いやいや我が豚児はとっくに結婚している。
友人知人の息子、じゃないそのお母さんの話。
なかなかに難しい。
腰手術の友人の甥御さんがこのたびようやく結婚の運びになって。
ま、いろいろあったらしいけれど。
はじめて二人してご挨拶に家に来たそうな。
「それがねえ、ミニスカートに生足なのよ。その足がいかにもその年(初婚には結構なお年と思ってください)が丸わかりで
いやんなっちゃった。どう思う?お義姉さん」
と、愚痴られたそうな。お義姉さんである友人とタクシーの中で笑ったわ。申し訳ないけれど。
8月の最後の日は元職場同僚定例会ランチ。
その席で、いい年の息子がなかなか結婚しないと嘆いていた同僚が「結婚することになったのよ」と報告。
ひとり息子で友人と長年ふたり暮らしだったから、我らも「よかったじゃない」と大喜び。
「おめでとう」の祝福といっしょに拍手までしちゃって。
(ランチのお店から)
ところが当の友人が浮かぬ顔。
「ねえ、気になることって彼女に言っていいかしら」
と言うから、海千山千の我らが即座に、
「ダメよだめだめ!どんなに言いたいことがあっても言っちゃダメ!息子が可愛いでしょ、息子が可愛かったら言っちゃダメ」
と断固たる口調で言い放つ。
「そうよねえ、でも、さすがに彼女には言わなかったけれど息子には言っちゃった」って。
お洋服が年相応じゃなく若い女の子が着るようなそれだったので、
「彼女、少し幼稚なんじゃないの?息子?不機嫌になったわよ」
3人の息子を持つ友人は辛辣である。
「当たり前よ。息子がよければいいじゃない、嫁は他人なんだからいいのよ。そんなこと思っても言っちゃだめよ」
で、その彼女が続ける。
私、この間3男のところに用事で行ったのよ。
留守だったけど入って冷蔵庫の中整理してきたわ。だって、凄いのよ散らかってて。
玉ねぎの皮やジャガイモの砂なんかがそのままになってるの。新聞紙敷いてきたわ。
そしたらね、メールが来て「冷蔵庫、片づけてくれてありがとう」だって。
そのお嫁さんが具合悪くて寝ていたとき、手伝いに行こうと思って「何か持っていくものある?」
って聞いたらなんて言ったと思う?
「生理用品買ってきてください」だって。
私に(60代ね)、ナプキン買って来いって言うのよ、どう思う?
残り4人の我ら、それぞれの思惑で言葉も出ない。
どう思う?って聞かれたってねえ。なんともかとも。はああ。