ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「TOKYO TRIBE」、園子温監督のラップミュージカル、エログロ編です

2014-09-11 16:04:28 | 日本映画
おススメ度 ☆☆

園子温ファン、ラップミュージックファン、井上三太ファン、ヒロミクンファン ☆☆☆☆

とにかく、エログロ満載。R+15です。

世界の園子温が、トロント映画祭へもっていった、やりたい放題のエログロ活劇です。

特徴的なのは、せりふの多くがラップミュージックで、これがなじめない人はまずついていけません。

主役の一人に、YOUNG DAISを起用、その他要所にラッパーを配しています。

主役には、今やNHK朝ドラで有名になりましたが、「変態仮面」の肉体派鈴木亮平、脱ぎまくっています。たしかに日本刀を構えた姿はかっこいい。

ヒロインには、新人の清野菜名、思い切って脱いでいますし、キックすなわちパンツ見せのアクションはなかなか見せてくれます。

究極は。ヒロミクンの竹内力。その貫禄は、どうに入っており、人の指をむしゃくしゃくったり、男の一もつの張り型で遊ぶなどやりたい放題。

対する窪塚洋介は、クールに決めてくれます。

TRIBEとは、種族のことで、近未来(といっても薄汚い東京)の東京の各所に種族がありそれぞれを族長がとりしきっているという構図。

そこへ、紛れ込んだ、大司祭の娘スンミ。そこで、大活劇となり、何が敵で何が味方か、大混乱。

戦車は出てくるは、機関銃はぶっぱなすは、もう大騒動だが、タイマンがあったり、ヌンチャクがあったり、日本刀があったり、もうこの辺は、理屈抜きの大げんか。

ただ、今までの園映画と違うのは、血が抑えめ、特に大型扇風機で吸い込まれる場面も本当だったらちだらけなのに、うっすらと血色してるだけ。

エロといっても、裸は出てくるが、それ以上はおとなし目。

まあ、世界を考えてのことだろうが、生ぬるいといえば生ぬるい。

井上三太の漫画を園なりにこなした作品。
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「デンジャラスバディ」サンドラブロックとメリッサ・ マッカーシー、絶妙コンビの刑事もの

2014-09-10 17:33:26 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

サンドラブロック好き、麻薬もの好き ☆☆☆☆

全米では大ヒットしたが、日本では都会の少数館でのみ公開。

コメディな故に、その微妙な面白さが伝わりにくいのかも。

FBI捜査官を演じるサンドラブロック。

昇進を目指して頑張っている。

上司から、ボストンの麻薬組織捜査を命じられる。

ところが、地元警察を牛じっているのが、超おデブのマリンズ刑事(でも結構可愛い)。

野蛮さゆえに、シカゴでは問題児だった。下ネタ連発である意味かっこよく、捜査の手荒さは加減しないので、爽快。

前半は、このハチャメチャぶりと、サンドラブロックのちょっと堅物のコンビで結構面白い。

刑事ものとしての捜査は、凡庸だが、キャラクターの勢いで魅せてくれる。

それにしても、女性2人での麻薬捜査とはきつい話だ。

そこは頭脳と馬力で乗り切る2人。

後半は、アクション主体となりちょっとだれる。
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「ケープタウン」、南アフリカケープタウンで事件を追う二人の刑事

2014-09-09 17:33:46 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆

南アの現状を知りたい方、ちょっと変わった刑事もの好き ☆☆☆☆

白人と黒人二人のコンビの刑事映画だが、

エロ、グロにあふれた映画(ちなみにR+15)だけに覚悟が必要。

酒と女におぼれた刑事(日本ではすぐ首だろう)、女と寝ていた早朝に起こされて遅刻して現場へ。

元ラグビー選手の娘が公園で殺されていた。ちょっと殺され方がひどい。

地道な捜査を重ねるうち(一応刑事はほかにもいる)、麻薬使用の疑いが。

携帯の履歴から、海岸へ捜査に、そこで突然あるグループに襲われる。そこで仲間の刑事が殺される。

敵は、大掛かりな組織で動いているようだ。

それは、麻薬が絡んでいる。

その間に、白黒の刑事の現状が描かれ、黒の刑事は、原題になっている「ZULU」族出身で,幼いころ痛い経験をしている。そして、マンデラの演説に共感している。一方の白人は、妻とは離別、息子にも嫌われている。

少女事件の犯人は麻薬中毒の青年で、それで終わりにしたい上層部。だが、二人は、そんな組織に挑戦する。

特別なアクションがあるわけではないが、刑事はそれぞれ単身で向っていくためかなり危険だ。ただ、カーチェイスはかなり不気味(あとはネタバレ)

































そして、ラスト近く、黒人刑事の母親が刑事の制止にも関わらず捜査の協力をしようとして惨殺される。

俄然、復讐心に萌える刑事。それがアフリカの現状なのか。

広大な砂漠に敵の科学者を追い詰める刑事。その執拗さは、「眼には眼を」を思い出させる。

ケープタウンにロケ敢行。かなりリアリティに富む作品に出来上がっている。

フォレスト・ウィテカーが「大統領の執事」とはまた違ったタイプの黒人を演じ光っている。一方、オーランドブルームは、肉体美を披露して、やさぐれ刑事を見事演じている。

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「大統領の執事の涙」、7人のアメリカ大統領に仕えた執事の物語

2014-09-08 17:24:25 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

アメリカの歴史に興味のある方、黒人の民権運動に興味のある方 ☆☆☆☆

アメリカの大統領の執事は、黒人だったとは初めて知った。

7代の大統領に仕えたセシル。

まだ黒人差別の激しい南部での幼少時。それは過酷なものだった。父母を亡くし、だが、一生懸命真面目に働き、ホテルのボーイから、幸運も手伝って大統領の執事へ。

当時の黒人としてはとっておきの出世といえよう。

だが、執事は、影の存在。余計なことはできなかった。

前半は、この執事へ上り詰める成功物語と、各大統領たちのエピソードが語られる。今のアメリカの日本大使ケネディ夫人の幼き頃が出てきて微笑ましい。

大統領たちの、黒人に対するスタンスは、人によって大違い。

後半は、(これはフィクションらしいが)、息子が大学へ進学、黒人の人権運動へかかわっていく姿が描かれる。

レストランや、バスで黒人は白人と同一の席には座れなかった。それに抗議する運動をしては警察に捕まった。

息子の行為にいらだったセシルは、息子とは口も利かなくなる。

だが、徐々に世の中は変わっていき、息子らの人権運動が黒人の地位を向上させていく。

最後は、黒人のオバマ大統領の出現で、やっと黒人の地位が認められる社会になった。

セシルの青年時代からを、フォレスト・ウィテカーが演じ、貫録を見せる。

監督は、黒人のリー・ダニエルズ。黒人問題を正面から、丁寧に描きあげている。
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「Naked body ネイキッドボディ」、少女ビアンカ と元俳優マチステの恋

2014-09-07 17:06:24 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆

少女の裸体好き ☆☆☆

劇場未公開

イタリア・チリ・ドイツ・スペイン合作の文芸ロマン。

両親を交通事故で亡くした少女ビアンカ。

弟と二人で暮らすうち、弟の友人と称する二人の不良青年が同居。

青年たちのすさんだ生活が

近くに住む元俳優の男が金持ちだと知って、潜入、金のありかを探る。

ところが、老人は盲目で、元はヘラクレスなどの肉体派男優だった。

少女に全裸になることを要求。オイルをぬって添い寝をする。

そして少女は、性的にも、知的にも成長していく。

まあ、女性の裸以外取り立てた映画ではありませんが、全裸シーンは美しいものがあります。

途中、タバコを吸っているところをたしなめられるシーンがあります。






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「セルフィッシュサマー ホントの自分に向き合う旅」、山火事の後、道路標識を作る2人の男の旅

2014-09-07 16:21:43 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

自分を考える映画好き ☆☆☆

ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞。

劇場未公開。WOWOWで放映される。

1987年テキサスで山火事があり、1988年二人の男が山の道路で道路標識を立てたり、黄色の道路標識を敷設したりの仕事をしている。

ちょっと中年手前の真面目そうな男と、若い男。

実は、中年男はある女性に恋をし、彼女のため金を稼ぎに仕事をしている。若者は彼女の弟で、そのつながりでコンビ。

ただ、2人は、年も違い、遊び盛りの青年とは考え方も違う。そんな二人が、仕事をしながら、火事の後の山で、自然の中での生活をしている。

テントを張り、魚をとり、山での自然の生活。

青年は、休みの日に下の町へ遊びに出かける。その時中年男は彼女への伝言を頼む。

そして帰ってくると、彼女からの断りの手紙が、一方、青年は付き合った中年の女性に妊娠の話が。

行き詰った二人が喧嘩をし、酒を飲み、やがて慰め合う。

ほろ苦い物語だ。

決して明るくはないが、ほかに登場する男女以外、自然と車とだけの生活で、人生を感じさせるほのぼの映画だ。

終りも何か希望を持たせてくれる。
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「フライトゲーム」、巧妙なハイジャック

2014-09-06 20:18:30 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

原題ノンストップそのまま、最後まで目が離せない。

リーアムニーソン主演で、彼のワンマン映画だ。

航空保安官ビル(リーアム)、ニューヨーク発ロンドン行きに乗り込む。

だが、冒頭、なぜかこのビルがアル中で勤務前にアルコールを飲んでいる姿が、ここで、この男何かあるなと疑ってしまう。

事件は、彼の携帯にメールが。だが、そのメールは当事者しか使えないもの。そこには、1億5千万円をある口座に振り込めというもの。

いわゆるハイジャックだ。メールから、機内の乗客からだと推測。犯人探しが始まる。

搭乗前から胡散臭そうな人たちが映っていたので、彼らが怪しそう。

そして、同僚の航空保安官を特定、トイレに連れ込み格闘。そして殺してしまう。

予告通り初めのメールから20分。


さらに、振込口座として、ビルの個人口座が指定される。

このため、ビルが犯人扱いにされテレビでビルの悪い過去が暴かれる、という展開で面白くなる。

この時点では犯人は特定できない。

なかなか凝った脚本で、主人公を犯人扱いする展開は、予定調和的。

そして、殺された保安官のカバンから爆薬が見つかる。

犯人がわかってからは、この爆弾を抱えながらの飛行が、ワクワクさせる。

常に、ビル主体で描かれるので、混乱することはない。

CGはちょっと雑だが、後尾を爆発させながらの緊急着陸は手に汗だ。

犯人像がいまいちはっきりしないままの展開だが、アクションは立派。

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「マリリンモンロー 瞳の中の秘密」、マリリンモンローの生から死まで

2014-09-05 14:56:48 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

マリリンモンロー好き ☆☆☆☆

フランス・アメリカ合作。

一世を風靡したセックスアイドル マリリンモンロー その若くしての突然の死は謎を残していた。

マリリンモンローを複数の俳優が、入れ替わり演じているので、単調さを防げているが、映画自身は盛り上がりに欠ける。

108分は少し長いかな。

でも、新しい資料が出てきたりで、かなり彼女の内面まで迫っている。

特に後半、アーサーミラーとの結婚で、彼に馬鹿にされたことが薬へ依存することになったと語っている。

彼女自身の死因は今でも謎とされ、ケネディ兄弟との関係も取りざたされているが、この映画は、そこには一切触れていない。

むしろ、前半の彼女の成長物語は、かなり丁寧に描かれ、孤児の生まれで家庭環境が悪かったのに、頑張り屋で、自らがセックスシンボルとなるよう頑張っていた様子が映し出される。

20世紀FOX社が、彼女を低く見、ギャラがエリザベステーラーの何十分の一とかで、これを快く思っていなかったみたい。

だが、一端退社後、自ら契約し、嫌いな監督とは仕事しないと仕事には意欲を持っていた。

一方、精神的にもろく、おバカなことはわかっているのに、そこを突かれると自尊心が傷ついたみたい。栄光と孤独、成功者の悲劇だ。

懐かしい、ナイスボディの映像も沢山収められおり、マリリンファンにはうれしい映画だ。
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「ルパン三世」、小栗旬がルパン三世に、世界で活躍。

2014-09-04 16:57:49 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

1967-8年に漫画雑誌に連載されたモンキーパンチ原作の犯罪アクション漫画。

ルパン三世は、かの有名なアルセーヌルパンの孫にあたる大泥棒(でも日本人)。

泥棒が主役であるところが味噌で、彼には、仲間がいる。

今回の映画は、アジアをターゲットにした映画で、冒頭のシンガポールをはじめ香港、韓国、そしてタイ。

そして、映画のほとんどがタイで撮影されており、タイ人の俳優やエキストラが大勢出ている。タイ映画といっても過言ではない。

今回特に強調されるは、ルパン三世と不二子だ。そしていつも、不二子に置いていかれるルパン三世。それを二人とも楽しんでいるようで、それがいい仲なのかも。

ルパン三世がターゲットとするのは、かのクレオパトラの「光の首飾りにルビー埋め込んだクリムゾンハート」

それが、タイの山に要塞砦として築かれた大金庫に収められている。ここを攻略すべく、なぜかコンピューターを駆使しての電脳作戦。

でも、アクションシーンは、たっぷり用意されていて、あちこちでの大爆破、マシンガンや地雷、なぜかタイマンの肉弾戦が炸裂。

一方で、バイクでのかっこよい疾走や、フィアットもでてくる大カーチェイス、そこでなぜか五右衛門の剣が登場。

ラストは、タイ軍参加の大アクション。

冒頭から、悪者に多くのタイ人が出てきてどうなのかと思ったが、しっかり警察や軍隊が出てきて一安心。

日本側の俳優も結構いい役者をそろえているし、タイ人、韓国人が活躍。

小栗旬、不二子の黒木メイサ、銭形警部の浅野忠信、五右衛門の綾野剛、次元の玉山鉄二など。

国際化を狙ったクライムアクション。
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「イーダ」、ポーランド、一人の少女の成長物語

2014-09-03 16:36:35 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

ポーランド映画好き、白黒映画好き ☆☆☆☆

ポーランド・デンマーク合作

ポーランド出身で、ヨーロッパで活躍するパヴェウ・パヴリコフスキ監督作品。

1962年のポーランド。修道院で修業を続けるイーダは、孤児のはずだったのに唯一おばがいることを知らされ、会いに行くことを薦められる。

そこで、ユダヤ人であることを知り、その悲劇を知ることに。

伯母と二人で、父母の即ち自らの出生の地へと向かうことに。

そこで改めて、現実が突きつけられる。

それは、ポーランド、そこに暮らすユダヤ人の悲劇。

この辺は、歴史を知らないと分かり難い。

ナチ占領下のユダヤ人迫害はわかるが、そのあと、ナチを恐れて村人たちがユダヤ人たちを迫害したのだ。

同じ国の人々からの迫害とは、民族の悲劇だ。

しかし映画は、その辺は淡々と描き、修道女の成長に重きを置く。

スタンダードサイズの白黒、それも固定カメラ。そして存分に光を取り入れた演出、それは静謐を思い出させる。

監督自身がジャズメンであり、コルトレーンのジャズが主題に。

伯母のふしだらな生活や、ジャズメンの男との交流など、清純な修道女にとってはショッキングな出来事だらけだ。

更なる事件を経て、少女はどう生きるのか、修道服を着て歩き出す少女の足取りは軽い。
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