のことなど、ばたやんの人気の秘密をさぐる。

戦前の歌手は、昭和30年ごろを境に消えていくが、ばたやんはその独特な音楽センス、たとえばジャズを取り入れるなどで、息を吹き返す。

そんな、エピソードが、ばたやん個人のことばかりでなく、幅広いテーマが展開される。

個人的なことでは、女好きだが、これも、妻と娘が登場、今では昔話なのだろう。

まあ、ばたやんに興味がなくても、音楽史としてみても面白い。
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「新しい靴を買わなくちゃ」、オールパリロケのラブドラマです!

2013-08-07 16:21:22 | 日本映画
おススメ度 ☆☆

熟女のパリのロマンス。ちょっと、岸恵子を思い出してしまった。でも、中山美穂には荷が重すぎた。

お相手は、向井理君。今、もて派の男前。

そんな二人の恋物語。

妹について、パリ旅行に来た向井。妹はさっさと恋人のもとへ。残された彼が、ふと出合ったのがパリ在住のライター。

靴のかかとが折れたり、パスポートが破れたりのアクシデントで、2人は一緒に夜を過ごすことに。

3日間のパリ旅行。カメラマンだから、有名観光地はいっぱい写真に。

ただ、話が二人のプラトニックな恋と、妹と恋人のやり取りが主で、それ以外は背景として、坂本龍一の音楽とともに流される。

北川悦吏子の演出で、岩井俊二は製作で加わっている。

向井が、中山に送る新しい靴がタイトルになっている。

あくまで、ムードラブドラマだ。
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「マーサ、あるいはマーシー・メイ」、カルト集団から脱走した女性のトラウマ

2013-08-06 17:12:45 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

自家栽培農法的な集団生活の集団に所属していたマーシーメイ。

突然脱走し、姉のもとへ。

姉の夫は建築士、結婚したばかりで、休暇で貸別荘に来ていた。

姉は、温かく迎えてくれたが、いつしか、集団生活時のありさまがフラッシュバックし、異常な行動に。

実は、この集団いわゆるカルト集団で、徐々にその実態が明かされる。

主人公のマーサ・メイは、カルト集団のリーダーに「マーシー」と呼ばれるように。

マーサとマーシーの生活が交互に描かれ、彼女の精神が明かされていく。

だが、このカルト集団、一方で、無法集団であり、それが彼女を苦しめている。

この苦しめられる姿が、見るものに伝わって、重苦しい雰囲気に。

実話を脚色して作ったというから、アメリカにはこの手の集団があるのだろう。

こういった集団へ入団することへの警告とも取れるが、それはうがちすぎか?

マーサを演じるのはエリザベスオルセン。新人だ。

監督のショーンダーキンも、長編は初めて、それだけに、ちょっと実験的で、凝った映像になっている。
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今最も人気のテレビドラマ「半沢直樹」、銀行マンの鮮烈な争い!

2013-08-06 13:08:35 | ドラマ
最近、テレビドラマが低調な中で、この夏最も脚光を浴びているのが「半沢直樹」

TBS日曜夜9時、11日には、第5話が放送される。

半沢直樹は、池井戸潤さん原作の、銀行ドラマ。

バブル期に入社した、今最も脂ののっている時代、大阪西支店の融資課長。

支店長の命により受けた融資先が倒産。5億円の損失が、それをすべて半沢がかぶることになるのか。

半沢直樹には、菅野美穂と結婚した堺雅人が演じ、最近では、檀蜜がからんで、ますます面白くなている。

それぞれの回で、そこそこの解決があり、それが見ているものをしてやったりと思わせる。

サラリーマンにとっては、身につまされる話だけに身を乗り出さずにはいられない。

この痛快感が、視聴者を引っ張っているのだろうか。
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「ペーパーボーイ 真夏の引力」、新聞屋のひと夏の恋とおぞましい体験!

2013-08-05 17:54:31 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆
    ヴァイオレンスミステリー好き ☆☆☆☆

ニコ-ルキッドマンの痴態ぶりが話題になっていますが、たしかに彼女の肉食系色女(ビッチ女優の面目躍如)には、一目置かされます。

全体的に、変態満載なので、気の弱い人はちょっと引けるのではないでしょうか。

1960年代のアメリカ、フロリダ州。まだ、人種偏見などがあった時代。

主役は、水泳好きの大学生、事情があって、中退、家の新聞配達を手伝っている。

母親は、幼いころ家出して黒人の家政婦に甘えている。

彼の兄は新聞記者、当地の死刑囚の冤罪事件の取材に帰ってくる。黒人の同僚がいる。弟も手伝うことに。

その死刑囚と結婚を考えている女性もやってくる。

そして、死刑囚のいる刑務所へ、そこで繰り広げられる、死刑囚とその婚約者の、触れざる交流の仕方。

これをはじめとして、肉食女の色気たるや、おかげで、新聞屋の青年はぞっこん惚れてしまう。

ただ、この辺話がごちゃごちゃして、ちょっと鬱陶しい、映像の雰囲気も楽しめるものではない。(あとネタバレ)































後半話はがぜんおもしっろくなるが、

兄のもう一つの秘密、胡散臭い死刑囚の兄のいる牧場。

そして、解放された死刑囚の住む沼地のおどろおどろしいサスペンス。

エログロ、暴力、殺人と奈落の底へ。

若き新聞屋の経験は、トラウマを生むだろう。




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