ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「パプーシャの黒い瞳」、ジプシーの女詩人の数奇な運命!

2016-03-09 19:38:35 | ヨーロッパ映画
おすすめ度 ☆☆☆

ジプシーと女詩人に興味ある方 ☆☆☆☆

私たちは、ジプシーのことをほとんど知らない。

この映画は、一人のジプシーの女詩人の半生を通して、ジプシーの歴史を描いている。

壮大なゆえに、地味な一人の人生ゆえに、なかなか理解しずらいところがある。

まして時制が前後したリするので、混乱する。

パプーシャ(人形)と名付けられ、文字御法度のジプシーで、興味を持って文字の勉強をし、詩を書いた、そんな才女が、才能故、掟破りをしたと追放される不運な物語。

父の兄に強制的に結婚させられるが、時代の流れで、迷い込んだ青年に、詩を書くことを勧められ、おかげで、出版にこぎつける。でもそれが裏目。

ジプシーという定住を持たない特殊な存在、それはナチのユダヤ人迫害とも連なる。

そんな、壮大な歴史絵巻を、白黒の独特の映像で作り上げた映画は、輝かしい。

ジプシーの音楽は、もの悲しく、ストーリーにマッチする。

すべてにおいて、画期的な映画なのだが、いかんせん、感情がついていけないふがいなさを嘆く。

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「愛しき人生のつくりかた」、原題は「思い出」、フランスらしい映画

2016-03-08 16:56:29 | フランス映画
おすすめ度 ☆☆☆

フランスらしいフランス映画好き ☆☆☆☆


フランスで100万人を動員したロングヒット作。

パリに住む3世代の家族の人生を暖かくヒューマンに描いた作品。

祖母の夫の死から祖母の死までの、家族たちのあれこれを描いた涙を誘う佳作。

夫の死で、老人ホームに入った祖母は、ひとり家出する。

孫は、祖母の思い出の地ノルマンディーへ探しに行く。

そこで、祖母のこだわりや、祖母のいた学校の先生と孫との淡い恋。

一方、息子は郵便局を定年退職。所在なさの夫とぎくしゃくする高校教師の妻。

夫の3兄弟は、丸顔の禿げ頭。

これら主な主人公のほかに登場する人たちの何気ない言葉やしぐさになんともユーモアを感じる。

シャルルトレネの名曲が、映画にマッチして心地よい。

とくに、とりたてた出来事がないのに、しっくりくる鑑賞。

フランスらしいとでも言おうか!!
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「合葬」、明治維新を「彰義隊」として生きた3人の若者の物語

2016-03-07 17:09:39 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆

歴史好き、青春映画好き ☆☆☆

明治維新のかげに、彰義隊があった。新撰組ほど名は知られていない。

徳川幕府が無血大政奉還の裏で、将軍をあくまで守ろうとした彰義隊。その中には、時代の流れに身を任すべきと考える人もいた。

そんな、彰義隊に参加した若者たち。まだ年端もいかぬ二十歳前後の青春真っ盛りに、時代に翻弄された人たち。

杉浦日向子原作のコミックを映画化。

結婚とか、婿入りとかが、時代の流れで。、押し流される時代。

3人の若者にスポットを当て、青春物語にして、時代に押し流される男たちの悲劇。

ちょっと戯画風に、描いて見せたところが、彩か?

青春の香りはぷんぷんするが、時代の流れに押し流され、何か悲しい。

冒頭の草履にまつわりつく何物かが、時代を暗示する。 

決してかっこよくない青春、3人で撮った写真が痛々しい。

柳楽優弥ら若者の演技はみずみずしい。
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「沖縄 うりずんの雨」、アメリカ人監督が描く沖縄の過去と現代

2016-03-06 16:36:56 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆☆☆  見てほしいという意味で


「映画 日本国憲法」を撮っているアメリカ人ジャン・ユンカーマン監督作品。

キネマ旬報2015年ドキュメンタリーベストワン。

<第1部 沖縄戦>、<第2部 占領>、<第3部 凌辱>、<第4部 明日へ>の4章からなる。

1945年4月1日、アメリカ軍は、沖縄上陸作戦を敢行。6月23日、アメリカの占領が確定。

以後、アメリカの占領下におかれ、基地の町として有用がられる。

1972年5月15日、日本本土復帰を果たすが、基地の存続や、核の持ち込みなど密約を含めて大きな制約が課されていた。

そして、基地の町としては、米軍兵による犯罪、とくに女性への暴行など、本土ではありえない事件が続発。

いまだもって、基地からの束縛は免れ得ない状況だ。

監督がアメリカ人のせいもあって、アメリカの沖縄戦の膨大な撮影資料が提供され、また、インタビューも、日本兵、沖縄住民のみならず、米兵、特に、レイプ事件にかかわった兵士へのインタビューに成功している。

全体の構成の中で、ペリーの来航以来の沖縄の被虐的立場に触れ、日本国でありながら、様々な差別におかれる沖縄の現状も活写される。

監督は、当事者でないだけに、インタビューは、淡々とした語りになっており、客観的な作りになっている。

沖縄の悲劇が手に取るようにわかる、みんなに見てほしい映画だ。


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「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」、長年住み慣れた家を売りに出すのだが、

2016-03-05 18:56:30 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆☆

夫婦の温かい話好き ☆☆☆☆

ニューヨーク・ブルックリンのアパートメントの最上階に新婚以来暮らしている画家のアレックスと妻のルース。眺めも日当たりも良く、最高の物件なのだが。

年配の夫にとって、5階までの階段がかなりきつく感じるようになってきた。

そんな夫を見かねて妻が、引っ越しを提案する。

ニューヨークのアパート売買の実情が垣間見れ、そこに訪れる人たちの思惑も面白く、一つの人生模様だ。

愛犬の病気とか、橋爆破のテロ事件とか、アクシデントもあるが、

夫婦は、家を捜し歩き、ニューヨークお散歩。

一方で、夫婦は、アパートの下の川沿いで語らう様子は、まさにニューヨークっ子。

夫が画家なのも、気が利いていて、アクセントになっている。

最後は、予定調和的なおちだが、なんとも暖かい夫婦像を、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが描き上げ、ラストの音楽でじんとくる。幸せとは何なのか?

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日本アカデミー賞決まる

2016-03-05 08:51:59 | 映画
本場のアカデミー賞に続いて、日本アカデミー賞が決まった。

日本テレビで、生中継されたので、これは一般に周知された。

是枝監督の「海街Diary」、作品賞、監督賞、撮影賞、照明賞の4冠達成。

ほかに、広瀬すずが新人賞

主演男優賞は、「母と暮らせば」の二宮和也

主演女優賞は、「百円の恋」の安藤サクラ

助演賞は、本木雅弘と黒木華

外国映画賞は、「アメリカンスナイパー」

昨年の映画の総決算となった。
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「アトリエの春、昼下がりの裸婦」、美しくも儚い極上のメロドラマにして、珠玉の文芸エロス!

2016-03-04 19:07:30 | 韓国映画
おすすめ度 ☆☆☆

韓国メロドラマ好き ☆☆☆☆

韓国映画がゆえに、東京国際映画祭には出品したものの、一部劇場公開後、DVD化。

ミラノ国際映画祭 3部門受賞(最優秀作品賞・最優秀主演女優賞・最優秀撮影賞)受賞の佳作なのだが。

まして、原題は「遅い春」なのに、邦題には「昼下がりの裸婦」が追加されて。

難病の彫刻家、余命いくばくもなく、制作もかなわぬ夫を案じ、田舎町の湖畔で静かに、制作意欲をよみがえらせようと案じた一策。

それは、若い女性のヌードをモデルに作らせることだった。

それは妻の夫への愛だった。

だが、そのモデルの、夫がベトナム戦の負傷兵で、ばくち打ち。

本当は、戦争後遺症とでも描けばよかったかもしれぬが、その辺は韓国流。

そして悲劇が起きる。

美しい景色と音楽、極上のロマンチック映画に仕上がっている。

若き女性を、ヌードにはするが、一線を越えない、そこがなんともはかなげ。

ロマンス文芸映画としては良作だ。

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パソコンの買い替えで苦労する  楽天エディ編

2016-03-04 14:50:16 | 日記
新しいパソコンに買い替えてほぼ3週間は経つが、また問題が、

楽天エディの、クレジットでのエディへの入金をパソコンで行っている。

で、パソコンを買い変えてから初めて、入金することに、

ところが、この受け取りに必要な

EDY Viwerなるものが使えないのだ。

で、説明を読むと、Internet Explore で行うことが記されている。

ところが、ウィンドウズ10では、Internet Explore ではなく、Internet Edgeなるものを使っている。

これは、Internet Explore とは違う。



休憩、時間がないので、仕方なくファミリーマートへ行って、入金。


さて、改めてInternet Explore を導入しようとするも、Internet Edge 導入済みと出る。

仕方なく、別の方法でInternet Explore を開き、やっと解決。

もちろん、ドライバーのダウンロドも行う。だが、そのドライバーの名前が変わっていたりややこしい、

あとでわかったのだが、


Internet Edgeの設定画面で、Internet Explore で開くというところがある。

以後はこれを利用。

万事解決.


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「アンフェア the end」、雪平刑事の復讐物語

2016-03-03 18:39:42 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

アンフェア好き ☆☆☆☆

フジテレビ系刑事ドラマ「アンフェア」、劇場版3作目にしてTHe End。

篠原涼子の刑事が評判で、今回もアクションとヌードを披露しています。

今回は、父親の死の原因探求とその相手への復讐という。

ちょっと変わった刑事ドラマ。

そのため、警察官同士の対決という、常識的にあってはいけない物語なので、なかなかついていけない。

死んだはずの人が生き返り、雪平の味方なのか敵なのか。

特に黒幕は?

最後は、外国へ助けを求める異常さ。

敵が誰かが定まらぬ展開に、裏切られ続けるが、基本は雪平の正義か。

まあ、篠原のカッコよさが信条だが。

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「ザ・ブリザード」、アメリカ沿岸警備隊史上もっとも偉大なミッションの映画化

2016-03-02 19:15:24 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆☆

海難救助映画好き ☆☆☆☆

いつもは、2D字幕版を見るのに、なぜか、3D字幕版しか上映していない。

仕方なく、3Dで、見ることに、3Dの意義は良くわからないが、ブリザードに翻弄される船の描写は圧巻。技術はここまで来たのか。

語り継がれる「SSペンドルトン号の救出劇」の映画化だ。

大型台風の襲来で、海難救助隊は大忙し。

沿岸警備隊チャタム支局、

ベンドルントン号は、遭難、船は真っ二つに割れ、後半部の機関長が指揮を執ることに、そして座礁させて、沈没の時間稼ぎを。

一方、沿岸警備隊は、12人乗りの船を用意、途中砂州があるため、大波を受ける。そのため、羅針盤を失う。

まあ、そんな状況下で30数人の命を救うのだからおおごとだ。

揺れたおす船に船酔いすら覚える。

救助隊の若き船長の彼女の機転もあって成功するのだが、

ラストは、実際に遭難した船員たちの写真も。

まあ、実話ものは強い。
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