今朝は昨日と打って変わって素晴らしい秋空。
同じような空の汽車道朝散歩からの帰りのバス待ちで。
ベンチに座っている女性が。わりあいよく一緒になる方、私より少し年上の方かしら。
そういえば、先日ベンチで隣に座ったら聞かれたんだったけ。
「どうも行きのこまわりくんで敬老パスをなくしたようけど、どうしたらいいか」って。
区役所で再発行してくれるから、そちらに行ってみたらどうですか、と答えたけれど。
ちょうどバスが来て、杖をついてゆっくり歩いているその方、バスのステップを上がるのに
ひと苦労しているからお尻を押した。運転手さんにお金を渡そうとしたようだが、受け取ら
なかったように見えたわ。続いて乗車した私。
そうだわ、もしかして行きのバスがこのバスだったかもしれないから聞いてみようと運転手
さんに敬老パスの落とし物がなかったか尋ねた。
このバスにはなかったけど「営業所聞いてみたら」と教えてくれる。
そのことを座席に座っている女性に伝えた。発車時刻までもう少し時間がある、そうだわ。
今度は運転席まで行って「営業所の電話番号分かります?」と。
ちょっと待ってください、って何やらがさごそと探している。ひっくり返している。
発車時刻は迫る、過ぎる。運転手さん、
「営業所の電話番号は書いてないけど、再発行の手続きが書いてあるからこれを見て」
と、紙を渡してくれた。受け取った私はそれを女性に渡した。バスは遅れて発車した。
しばらく走ってアナウンス。
「先ほどの方、営業所の電話番号は停留所の時刻表の裏側に書いてありますからそれを見て
ください」って。振り向いて女性を見ると頷いている。よかった。
もう感激よ、感謝よ、こまわりくん運転手さん、運転業務だけでも大変なのに。いい方だ。
さらに、女性が停留所で降りるとマイクを切り替えて女性に「その時刻表の裏ですよ」
と教えていた。素晴らしい気遣い。さらに感激よ。
感謝は伝えなければいけない。私は下車するとき運転席に行って、ふだんそんな言葉言った
こともないのに「ありがとうございました」とお礼を言った。
ついでにお名前名札ちらりと確認、間違いなければフジイサン。
またあなたの運転するバスに乗りたい。
そうだ、あの方、敬老パスは見つかったのかしら。