ようやくのんびりしています。
父の咳もダンプやトラックの音も聞こえません。やらなけらばならないこともありません。ひとり静かに過ごしてます。
スーパーからの帰り道、意外な光景発見。思わず原チャリを止めて「どうするつもり?!」と声をかけてしまいました。お孫さんを連れたおばあさんもあんぐり。階段の上から「あれあれあれ」と驚いていました。
1匹の猫ちゃんがうんてい渡りを始めたのです。
カメラを持っていなかったので写真が撮れません。想像力で補いながら脳内撮影をしてくださいませ。
見かけたとき、猫ちゃんはブロック塀の上にいました。
それが突然、お庭のクレマチスが絡みついたトレリスにダイビング。畳1畳くらいの大きさのトレリスがブロック塀と垂直に立っているのです。ブロック塀から50センチくらい高いでしょうか、そこに前足でへばりついたのです。子供がうんていをするように。
猫ちゃんはトレリスの穴に前足を引っ掛けて、懸命によじ登ろうとしています。前足に力を入れて懸垂状態。そんなことしている猫なんて見たことがありません。もういちどいいます、前足だけでぶら下がり状態!てっぺんまでは50センチもあります。
我ら3人はどうすることも出来ません。見守るのみです。
そのうち猫ちゃんは、うんていを渡るように、トレリスの穴につかまって上へ上へと上がっていくではありませんか、前足だけでですよ。もうびっくり仰天。
そして、上りきったはいいけれど、幅わずか5センチくらいのてっぺんで震えながら立ち往生。今度は降りようと下を覗き込んでいる。いくら猫だってあんな狭い横棒にいつまでもいられませんものねえ。
怖いでしょうよ、畳1枚分の高さを飛び降りなくてはならないのですから。それでも、身動きもできず、どうにもこうにもならないから、降りるしかありません。体をいっぱいに下に伸ばし、1回前足でつかまり、その後はジャンプして地面に降りました。
3人してそこまで見届け帰りましたが、未だにその光景が目に焼きついています。
あの猫ちゃんは、何をしようとしたのでしょうか?不思議でなりません。