おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
山田洋次監督による国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズの50周年記念作品。1969年に第1作が劇場公開されてから50周年を迎え、97年の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」以来、22年ぶりに製作された。
96年に渥美清が亡くなり、続編が作れなくなった。
だが、山田洋次監督、今一度と、4Kデジタルで復活させた。
今回は、さくらの息子満男に焦点を当て、初恋の相手をフランスから呼び寄せ、思い出を振り返らせる。
満男は、結婚して中学生の娘はいるが、妻を亡くしている。
現在は、小説家として、デビューしたばかり。
だが、その縁で初恋の相手泉と出会うことに。
寅さんの恋人リリーのいる喫茶店に行ったり、泉の母礼子と出会ったりする。
リーリーの浅丘ルリ子、礼子の夏木マリは今の配役として登場。
昔の映像を交えながら、後ろに寅さんがいるような感じ。
そして、ラスト近く、寅さんをめぐるマドンナたちの懐かしの映像が流れ、寅さんファンをうならせる。
ずっと撮り続けてきた山田監督の温かいまなざしが健在だ。
満男の吉岡秀隆、泉の後藤久美子、をはじめ、倍賞千恵子、前田吟ら豪華出演陣。
冒頭で、桑田佳祐が、寅さんに扮し主題歌を歌い上げるのは、ちょっと違和感。
それにしても、さっそうとした渥美清はかっこいい。