ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「NO ノー」、チリ、政権の是非を問うTV合戦

2014-09-02 19:24:11 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

チリに興味ある方、CMと選挙に興味ある方 ☆☆☆☆

チリ映画。

1988年、チリのピノチェト独裁政権の是非をめぐって国民投票が実施される。

YESが圧倒的と目されていた。平等を期すため深夜テレビで毎日15分YES,NO両陣営のテレビを流すことが決まった。

NOを獲得したい側の責任者から、レネは製作を依頼される。レネはCM製作で人気を博していた。

チリの軍事独裁は、虐殺を行い世界から注目を浴びていた。

はじめ、この虐殺をテーマに映像を作ろうという話があったが、レネは反対、むしろ、選挙民が楽しく選挙に参加できるようなものを作るべきとCMの手法を駆使。

前半、この製作に至るやり取りが淡々と描かれるので、ちょっと退屈する。

が後半、NO派が勢いを得てくると、制作側に脅迫めいた張り紙があったり、レネの子供を利用しようとする動きも出てくる。

更に、圧力が強まり、逃げ惑うのに苦労する。緊迫の画面だ。

そして、選挙の結果。

淡々と描かれるので、感動は少ないが、地道な活動が浮かび上がる。

実際の出来事なので、クラシックなカメラで撮影、当時の写真をうまく挿入している。

チリという、日本とは遠い国のそれも軍事独裁政権という話だけに、物珍しさと、理解しずらさとがあって、ちょっと戸惑う映画だ。

でも苦しんで物事が成功するのはいいことだ。
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「グレートデイズ 夢に挑んだ父と子」、トライアスロンに挑む障がい者の子と父

2014-09-01 17:32:28 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆

夢に挑む映画好き、スポ根好き、トライアスロン好き、ヨーロッパの景色好き ☆☆☆☆

実話のようだが、フィクション。ただ、実際のトライアスロンの競技を撮影しているので臨場感は満点。

障がい者を演じる青年は、実際の障がい者、オーディションで選ばれた。

車いす生活を送る17歳の青年。

父は、会社を首になって所在を失っていた。特に妻や子に対する態度がぎこちない。

彼は以前トライアスロンに挑んだことがあり、息子はそれを見て、父にトライアスロン出場を薦める。

はじめ渋る父親を強引に説得、申し込みをするが一度は跳ねられる、だが青年は委員会にまで乗り込んで、出場権を勝ち取る。

だが、レーズは過酷、普通の大人でも途中リタイア続出。それを障がい者同伴で乗り切るのだ。

家族のきずなが薄れていくのを心配した父親は、息子のいうことを聞き入れ、練習に励む。

練習場が、フランス南部アルプスのふもと、絶好の風景の下、2人で励む練習は家族回復過程に絶好のポイント。

上映時間は、90分と短めだが、家族の絆回復とスポ根に特化した物語が心に響く。

ラストのレースは、実際のレースを撮影しているので壮大。

一度ならずあきらめかけるが、最後は達成感満載!



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