秋を感じてコスモスが咲き始めましたが、残念なことにこのところの風雨で倒れたり、折れたりして乱れ、かなり見苦しくなりました。この季節になるともう剪定は無理です。
コスモスは、実は倒れても折れてもいいように茎から大量の根が出てきます。したがった土地にゆとりがあるならば、積極的に寝かしてしまい、先端や途中の枝を真上に伸ばすようにすると形を整えることができます。茎は土でおおってやれば茎から出た根がはります。
もう一つの方法は、折れたものは無理ですが、倒れたコスモスを掘り起こし、改めてちょっと深めの穴を掘り、そこに植えこみます。すると安定して直立したコスモスになります。コスモスは背が高くなるのに根は下にも横にも十分はりません。倒れても生き残る仕組みになっているからだと思います。美しい形は人間が望んでいることで、コスモスは花をつけ、種を結べば永遠に生きます。
私が通った大学の構内に広大な空き地があって自動車運転練習場になっていました。自動車部があって、ここで部員は練習をしていました。最初はただの整地された荒れ地だったのですが、大学は美化のためコスモスの種を大量に蒔きました。コスモス広場になったが、次に自動車部が教習所のようなコースを設けて、走り回りました。次に自動車部はコースに砂利を入れて、自動車練習場らしくしました。
しかし、自動車道以外はコスモスだらけで、それが秋には倒れ、折れ、乱れ咲きし、壮観でした。
私は自動車部には入りませんでしたが、学生仲間でお金を出し合って中古車を買い、この練習場で練習しました。運転に失敗してもコスモスの中に突っ込むだけですから、安心な練習場でした。おかげで免許の試験はいきなり試験場に行って1回で合格することができました。
この大学のコスモスの美しさが目に焼きつき、家の狭い庭でも去年落ちた種で自然に生長したコスモスをできるだけ咲かすように工夫しています。
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