ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「尼僧物語」、オードリーヘップバーンの尼僧姿が素敵!

2023-01-21 16:30:05 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

NHK BS プレミアム鑑賞  1959年製作

キャサリン・ヒューム女史のベストセラー小説をもとに、フレッド・ジンネマン監督が作った1人の修道尼の物語。

ベルギーの都会ブルージスの家を棄てて、ガブリエル・バン・デル・マル(オードリー・ヘップバーン)は修道院に入った。

医師として有名な父バン・デル・マル博士をはじめ、弟妹たちや恋人ジャンの住む俗世との縁を絶って、修道志願女としての彼女の生活が始まった。師長のシスター・マルガリタや、シスター・ウィリアム、修道院長マザー・エマニュエルのもとで、厳しい修道の日日が彼女に課せられる。

前半は、この修道院生活を淡々と描いているので、興味がないと置いていかれる。

中盤、念願のコンゴへ。実際にコンゴで撮影したとかで、カラーで見せてくれる。

コンゴの医院の主治医に気に入られるが肺結核を患い止む無く帰国する。

そして、ドイツがベルギーに侵入、父が殺され、尼僧をやめて地下活動に身を投じる。

常に尼僧生活に矛盾を感じた彼女をうまくヘップバーンは演じている。

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「信虎」、信玄の父信虎の反戦記!

2023-01-20 20:03:01 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

PG12

戦国時代の名将・武田信玄の父で、甲府を開いた信虎の晩年を描いた時代劇。

甲斐から追放された後の武田信虎の人生についてはまったく知らなかった。本作は「甲陽軍鑑」の記述に則って、信虎の晩年を描くことが冒頭で告げられる。

登場人物が多く、その相関関係も複雑。

腹を据えて、見るべし。

信玄死して後、しばらく世間には隠し通すのだが、その間に信虎の暗躍。

話としては面白いが、なにしろ、丁寧に描いているだけに複雑。

信虎を演じる寺田農が好演。

それにしてもはかない人生。

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「鍵」、谷崎潤一郎原作、ロマンポルノ!

2023-01-20 14:51:05 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

谷崎潤一郎好き ☆☆☆★

R15+

これまでにも何度も映画化されている谷崎潤一郎の名作「鍵」を原案に、物語の舞台を現代に置き換えて映画化。

中年の大学教授・神田は、年の離れた妻・敏子を性的に満足させられないことに悩んでいた。ある日、教え子の木村に対し、敏子が色目を使うのを見て、かつてない性的興奮を覚えた神田は、妻と木村が接近する状況を仕掛けていく。

間宮 夕貴改め桝田幸希が大胆に脱いでいます。

現代版のため、携帯やSNSが利用されています。

アルコールや、睡眠薬、バイアグラなど、小道具も現代版。

75分と短尺のため、見やすい。

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「さがす」、父はなぜ消えたのか?

2023-01-19 19:17:35 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

PG12

片山慎三監督が姿を消した父親と、必死に父を捜す娘の姿を描いたヒューマンサスペンス。

大阪の下町で中学生の娘・楓と暮らす原田智。ある日彼は、「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」と言い残すと、不意にどこかへ消えてしまう。楓は、父親の行方を懸命に捜し回った末、建設現場で働く労働者のリストに父親の名前があることを知るが、原田智の名で現われたのは、見知らぬ若い男だった。その後楓は、指名手配犯の張り紙の中にその男の顔写真を発見し、さらに驚くことに。

母の死にまつわるサイコパス、快楽殺人、SNSの闇と自殺幇助さらには介護や貧困の問題等など重いテーマが次々と。ラストは卓球。

智の佐藤二朗、伊東蒼が楓役を演じるほか、清水尋也、森田望智ら好演。

 

 

 

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「SHE SAID シー・セッド その名を暴け」、世界中のMeetooに火をつけた一本の記事!

2023-01-18 17:53:08 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した2人の女性記者を描いた社会派ドラマ。

ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターは、大物映画プロデューサーのワインスタインが数十年にわたって続けてきた性的暴行について取材を始めるが、ワインスタインがこれまで何度も記事をもみ消してきたことを知る。被害女性の多くは示談に応じており、証言すれば訴えられるという恐怖や当時のトラウマによって声を上げられずにいた。問題の本質が業界の隠蔽体質にあると気づいた記者たちは、取材対象から拒否され、ワインスタイン側からの妨害を受けながらも、真実を追い求めて奔走する。

ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー/著 「その名を暴けー #MeeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い」(ピュリッツァー賞受賞)を映画化。

素早い映画化は時宜を得ている。

ドキュメンタリーに近い作り。淡々とした描写に釘付け。

キャリー・マリガンとゾーイ・カザンが2人の主人公を演じる。

 

 

 

 

 

を映画化

その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―

 

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「キングダム2 遥かなる大地へ」、命をたぎらせ生きよ!

2023-01-17 17:34:41 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

原泰久の人気漫画を実写化した2019年公開の大ヒット映画「キングダム」の続編。(キングダム1は未見)

春秋戦国時代、秦国の大将軍となることを夢見る奴隷出身の少年の初陣の戦いを描く。

蛇甘平原での秦と魏の戦いを延々描く。この俯瞰の映像は圧巻。

中国が舞台で、中国人が活躍、ために難しい中国名とあっては、と思ったが、意外と入りやすかった。

中国で撮影しただけあって、その雰囲気は圧巻。

四角形の大隊の塊がいくつも並んだ戦陣に対して、三角形の突撃する騎馬隊が斬り込んでゆく様が俯瞰でとらえられ、カットが変ると麃公の騎馬が敵陣を吹き飛ばしてゆくシーンに移行する。
これまで、邦画では見ることのできなかった戦闘シーンとなった。

登場人物も多いが、それぞれが好演。

厚みのある合戦シーン。キングダム3も今年公開予定。

 

 

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「剣客」、金ピカ鎧翼が圧巻!

2023-01-16 19:28:12 | 中国映画

おすすめ度 ☆☆

中国アクション映画好き ☆☆☆

復讐に燃える暗殺者の死闘を描いた中国発のアクション。

主人公は一族を殺され、その仇討ちを企てる刺客の青の修羅。ことにその手がかりとなる宝の地図を追ううちに、離忻谷という刺客の谷を裏切ることに。

ウィリアムフォンはカッコいいし、ジンチェンはキレイ。

結局、谷の親方との死闘で勝って、万々歳。

ラスボスとの戦いは、機械仕掛けの争いで、豪華絢爛。

美女とのラブロマンスもあって、楽しいはずだが、ストーリーがいまいち。

 

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「ビューティフル・マインド」、それは真実を見つめる勇気!

2023-01-16 16:51:21 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

だまされた ☆☆☆☆

NHK BS  プレミアム 鑑賞 2001年製作

ノーベル経済学賞を受賞した実在の数学者ジョン・ナッシュの半生を名匠ロン・ハワードのメガホン、ラッセル・クロウ主演で映画化したヒューマンドラマ。

前半、数学者ゆえの、小難しい数式の羅列にうんざり、おまけに授業にも出ないナッシュに、翻弄される。彼女との出会いも変人らしい極めっぷり。

だが、画期的な「ゲーム理論」を発見した彼は、その功績を認められマサチューセッツ工科大学の研究所に採用され、さらに国防省の諜報員パーチャーからソ連の暗号解読という極秘任務を受ける。

やがて、精神異常を発症、そこから今までの生活が、妄想だったことが発覚、入院生活に。

この辺の描写から、てっきり最初からが偽りの人生だったと思わされてしまい、最後まで、騙されてしまった。

アカデミー賞受賞の映画だが、キツネにつままれた思いだ。

 

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「カモン カモン」、君の話を聞かせて!

2023-01-15 19:02:21 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

ハートフルな映画好き ☆☆☆☆

原題 「C'mon C'mon」は、先へ先へ

マイク・ミルズ監督が、ホアキン・フェニックスを主演に、突然始まった共同生活に戸惑いながらも歩み寄っていく主人公と甥っ子の日々を、美しいモノクロームの映像とともに描いたヒューマンドラマ。

ホアキン・フェニックス、『ジョーカー』とはうってかわって、不器用ながらも優しい叔父というのを見事に好演。

ラジオジャーナリストのジョニー(ホアキン)が、妹の息子をあずかることになって、というストーリー。独身のジョニーは子供の相手に悪戦苦闘し、子供も一人の人間として認めているところがよい。

ジョニーは子供を対象としたインタビューを収集している。「嫌な質問だったら答えなくてもいいよ」と子供たちの警戒心を解いて、様々な問いかけをする。経験が少なく、ボキャブラリーも少ない子供だが、ズバリと核心をつく発言が続く。つまりこの映画は言葉の持つ意味が重い。

子供の言動にイライラしながらも、自らを見つめ直す大人たちの姿が素敵に見えた映画。

 

 

 

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「NOPE ノープ」、最悪の奇跡が起こる!

2023-01-15 17:05:49 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

「ゲット・アウト」「アス」で高い評価を受けるジョーダン・ピールの長編監督第3作。広大な田舎町の空に突如現れた不気味な飛行物体をめぐり、謎の解明のため動画撮影を試みる兄妹がたどる運命を描いた。

もう、後半は、この未確認物体が襲ってくる怖さに尽きる。

見せ方がうまい。

主人公が、黒人姉妹。猿が人間を襲うショートコント。何か、意味があるのか?

前半は、この未確認物体をめぐる、さまざまなエピソードが語られるが、それは前哨戦。

後半は、圧倒的な描写で、未確認物体の怖さをあおる。

そのスリルで満腹。

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