日曜日早朝、同級生が亡くなった。
残酷なまでに余命宣告通りの命だった。
斎場が混んでいるのか火葬場が混んでいるのか、まだお葬式は終わっていない。
彼の魂はどこを彷徨っているのだろうか。
先に逝った飲み仲間のオヤジ同級生と仲良く一杯やっているのだろうな。
次はだれが来るのか、なんて楽しみにしていたりして。
それにしても。
持病の薬を処方してもらうために、3か月おきにしている血液検査の結果、急に数値が異常に高いことが分かり。
そこからがあれよあれよという間。
原発の部位が分かったときは、すでにステージⅣ。手術もできないと言われ余命の宣告を受け。
本人はもとよりご家族の衝撃はいかばかりか、と想像する。
本人はぴんぴんしていて3か月前には何の異常数値も見当たらなかったのに・・・
そんなことってあろうか。
最初に検査入院した時にお見舞いに行った。
「なあんともないよ。涼しくなったら犬の散歩と畑仕事やるわ」と言っていたが、その後の奥様の話では
外には出ようとしなかったと言っていた。
「ライターがあちこちから出てきていっぱいになったわ。たばこまで出てきたぞ」
なんて笑いながら言っていたが、やはり身辺整理をしていたんだな、と胸が詰まった。
私が余命宣告を受けたら。
寿命があと何か月、なんて知りたいだろうか。
なにしろネガティブ思考で、ひとつことに囚われくよくよする性質だから考えるだに恐ろしい。
知りたくない。
かといって全く知らないでいるのもなんだ、悔いが残る気がする。
緩やかにそれとなく「短くて何か月、最大このくらいは生きられますよ」とか私が察する程度に
言ってもらえればいいかしら。考えてしまう。
こんなこと言っているのも、今命があるからとは重々承知の上で。
その後、彼は同級生仲間と一泊旅行に行き都心に食事にも出かけた。
その席ではあんなに好きだったお酒もたばこもやらなかったそうだ。
特段親しかったわけではないが、同級生の死は喪失感が大きくて寂しさが募る。
知らせた方がいいなと思う同級生に連絡した。
彼女が言う。
「兄が11月に亡くなったのよ、兄もねすごく元気だったの、それがゴルフ仲間の元看護師さんに、
年とってから痩せるのはよくないから一回診てもらった方がいいって言われて、病院行ったら
胃がんだって言われて、胃全部に広がっているからもう手の施しようがないって。
余命2週間って言われたのよ」
電話のこちら側で絶句。
いきなり余命2週間だなんて。いくらぴんぴんころりがいいと言ったって。
2週間。結局1か月近くはもったと言っていたけれど。
そのくらいならはっきり知っておきたい、やらねばいけないことがあるかもしれないからね。
しかし余命宣告って本当に残酷。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます