パリ二日目

お金に余裕がないということは、精神的なストレスを産む。
二日目はこのうえなく安い大型スーパーTATIへバスタオルを買いに行った。お部屋を貸してくれる家にもしかしたらバスタオルあるかなと、期待していたせいですっかり忘れて来た。
ホテルとは違い、あくまでお部屋とお風呂、化粧室を借りるだけなので持参すべきだったのだ。
最低限必要なお土産はモノプリで手に入れる。パリはチョコとチーズがなんといっても安くておいしい板チョコも20個になるとかなりの重さだ。スーパーのビニール袋が破けそう。
いったん家に戻りクスクスを食べて今度こそ目的である写真を撮りに出た。橋好きな私に、エレーヌは新しく出来た橋を教えてくれた。14番線の終点、BIBLIOTHEQUE FRANCOIS MITTERRAND にある。実はこの橋、私がパリにいた時は建設中だった。完成した姿はソルフェリーノ橋に似ている。
歩くと乾燥した木の音がコンコン響く。この音が心地いい。写真を撮るというより、腰をおろし橋とセーヌをのんびりと眺め素の自分に戻った。セーヌ川をみているだけで十分満たされるのだ。
18時に大学の先輩の家にお邪魔した。パリからRERで30分程離れた郊外は、パリとは異なりとても静かな街だ。数年パリに住むのもいいが、ずっと住むなら郊外がいい。
先輩は私のカード事件を聞き、それはそれは大変な思いをしたわねと、200ユーロも貸してくれた。
海外で再会した途端、お金を貸してくれと頼む後輩はさぞかしうんざりだろう。でも背に腹は変えられない！というわけでありがたくお借りした。カード事件がなければメキシカンでも食べに行こうと計画していたようだが、急遽先輩の手料理のカレーを戴いた。キーマカレー風で中には人参、林檎、バナナがすりおろしてミックスされてるとのこと。カレー好きの私を満たしてくれた。私は先輩にお菓子と、私が漬けたらっきょうをお土産に持ってきた。らっきょう自体がパリにないから漬けるのは簡単でも出来ないのだ。
私のドジな性格のおかげ？で、久しぶりに娘さんと息子さんに会うことが出来、楽しい時間を過ごせたのだ。
そうそう、娘さんは今高校１年生。パリに来て因数分解と平方根を解く事になった！！疲れたカラダにワインがまわったせいで
６問中２問しか解くことが出来なかった。
くやしい！！宿題にと問題をうつして次の日にも解いてみたがやはりダメだった

fine ART photographer Masumi