庭を見ながら、夫は私の好みが分かると言う。
「ぼやあっとした花が好きだろ」と言う。
「赤い花はすぐに席替えするしな」って。
ぼやあっとしてて悪かったわね、と思うも、その通りだから反論の余地がない。
蕾がうす黄緑だからと買って来たアネモネが、真っ赤な花を開かせた時から
(それでも4,5日は我慢したのよ)即、通路に席替え。
激しすぎて毎日見るのは耐えられないもの。
スマスマお絵かき。
写実というテーマで花を描く。花は2種類。世界の村上隆画伯からの命題ね。
花選びの段階から5人5様、絵の技術、取り組む姿勢、既に勝負あり。
で、私めの上から目線寸評。
キムラサン*ガーベラとアンスリウム
写実という命題のせいなのかコバエが止まっていたそれも描いたと主張、まことに分かりやすい。
でも、上手。なんでも上手。
カトリサン*ガーベラとアストロメリア
感性のままに描いている絵はやはりユニーク。
花を正面から描く構図なども素人らしからぬ大胆さ。
でも、案外写実となると苦労しそうな気がするわ。
むしろ、キムラサンやイナガキサンのほうが上達しそう。
イナガキサン*カラーと菊
カラーはともかく菊の描き方なんぞ特徴をよくとらえていて上手。意外と力強いので驚く。
そして。
描くには難しそうな花を自信満々に選び、絵に力があるこの3人が前列並びなのね。偶然かしら。
残るお二人。
ツヨシクン、2色のガーベラ。
ナカイサン、チューリップ1本。しかも横倒しの。
この花選びで・・・
私はすでにおかしくて笑ってしまう。
だっていかにも自信なさそうな感がありありだもの。
2種類なら同じ花2本も同じだろ、なら色違えればいっか、のツヨシクン。
小1でも描ける花、チューリップ、これなら何とかなるべのナカイクン。
やっぱり。
ものすごく下手ではないけれど芯がない、どこからどう見ても力強さがない、弱々しい、ま、その分優しい癒される感じがするけどね。
しかも二人ともガラス透明の花瓶描いてるの。なんとか絵を補おうとしているところがこれまた、はい。
で、この二人がキムラ、カトリ、イナガキの後ろの席に控えているのがなんともはや絶妙で。ほんと。
やっぱり、私、旅のお供はイナガキサンとナカイサン席替えしようかしら。
私、ツヨシクン、ナカイサン、どう?(どうでもよし、知らん!ってそんな)
なんだか楽しくなってきたわ。