9時予約だからいのいちばんでクリニックのドア前に並ぶ。
いいの、長くても待ち時間が分かっていて並ぶのは。
そう、ドクターに呼ばれるのもいちばん。
夕方にはこの通りの空
「どうですか?」って。
おおむね元気ですけど、疲れてだるくて朝がいちばんひどいです、と訴える。
ドクター、パソコンに向かってそっくりそのまま復唱して打ち込む。
「寒くなったからね、台風が来なくなったのはいいけどいきなり初冬だもの。もう少し秋を楽しみたいよね」
と私と同じようなことをおっしゃる。
疲れてだるいの訴えの返答なし。いっか。
「粉瘤はどう?」と先回の訴えを取り上げられて。
えっ?、ああ忘れてました。もう気にしていません。
同じように復唱して打ち込む。「もう気にしていません」
どれどれと。
首に触って脈を診て瞼ひっくり返して。うん、大丈夫、いいですよって。
その間に私、用意してきた3つの質問をする。特段持病と関係ないそう。
次に先回の血液検査の結果を見て。
「おーいいじゃないの。この前気にしていたクレアチニンの結果もよくなっているよ。コレステロールも大丈夫。
これが肝臓の結果ね、何の問題もない」と太鼓判押してくれる。
あらあ、せんせい。じゃあ毎日晩酌やっててもいいんですね、安心したわ。
「どのくらい飲むの?」
ビール360ミリリットル缶とワイン一杯です。もうこれがないと生きていけない、です。
ドクター、例によってそっくりそのまま「これがないと生きていけない」と復唱してパソコンに打ち込む。
打ち込みながら『小説のタイトル』になりそうだね。って。
ビール1缶ワイン1杯、かっこ、これがないと生きていけない。ビール1缶ワイン1杯(これがないと生きていけない)
小説書いたらどう?って。まさか。
休肝日を作りなさい、なんて野暮なことはおっしゃらない。
ちょうどいい量じゃないの、とおおいに推奨してくれる。
もちろん。
「せんせい、またお会いするの、楽しみにしています」
とにっこり笑って診察室を後にしました。はい。
そんなわけで、ブログタイトルはドクターの発案、いただきました。