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まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

人生の大先輩ワタナベサン

2022-10-18 09:01:04 | くらし

実家に帰ると必ず、マサチャンママの店に行って世間話に興じる。4日いると2日は行く。
自分たちの現況報告から始まり、知り合いのあの方この方のあれこれを聞く。
なんてったって顔の広いお家だからあれこれに通じている。
マサチャンママは基本ネガティブな人だから「なあ。なあ。切ねえがなあ」と嘆くの。

そうこうしていると、ワタナベサンがやってくる。来る曜日は決まってるんですって。
「よう知っとるもんが来とる」とか「見たことねえなあ」とか言いながらの挨拶。
このたびもお会いできた。
仏壇はどうしたと聞かれたので、いやいやこれこれでおかげさまで無事に済んだわと報告。
「世間がすることはしとかんにゃあ。安心するねか」と。
俺もそろそろ考えならん、なんて。私は、86歳の人でも屈託するのかと冷やかすの。
そうワタナベサンは86歳。とてもそう見えず、しゃんしゃんしているの、声は大きいし。

そういえばオヤジ同級生の歯医者の名前が変わっていたけど、と話を振ったところから
話は歯医者関係になって。
ワタナベサンが通っている歯医者さんは患者の好き嫌いが激しいんですって。ワタナベ
サンは自分も嫌いだけれど医師にも嫌われているそうな。私も掛かったことがあるけれど
「いい歯だ、コンクールに出したいくらいだ」と褒められまくったその医師よ。
そんなに嫌いだったら医者を変えればいいんじゃないの、と言ったら、血液サラサラの薬を
飲んでいるから入院設備のあるその病院でなきゃあダメなんですって。
で、入れ歯治療のたびに1日入院するそうよ。


先日その入れ歯治療ね、入れ歯をはめる時にそりゃそりゃあ乱暴に入れられて痛いの何の。
むっさんこだが、って、あまりの痛さに突っ込まれた医師の指を思いっきり噛んだそうな。
♪小指の思い出 じゃあるまいしね。もうおかしくておかしくて。
「わざとじゃないの」と言ったら、馬鹿気なと一蹴されたけれど。あれはわざとだな。
医師は噛まれた指を抑え込んでしばらく声も出なかったそうだ。
そりゃあ医師は災難だったけれど、私は笑いが止まらなかったわ。
ワタナベサンの病院エピソードは他にも多々ある。
まだ退院してはいけないというのに勝手に退院して、かかりつけ医師を怒らせ、
「他の病気なら診ますけど、この病気ではもう僕は診ないから他の先生にかかって
ください」と引導渡されたこともあるんですって。武勇伝数々。書き出せばキリがないわ。
マサチャンママご主人と言っているの。
「怒っとるのが元気の素だが。ワタナベサンがおとなしゅうなったらお終いだな」って。

ワタナベサンの畑。腰が痛いのなんのと言いながら精を出して作っている畑。

 佐渡にも教会がある

 教会の前にはこの通り

その横にワタナベサンの畑

 

 

 

几帳面で丁寧な仕事をする性格がにじみ出ている。86歳のお仕事。

 

 

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