ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院」、修道院の半年です

2014-09-12 17:43:16 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆

修道院好き、ドキュメンタリー好き ☆☆☆☆

フランス・スイス・ドイツ合作

169分の長さと、静かな映画と見知って鑑賞したが、隣の人は見事睡魔に襲われていました。

京都シネマ、10時10分の開映にもかかわらず、10時10分前ですでに満員。

そんなに、眠い映画なのになぜ見たがるのか。

シーンとした映画館で、あたりを見渡す不思議。

これは何の魅力なんだろうか?

フランスアルプス山脈に建つグランド・シャルトルーズ修道院は、カトリック教会の中でも厳しい戒律で知られるカルトジオ会の男子修道院である。修道士たちは、毎日を祈りに捧げ、一生を清貧のうちに生きる。自給自足、藁のベッドとストーブのある小さな房で毎日を過ごし、小さなブリキの箱が唯一の持ちものだ。会話は日曜の昼食後、散歩の時間にだけ許され、俗世間から完全に隔絶された孤独のなか、何世紀にもわたって変わらない決められた生活を送る

撮影許可を取るのに16年、あしかけ21年かけて撮影された貴重な作品。

題名どおり、祈りの時間以外は、ほとんど一人で暮らす生活。

音楽なし、会話なし。

当然映画は、ナレーションも、会話もない。

ときおり、キリスト者の言葉の字幕が現れる。

それでも、外は四季の移ろいを示す。

散髪、靴の修理など、わずかな生活の一端。

一方で、畑を耕し、薪を割る原始的な生活。

週に一度許される、ピックニックとでもいおうか、ここでは修道士たちの語らいが。

自然の光だけで写される室内風景と、雨や雪、霧などアルプスの自然の美しさ。

それに花も美しい。

少し変わっているところは、修道士たち個人のバストアップの映像。

何も語らないが、それまでの映像からそのたたずまいがうかがわれる。

いずれにせよ、この稀有な映像を楽しまないわけにはいかない。
コメント
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