それにしても。
はるか昔、日本海側の地方のことを裏日本なんて言ってたわね、なんたる差別用語かしら。
どこが裏だ、とは吠えず、当時は別に何の違和感もなく受け入れていたの。
若かりし頃はもうもう佐渡が大嫌いだった。
この海があるがために、冬のさびしい空があるがために、と鬱々としていた。
もう、早く佐渡を脱出したかったわ。表日本へ行きたかったわ。
念願かなって表日本で過ごすこと50年余過ぎた時に、両親とともに暮らすため佐渡暮ら
しを始めたら、これがよくて。なんであんなに佐渡を嫌ったんだろうって。
佐渡の自然がいい、四季折々の風景がいい、自然とともにのそこそこの暮らしがいい。
大嫌いだった冬の空まで美しいじゃないの、なんて思うようになった。
それもこれも、私が佐渡弁でいうところの「たびのもん」だからだということは、十分承知
している。しょせん、佐渡で仮の生活を送っているだけだからね。
90歳でひとり暮らしをしている叔母は、もう今年の冬の天気を心配している。
雪が多いという予報に買い物をどうしようかと悩んで屈託している。
生活するとはそういうものかも。
10月4日のチャリンコ朝散歩。
5時50分
昔の魚市場建物
昔の魚市場 左端の建物 金北山 右端にドンデン山
小佐渡から陽が昇り始める
チャリンコギコギコ 加茂湖に回る 6時半
佐渡で一番高い金北山
ほぼ同じ場所からでも わずか5分たっただけで このように変化する
戻ってきて 6時45分
10月5日夕刻 こんな感じの空がひと冬中
10月6日 佐渡汽船両津港 7時20分発の高速船ジェットフォイル