桜並木の美しい音羽川に架かる小さな橋を渡ると、御油宿である。川のそばにある御油松並木資料館には、家康が命じて植樹させた松の切株が展示されている。御油宿を出ると迫力のある御油松並木が600m続く。
赤坂には、1715年頃の創業時の建物で、現在も営業している旅籠「大橋屋」がある。玄関は鶯張りの床や急な階段も江戸時代からかわらないそうだ。
大橋屋の裏手には由緒ある常泉寺があり、境内には江戸時代からのソテツの木がある。
隣の赤坂宿まで僅か1.7km、五十三次で最も短い距離である。
広重の絵は「御油・旅人留女」である。御油の宿は、旅館の客引きが強引であったことで名高く、図でも客引きの景がユーモラスに描かれている。この図で興味深いことは、宿屋の壁に書かれた文字である。この中に五十三次の出版元・絵師・彫り師・摺り師・題名が示されているが、ことに彫り師と摺り師の名が出ていることは珍しいことである。
冬に実をつける「ピラカンサス」
開花時期は、 5/10頃~ 5/ 末頃。
・花は白。花よりやはり、秋になる実が目立つ。
・中国名は「火棘(かきょく)」。
・別名 「橘擬」(たちばなもどき)→オレンジ色の実。
中国南西部原産。
「常盤山櫨子」(ときわさんざし)→赤い実。
ヨーロッパ東南部原産。
(季節の花300より)