山間の岡部を過ぎと藤枝へ向く道は平たんとなる。
丸子から宇津ノ谷を越えてたどり着く、山間の小規模な宿。大規模な大名行列があった場合には、夜具などを隣の宿から借りなくてはならないこともあったそうだ。現在の岡部町は宇治、八女と並ぶ玉露の名産地となっている。
途中横内地区には「抱地蔵尊」がある。また全居寺の「洗心童子」の横に一句あり、「はけば散り はらえばまたも積もる 人の心も 庭の落ち葉も」という人生訓が詠まれていた。
藤枝宿に程近い須賀神社には樹齢500年、幹周り24mの古木が聳え立つ。また街道はずれにある蓮華池公園の藤棚はシーズンには見事であると言う。
ここ藤枝宿まで6.7kmの道程である。
広重の絵は「宇津之山」を越える旅人と、薪を背負った村人が狭い山間を行き来している。
12月より咲いている花「ヒマラヤ雪の下」
開花時期は、12/15頃~ 4/20頃。
・ヒマラヤ地方原産。明治初期に渡来。
・きれいなピンク色の花。長い間咲く。
・暑さ寒さに強いが湿気を嫌うらしい。
・林下や岩の間で生育する。
・名前は、ヒマラヤ、シベリア地方に多くて
寒さに強く、冬でも常緑の葉を雪の下から
のぞかせていることから。
(または「雪の下科」であるところから)。
・葉は革質で固い。葉や茎にタンニンを多く
含むので、ロシアではこのタンニンを
製革用に使用している。
・何年たっても草姿が乱れないので園芸品種と
して人気がある。
(季節の花300より)