掛川の町が発展したのは、16世紀末、掛川城に入城した、大河ドラマ「功名が辻」でご存じの山内一豊による。一豊は町並みの整備や寺社の振興を行い、町の下地を整えた。江戸時代に入ると、旅人や秋葉詣での参詣客で賑わった。
掛川には江戸時代の両替屋のような清水銀行の建物がある。また横糸に葛で作った糸を用いた「葛布」が特産品となっている。
掛川城は復元されて美しい天守閣を持っている。整備された町は、城下町らしい趣向が見られる。町を出ると、あたりは途端に田舎道になる。逆川(さかがわ)を渡ると、広重のポイント倉真川の大池橋が先に見える。袋井宿に入ると東海道のど真ん中に小学校がある。茶屋の名前まで「どまn中」と言うのがある。袋井宿まで9.5kmの道程である。
広重の絵は「秋葉山展望」で、倉真川(くらみがわ)に架かった大池橋で、空に掛川凧があがっているが、この風景は田植えの頃で、早乙女が田植えをしている姿がみられる。凧あげは稲作の神事の一つで、正月のほか田植え時にもあげたようである
冬の味覚「みかん」
もっともポピュラーな「みかん」です。
・中国から渡来した柑橘類から日本で偶発的に
作られたつくられた品種。
・鹿児島県原産で、全国で栽培されている。
・ふつう、種子(タネ)はない。
・初夏に白い5弁花が咲く。
・葉は光沢あり。
・別名 「温州蜜柑(うんしゅうみかん)」
誕生地は鹿児島県だが、市場に出回る名前
として、中国江南地方の、柑橘類名産地の
「温州(うんしゅう)」の名がつけられ、
そこから「温州みかん」の名で呼ばれる。
・愛媛県の県花(蜜柑)→ えひめみかん
・「橘(たちばな=みかん)は 実さへ花さへ
その葉さへ 枝(え)に霜降れど
いや常葉(とこは)の樹」
(万葉集 聖武(しょうむ)天皇)
(季節の花300より
)