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「大統領の執事の涙」、7人のアメリカ大統領に仕えた執事の物語

2014-09-08 17:24:25 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

アメリカの歴史に興味のある方、黒人の民権運動に興味のある方 ☆☆☆☆

アメリカの大統領の執事は、黒人だったとは初めて知った。

7代の大統領に仕えたセシル。

まだ黒人差別の激しい南部での幼少時。それは過酷なものだった。父母を亡くし、だが、一生懸命真面目に働き、ホテルのボーイから、幸運も手伝って大統領の執事へ。

当時の黒人としてはとっておきの出世といえよう。

だが、執事は、影の存在。余計なことはできなかった。

前半は、この執事へ上り詰める成功物語と、各大統領たちのエピソードが語られる。今のアメリカの日本大使ケネディ夫人の幼き頃が出てきて微笑ましい。

大統領たちの、黒人に対するスタンスは、人によって大違い。

後半は、(これはフィクションらしいが)、息子が大学へ進学、黒人の人権運動へかかわっていく姿が描かれる。

レストランや、バスで黒人は白人と同一の席には座れなかった。それに抗議する運動をしては警察に捕まった。

息子の行為にいらだったセシルは、息子とは口も利かなくなる。

だが、徐々に世の中は変わっていき、息子らの人権運動が黒人の地位を向上させていく。

最後は、黒人のオバマ大統領の出現で、やっと黒人の地位が認められる社会になった。

セシルの青年時代からを、フォレスト・ウィテカーが演じ、貫録を見せる。

監督は、黒人のリー・ダニエルズ。黒人問題を正面から、丁寧に描きあげている。
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