「はにわ」展
いちばん楽しかったのが第五章「物語をつたえる埴輪」のコーナー
私のように歴史を踏まえないものは、ただかわいいだのあらあだの言って鑑賞している
から、単純に面白がっているだけ。自分としては充分だけれど怒られるかしらね。
埴輪は複数の人物や動物などを組み合わせて、埴輪劇場とも呼ぶべき何かしらの物語を表現します。
ここではその埴輪群像を場面ごとに紹介します。例えば、古墳のガードマンである盾持人(たてもちびと)
古墳から邪気を払う相撲の力士など、多様な人物の役割分担を示します。
そう読んでみると、ひとつひとつがまたいちだんと味わい深くて。
《力士》四股を踏んで古墳が築かれる土地の邪気を払う もうひとりいたのに写し忘れ
ふーん、相撲取りって古墳時代にすでに存在していたのね。
まわしをしっかりつけているわ。
いろいろなお仕事の人がいたんだ。それぞれの人物の表情が豊かだ。
《鍬を担ぐ男子》 《馬子》 《杯を捧げる女子》
《鷹匠》 《琴をひく男子》 《あぐらの男子》
《正座の女子》 《笑う男子》 《首飾りをする女子》
《乳呑み児を抱く女子》 《子を背負う女子》
母の愛情 命の営みはそんな昔から綿々と続いているのね ちょっと胸が熱くなる
《踊る人》もう顔がニヤついてくるのよ 佐渡おけさの振りが見えてくるのよ
《帽子をかぶる男子》 超絶細目が親しみを感じるの
君は何をそんなに憂えているのか やけに哲学的な男子だ