そろそろ満開だと思って出かけた集落も、私のテリトリー。
思った通り満開だったけれど、空の色が今ひとつ桜を引き立たせなくて・・・
この日は、畑でひと仕事の老女にお会いしました。
枯れ木を燃やしています
ポーズを決めていただいて。あれっ、お顔が・・・
「今年は手間がかかったっちゃ」
「ふたつみっつ咲いてから、10日もかかったや」
とおっしゃいます。
例年だったらすぐに満開になるのに、今年はやはり寒い日が続きましたから。
ビール瓶の空き箱に腰をおろして、草むしりに余念がありません。
「膝が痛うなってしもて」
畑仕事をしている老女たちはほとんどの方が訴えます。
真ん中の遠くの山はドンデン山
電話線の向こうでお会いする老女たちも、
「草と競争だが・・」
「取っても取っても生えてくるが、しまいには嫌になってしまう」
「昨日は、畑やり過ぎて今日は寝とりますが」
などと話します。
それでも、寒くて暗くて長い冬を、4本足につかまってようやくやり過ごした人たちにとっては、畑仕事は生きがいの一つになっていることが伝わってきます。