ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ヒョンジェ 釜山港の兄弟」、警官とヤクザになった兄弟の悲劇!

2020-01-22 20:13:20 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆

ラストに流れる、日本の演歌「釜山港へ帰れ」。懐かしいメロディだ。

その哀愁漂う、兄弟の悲劇だが。題名のヒョンジェは韓国語の兄弟。

父母が警官のもとで育った双子の兄弟テジュとテソン。

だが、幼いころに父母は亡くなり、施設に預けられる。

そして二人は、青春期、施設長の娘チャンミに恋心を抱く。

だが、二人は、違う道を歩む。

兄は警官に、弟は釜山のヤクザに。

古陶器に密売にかかわるやくざ。

ここで、兄弟の対決に。

だが、話は絡む。

弟と張り合うやくざの存在だ。

この男がチャンミを誘拐し、二人は再会するのだが。

ヤクザゆえのアクションシーンが展開する。

香港ノアール映画の焼き直しのように見えるが、深みに欠ける。

 

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「ペガサス 飛馳人生」、中国版カーレーシング!

2020-01-21 17:03:18 | 中国映画

おすすめ度 ☆☆☆

全世界興収280億円突破のメガヒット・カーアクション超大作!!

中国では、旧正月に公開。絶妙の公開で大ヒット。

かつてトップレーサーとして一世を風靡したチャン・チーは、5年間の出場禁止を経て復帰を果たすことに。若き天才レーサーのリン・ジェントンに挑戦するため、ナビゲーターのソン・ユーチャンやメカニックのジ・シンらかつてのチームスタッフを呼び戻すが……。

前半は、カーレーサー復帰の過程を、中国流(香港流)お笑いで描く、コミック映画。

運転免許場でのやり取りとか、テレビに出演して、賞金稼ぎとか、勢いがあるが、間が抜けているというか。

やっと、整備のベテランを仲間に引き入れ、徐々に体制が整っていく。

後半は、レースシーン、ここでのレースシーンは、山が舞台だけに、スピードだけではないテクニックが要求される。少しの油断でクラッシュ。

そして、おんぼろ車で、走り切るのだが、

ラストは微妙!

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「ガリーボーイ」、インドスラム街育ちのラッパー、成長談!

2020-01-20 17:35:18 | アジア映画

おすすめ度 ☆☆☆

ラップ好き ☆☆☆☆

インド映画 154分の長尺

インドで活躍するアーティスト・Naezyの実話をもとに、スラムで生まれ育った青年がラップとの出会いによって人生を一変させる姿を描いた青春サクセスストーリー。

女性監督が、女性目線で、インドの古い習慣を打破する人々を描く。

インド映画といえば、ダンスシーンがふんだんだが、本作は、従来のダンスシーンはすてて、ラップミュージックのオンパレイド。インドらしい躍動感満載。

ムンバイの貧しい家庭で生まれ育った青年ムラード。両親は彼を大学へ通わせるため一生懸命に働いているが、そんな親の思いを知る由もなく、ムラードは悪友と車上荒らしに手を染め、医者の父を持つ身分違いの彼女と内緒で付き合っている。自分の人生を半ば諦めて生きてきたムラードだったが、大学構内でフリースタイルラップのパフォーマンスをしていた学生MC Sherとの出会いをきっかけに、ラップの世界にのめり込んでいく。

親からの反対と、恋人とのいざこざ。極貧生活は、難題を押し付けてくる。

それにもめげず、ラップコンテストに挑む青年の姿が潔い。

ランビール・シンが、ラップに挑戦、自らラップを刻んでいる。

 

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「アンダー・ユア・ベッド」、11年間思い続けた彼女!

2020-01-19 17:23:01 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

R18+

原作は、大石圭の同名小説。

題名の「あなたのベッドの下で」は、官能的な響き。

もう一度名前をよばれたい… 雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺は思い出す。この香り…、11年前、たった一度だけ名前を呼んでくれた佐々木千尋のことを。親からも学校のクラスメイトからも誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。俺は人生で唯一幸せだったあの感覚にもう一度触れたいと思い、彼女を探し出すことにした……。家庭を持った彼女の家の近所に引っ越し鑑賞魚店を開店し、自宅に侵入、監視、盗撮、盗聴、彼女の近くで全てを覗き見ていたいと思った。だが、俺の目に映ったのは、全く別人に変わり果てた姿だったのだ。

そして明らかにされる夫による妻へのDV。

片方に純愛があり、片方にDVがある。この対比が痛烈。

特にDVはサディスティックであり、エロチックである。

その夫婦愛のベッドの下で。

さらに、サスペンス。このDV男とのぞき見男の対決。

高良健吾がこの純愛男を演じ、ほぼナレーションで物語は綴られる。

女に扮する西川加奈子は、全裸でおかされる。

異常愛だが、どこか悲しい。

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「セラヴィ!」、フランス豪華結婚式の裏表!

2020-01-18 17:23:02 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆

『最強のふたり』監督コンビ・製作スタッフが贈る!
結婚式を舞台に繰り広げられる、遊びゴコロと優しさに満ち溢れた、私たちへの人生賛歌!

30年間にわたり数多くの結婚式を手がけてきたベテラン・ウェディングプランナーのマックスは、近頃、引退を考え始めていた。そんなある日、ピエールとヘレナというカップルからの依頼で、17世紀の城を式場にした豪華絢爛な結婚式をプロデュースすることに。いつも通り、式を成功させるため様々な準備を整えて当日に臨むマックスだった。

ところが、移民社会フランス。

次から次へと問題山積。

問題が出る度に、何とかしのぐ、セラビ(なんとかなるさ)。

それにしても、古城でのオールナイトの結婚式。

そりゃ、何か起こるわな。

エスプリのきいた風刺劇!

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「パラサイト 半地下の家族」、半地下家族が、地上家族に取り入って!

2020-01-17 19:43:24 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞したほか、各賞に輝いている。

興行成績も順調。

韓国に実在する半地下家族。

息子が、上流階級(丘の上)の家庭教師に食い込むや、妹も家庭教師に、父はお抱え運転手に、さらには、家政婦も追い出して、母が取り入る。

前半の展開は、コミカルでシニカル。

後半は、家政婦の夫の存在が明らかになり、一転サスペンスに。

監督は、ホンジュノ、韓国でも、国際派。

韓国にひどい、貧富の格差、だがこれ、グローバルなテーマだ。

屋外以外は全編セット撮影というこりようで、いろんな揶揄でテーマを膨らませる。

父親役のソンガンホをはじめ、芸達者揃い。

まさに韓国映画の快挙といえる。

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「いちごの唄」、一途の恋、青春物語!

2020-01-16 17:51:04 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

恋する主人公を、古館伊知郎の息子古館裕太郎と、石橋浚と原田美枝子の娘石橋靜河が好演。

冷凍食品の製造工場で働く笹沢コウタの大親友・伸二は、2人が「天の川の女神」と崇拝していたあーちゃんを交通事故から守り、あーちゃんの身代わりとなって死んでいった。それから10年、コウタは偶然あーちゃんと再会する。伸二の「死」を背負いながら生きていたコウタとあーちゃんは、伸二の命日に1年に一度「逢うこと」を約束。毎年逢瀬を繰り返すコウタは、次第にあーちゃんに恋心を抱くようになる。

コウタに扮する古館が、一途の恋心を体当たりで好演。

まさに、一方的な恋心。

でも、あーちゃんには、理由があった。

前半は、コウタの独りよがりの恋話。

後半は、俄然物語が動き出し、ラスト近くで、あーちゃんの秘密が明かされる。

自転車で坂を転げ落ち、最後にジャンプ。そこはイチゴ畑。

胸キュン映画です。

わき役陣が豪華。

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「安市城 グレート・バトル」,実在の中国に勝利した朝鮮!

2020-01-15 17:24:54 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆★

バトル映画好き ☆☆☆☆

本国では、昨年度最高の制作費(約15億円)を投じたと呼び声も高く、興行収入ランキング第一位を記録。
観客総動員数500万人をこえる大ヒットとなっている。

西暦645年、唐の高宗は大軍を率いて、朝鮮(高句麗)に攻め込み、勝利を目前にしていた。

あと、安市城を攻め、平壌を落とせば勝利する。

だが、安市城には、ヤンマンチュンという城主がいて、住民のための政治を行っていた。

20万の兵を連れた唐に対し、安市城には2000人、多勢に無勢の戦になった。

しかし、城を守る側、火の矢や車を用意して、互角の戦い。

次には、夜襲にあうも、何とかクリア。

そしてラスト、山を築いて襲ってくる敵を奇策で退治。

まさに、朝鮮万歳の映画だ。

それにしても、この防城作戦、うまい演出で迫力満点。

人物像もしっかりしていて、安心。

見事な韓国映画。

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「岬の兄妹」、足の悪い兄と自閉症の妹!

2020-01-14 17:53:00 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

シリアスなのが好き ☆☆☆★

R15+

今、劇場公開され、カンヌパルムドール、アカデミー賞ノミネイトの「パラサイト」の監督の下で、助監督を務めた片山慎三の初監督作品。

もちろん、ほぼ自主映画。だが、公開されるや、各所で絶賛の嵐。

まさに、既存の映画では描けない人間の素を描いた傑作。

自閉症の妹に売春させるという、まさにタブーな映画。

そして、貧困。

今の日本で、ここまで貧困がありうるか、そこはフィクションとしつつも、

セックス描写のあからさま、相手も小人だったり、老人だったり、学生だったり。

しかし、女は成長する。

ラストにみせる女の顔は、それまでの自閉症の顔とは異なる。

次回作が楽しみだ。

 

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「i 新聞記者ドキュメント」、東京新聞望月記者のドキュメント!

2020-01-13 18:01:38 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

映画「新聞記者」の原案者としても話題を集めた東京新聞社会部記者・望月衣塑子を追った社会派ドキュメンタリー。森達也監督作品。

安倍政権の恥部をあぶりだしていくのだから、安倍応援団の人には、向いていない。

映画「新聞記者」は、フィクション部分が多く、空回りの部分があったが、今回は、望月記者が主役なので、真っ当勝負だ。特に菅官房長官とのやり取りが面白い。

一方で、森監督が、官邸の記者会見をじかに撮ろうとするが、ことごとく、警備に阻まれる。このシーンを執拗に撮っているのは、報道の自由を侵す政権側の批判なのか。

2児の母で奮闘している望月記者はかっこいい。

 

 

 

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