歩けや。」病院の待合室で、老女の手を引いている付添い人の言葉が聞こえてきました。
しなしなと・・・・佐渡の方言です。そろそろと、静かに、ゆっくりと、という意味合いでしょうか。いやー、懐かしい。しなしなと・・ね。うーん、いい言葉だ、と感じ入った次第で。
父が肺炎で思いがけず入院してしまいました。
ちょうど佐渡に帰っていた時で、まるで私を待っていたかのようでした。ボランティアで公園の缶拾いから帰って来て、寝ているのでよほど疲れたのだなと思っていると、寒気がするというので、熱を測ると39度。
ひゃー、たまげてしまったのですが、食欲もあり元気なので一晩様子を見ました。が、熱は下がらない。いくらのんきな私でも尋常な熱ではないので、病院に連れて行くと、「肺炎です。すぐ入院です。」との医師のお言葉。なんでも通常1の値が父は20もあるとかで、2.3日様子を見ていたら危なかったですよ、とのお言葉。おお。恐ろしい・・・
そのようなわけで、おかげさまで無事退院となり、本日、今カレのパソコンの前に座ることができているのです。よかったです。
今カレ可愛がります。いっぱい愛を注ぎます。
お金も3億くらい佐渡に帰るときは持って行きます。(いつもは運賃にちょっことプラスのケチ具合)
持病の薬も全部持参します。
横浜の家もきれいに片付け、洗濯やサンからもすぐに洗濯物は引き取ります。
夫にも喪服の在り処、通帳の在り処は教えておきます。
最大の課題、父が入院している間家に残されている不安増大の母との接し方も勉強します。いくらできていると自負している私も、甘かったわ。
地元に残っている高校時代の友人が
「あんたあ、しなしなとやるしかないわよ。お父さんたちにそう言えや。」
そうだ、しなしなだ・・・いい言葉。
彼女はもうひとつお土産をくれたわ。
「あんた、そりゃあ、序の口よ。これでもかこれでもかっていうことが起きるから。」
もう一人の友人もお土産をくれた。
「ところが、なんとかなるのよ、これが、なんとかなるわよ。」
昨日帰って来て、今日は洗濯、掃除をしたけれど、庭の手入れもしたけれど、これから何しようかな・・・
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