夏、実家に帰ったとき。
いつも家の前を行き来しているヤマグチサンの姿が見えなくてどうしたのかと思っていたら。
彼岸に帰ったとき「帰って来てたの」と顔を見せてくれた。
なにかあった?なかなか姿を見なかったけど、と聞くと。
「そうなのよ、夏休みに孫を連れて新潟に行ったのよ、孫がバスに乗りたいというからさ」
そうね、ここら辺の子供は路線バスに乗る機会がほとんどない、自家用車移動だものね。
そのとき後部座席に座っている孫に、途中で降りるから前の先に座ろうと説得しに行ってさて戻ろうと
脚を後ろにひょいと下げたら、
「あんた、バスの後ろって段があるねかや、それを知らんと足を踏み外して仰向けにころんでしもてさ。
背中をいやというほどにぶってしまったのよ」と。
運転手さんが心配してくれたけれどその場は何ともなくて、佐渡に帰ってから受診したけれど異常がなくて。
「でも背中が痛くて痛くて、寝てても寝返りも打てなかったわ、そのうち肩やらあちこちが痛くなってスーパーのかごも
持てなかったから買い物もなかなか行かれんかったのよ」って。
約2か月たってやっと痛みが引いてきてふつうの日常生活が送れるようになったそうな。
骨折したとかじゃないから痛みが他の人には見えなくて大変だったのよって。ほんとにそうだ。
転んで打ち身かと思っていたらなかなか痛みが引かず、詳しい検査の結果「腱板断裂」だったなんて恐ろしい。
手術しても治りがけにちょっと手仕事したら、またもや痛みが走って再手術の可能性あり、なんてさらに恐ろしい。
またもや不自由な日常生活を送らなきゃあいけないなんて。しなくていいことを祈るしかない。友人の話。
マサチャンママの知人の話。
所用のためホテルに泊まったそうな。
廊下か出入口かのどこかの扉が非常に重くてせいいっぱい押したら、ようよう開いたけれど。
「ぷちっ」と何かの切れる音がしたそう。それと同時に猛烈な痛みが肩に。
それこそ腕を上げるもおくもできない、なにもできないくらいだったという、もちろん寝ることもできないくらいだったって。
所用を済ませて何をさておいてもと受診したらやはり「腱板断裂」の診断。手術。
何も転んだから骨折、だけではないのね。
いずれも70代前半の人の例。
ああもうすぐ突入だからいっそう気を付けなきゃあ、と気を引き締める。