まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

雑感あれこれ

2020-10-11 08:56:37 | くらし

誰かと会ったり会食したり、ちょっと出かけたりしたら、
2週間は油断なく自分の体調をチェックする。
2週間という根拠は新型コロナ感染潜伏期間と思っているから、
確かそういうことだったよね。
発熱がなかったらひと安心、うつしうつされずよかったよかったと。

佐渡から帰って2週間が過ぎ、元同僚との定例会からも明日で2週間。
うん、なんともない。佐渡のみんなに迷惑かけないでよかったわ。
私が接した人から感染者が出て、第1号の患者になったなんてことになったら
ほんと申し訳ない。顔向けができない。
通勤電車、新幹線、船。レストラン、美術館、ふらふらしたけど。安堵よ。

早くマスク姿が街からなくなってほしいのだけれど。
マスク着用の基準、Twitterから拝借したこちらの研究結果から。

屋外でひとりなら、マスクをつけなくても感染リスクは低いんだなと改めて。
うーん、今のところ基本やはりマスクはつけなくちゃと。仕方ない。
で、頭の固い私としては少人数とは何人以下のことか示してほしかったわ。
3、4人のことかしら。

特段の防止策を取らなかったスエーデンの感染状況が北欧一悪い結果を見ると、
皆が免疫を持ったら、なんてことは甘い考えだったのね。期待していたけど。


YOUTUBEで草彅剛さん内田英治監督 『ミッドナイトスワン』外国特派員協会記者会見を見た。
ほら草彅さんの親のような心境だから、晴れの舞台でしっかり受け答えができるか
心配なのよ、どきどきするのよ。
通訳が入るからその間、草彅さんの落ち着かないこと。
目があちこち泳ぐ、口元に手が行く。思わず「ツヨシ!しっかり!」と叫びそうになったわ。
トランスジェンダーに絡んだ質問が多く、それには的確に自分の言葉で答えていたからよかったわ。さすが。

監督が、オリジナル脚本の作品が興行的に成功することは難しいけれど、
草彅剛という俳優の力で多くの人に観てもらえてよかった、と言ってくれてた。
他の映画が300館以上上映しているのに、ミッドナイトスワンは150ちょいだものね。
それで興行成績が2週連続10位以内に入っているんだから、ほんと我がことのように嬉しい。

(40分もあります、よろしかったらです)

Tsuyoshi Kusanagi and Eiji Uchida: "Midnight Swan"

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敬老パス

2020-10-10 07:57:50 | くらし

それにしてもよく降るわね。1日中じとじと降り続く。飽き飽きよ。
前の日は一歩も外に出なかったからな、と昨日は敬老パスを使い
こまわりくんに乗って買い物へ。

横浜市は70歳以上の希望者に敬老パスを発行している。
一定額のお金を支払うと年間、路線バス・地下鉄・シーサイドラインが
いつでもどこでも何回でも利用できる。
敬老パスを使って、北鎌倉などで途中下車しなければ直行で鎌倉駅まで行くこともできる。
便利でお得感満載。年寄りの大いなる味方。
年を取るのは嫌だけれど、敬老パスをもらうのは楽しみよという人も多い。
ひと駅歩くことを厭わなかった友人は、一区間までバスに乗ってしまう、って。ふふふ。

私、元同僚定例会の日、京急を利用したからパスケースに入れたSuicaでピッと
改札口を通過していたわけ。乗車駅でピッ下車駅でピッ!
調子に乗って帰りのこまわりくんでもピッ!「あっ」思わず声が出たわ。
だって、いつもなら同じパスケースに入っている「敬老パス」を運転手さんに
水戸黄門の印籠のごとく見せて席につくんだから。
それをSuica払いだなんて。220円損したなとけっこういつまでも悔しかったわ。

で、話は戻って昨日、帰りのこまわりくん。
最後の人が乗ってきて敬老パスを見せた。と運転手さん、
「新しいのを見せてください」って。
そうなの、9月に更新するから昨日は新しいパスが必要だったの。
運転手さん、見ていないようでしっかり見ているのね。
その方バッグをいろいろ探していたけど、諦めてお金を支払っていたわ。

別の日の路線バス、途中停留所で待っていた人がやれ嬉しやと乗り込んできた。
敬老パス見せようとバッグの中を探っている。あちこち探っている。
もう一つのバッグの中も探している。
その間、運転手さんも乗客もじっと待っている。黙ってじっと待っている。
1、2分は待ってたかしら。
持っていないと諦めたその方、そそくさと降りて行った。

ずっと前のこまわりくん。
やはり途中停留所から乗り込んできた人が、バッグの中を探している。手間取っている。
と、運転手さんが、
「待っている間に用意しておいてください」と冷静にアドバイス。
そりゃあそうだわね。幸いいくらもしないうちに見つかって提示。よかったよかった。

敬老パスをパスケースに入れて首からぶら下げている人、
バッグやリュックにぶら下げている人、
私のように停留所ですでに握りしめている人。大正解よ。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワイルドな新港中央広場

2020-10-09 08:56:51 | 街・風景

昨日は1日中雨、おまけに冬が来たかと思うくらいの寒さで。
今日も雨。いったいどうなっているのかしら。秋はどこへ行った。

せめてこの日の秋空をお届けしようと昨日の続き。
「ナビスコ横浜」の下を通って信号を渡ると、目の前に開ける「新港中央広場」

広場そのもので小細工のない空間。芝生の向こうに赤レンガ倉庫。
散歩道をぶらぶら歩く。植栽も大胆でワイルドよ。


信号渡ってすぐの一画に*コスモスが揺れる


*ガウラが風に揺れる


こちらも好き自由にのびのびと揺れる


そこここに*ニューサイランが わが家のそれもこのように育てられたらいいなって
遠くのドームつき建物は横浜税関


かすかにベイブリッジが


右手にある信号を渡れば赤レンガ倉庫
時間もたっぷりあるから行こうかなと思ったけれど この次 とここで引き返した
軟弱だわ 膝が 奥様限界ですと訴えるもの 仕方がない

 

 

 


帰るころにはワンコお散歩仲間らしき人たちが集まって来てた


レールはナビスコ横浜の下を通ってここまで延びている

随分歩いたつもりがスマホの歩数計を見たら5000歩ちょい。
ちょっとがっかりしたけど無理もない。歩いた時間は正味3、40分ぐらいだもの。
あらためて1万歩近くを歩く人たちのことをすごいなあと感心したわ。

でもでも違う場所で、朝の清々しい時間を味わうことができて満足よ。

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電車に乗って散歩 桜木町

2020-10-08 08:55:15 | 街・風景

朝から冷たい雨。
今日は1日中降るんですって。
私の力で空をねじ伏せるわけにもいかないから仕方ない身を任せよう。

変化が欲しい私は、同じ歩くにもそこら辺ばかりではつまらん飽きる。
ベイサイドマリーナで補給したエネルギーも切れてきていることだしな、と。
そうだわ、いつもお邪魔しているブロガーさんがあげていた記事の「新港中央広場」
がぴったりだ。天気は上々、行くべし。
3日土曜日は通勤客も少なかろう、早いうちに行って帰れば観光客も少なかろう、と
7時43分のこまわりくんに乗って地下鉄に乗って桜木町8時16分着。いやあ早い。
コロナ禍で酔狂だとは思うけれど、心に栄養補給のほうが勝ったもんね。

駅前から汽車道を歩いて行くことに。


こんな標識の信号があったんだ 知らなかったわ


その日本丸


いつ見ても横浜を感じる風景

臨港線の廃線跡を遊歩道として整備している汽車道


レールがそのまま残って埋め込まれている


万国橋のシルエットが美しい


「ナビオス横浜」ホテルの下を潜り抜けると「新港中央広場」その向こうに赤レンガ倉庫

そこはまた。
で帰り道。


もう一つ運河よりの道を歩いた

右手にずっとランドマークタワーを見ながらの風景が広がっていく。
春、桜の下を歩くのもこれまた一興。


 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

広々公園 談笑する人歩く人

2020-10-07 08:51:24 | 街・風景

昨日の天気予報では今日は朝から曇り、今のところ少し日が差していてありがたい。
それじゃあ今のうちにと、気持ちの良い空の昨日広々公園1周散歩。

と、突然突拍子もなく夫の話。
夫は毎日同じ場所に走りに行く。若いころはともかく、今じゃ
走っているのか歩いているのか分からないくらいのスピードだそうだが、ともかく行く。
同じところを走っていて飽きないのかと訊くと飽きないと答える。そうかね。
食後の甘いものも毎回同じ。ほかのに変えるよと言ってもそれでいいって。
飽きないのかね、買っている私が飽きちゃっているのに。
走って、後はテレビ観てパソコンしてちらっと本を読んだりして。
食べて飲んで寝て。至極単純、シンプルと言えばシンプルな毎日。飽きないのかしら。
当人は「今が一番幸せだ」と言ってはばからない。
そこだけは夫がうらやましい。

昨日の広々公園。
歩く人。

黄葉した*カツラの木の下で談笑する人たち

黒いワンコは足が悪い ソックス履いて補助の車をつけてもらって
それでも元気よく歩いていた 自分の情けなさをかみしめる ため息

情けないとは思うけれど だから自分もはない 1周したらお終いの私

充分です。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道すがら 見かけた草花 

2020-10-06 09:03:38 | 植物

 (今朝の空)

あらあ、見てたのね。
昨日、道路を掃いていたらゴミ出しに行くモリタサンが通りかかって。
例によって立ち話。
「うちのが言ってたけど、〇さん(私)、バイクに乗ってるのは見るけど、
庭はやってないようだね、見ないよ、って言ってたわ」ですって。

ほったらかしとほざいたけれど、まさかのカウンターがそちらからくるとは。
わが家の並びはどの家も部屋が道路に面しているから、見ようと思わなくても
なんとなしの動静が分かるのよ。
日々ウオッチングしていたのは私だけじゃないんだ、ウオッチングされてもいたんだ。
慌てて鋏の音高く*ヒメシャラの小枝切のパフォーマンスをしたことはいうまでもない。

買い物への道すがら見かけた草花。時期も場所もまちまち。

 *ヤマウド

 *ヒルガオ

 *デュランタ

 *ルリマツリ

 *高砂芙蓉

 *ゴーヤ

 *ニラ

 *西洋アサガオ

 *カヤツリグサ

 *オシロイバナ

目を凝らせばけっこうな種類があるのね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月の庭 *サルビア・アズレアと再び開きだした花

2020-10-05 08:55:49 | 

いくらなんでもなあ、やらねばいかんでしょ。と。

毎日、居間から庭を眺めているだけではきれいにならない。
花がないから暑いから疲れているから蚊が出るから、と理由はいくらでもつけて
ほったらかしの庭。猫のいやネズミの額ほどの庭。
そのままにしておいていいわけはない。
やるか!ってんで土にスコップ入れたら固いのなんの。セメントかってなくらい。
むき出しの土は、雨と日に照らされてこちんこちんになったのね。
いやいや驚いたのなんの。
1m四方でもう嫌になった、軟弱だから嫌になった時が作業終わりの時。
そうやって、たったそれだけ耕して腐葉土や牛糞入れるのに3日もかけた。

いいのよ、狭いんだからそうやって仕事を作るのと開き直る。ま、いっか。

ようやく花開いたり再び開いたり。10月初めの庭。

初めましての*サルビア・アズレア
フェンスを越える背高のっぽで暴れる。始末に負えないけれど空色の花が美しい。

 

新顔はこれだけ。あとは咲き続けたか再び顔を見せたか、ね。

 *ミニバラ

 *タマスダレ

 *ツルバキア

 *ジンジャー

これら2種類の花期の長いこと 終わりかなと思うとまた顔を見せる

*ヤブラン 2種類

 *カラミンサ

 *宿根リナリア

 今がいちばん元気

君は席替え候補の第一番。でもね蚊がすごいから作業をしたくない。そのうちね。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草彅剛さんの最新映画『ミッドナイトスワン』トランスジェンダーを生きる

2020-10-04 08:47:25 | くらし

おばさんがアイドルの映画を見るのはさすがに恥ずかしくて、娘を連れて行った
「メッセンジャー」が草彅剛さんの映画初見。1999年の映画だから21年前か。
それ以来「中学生丸山」のほかは全部観ている、と思う。
たくさん観た作品の中で私の好きなは「山のあなた」と「任侠ヘルパー」。
劇場で2回は観ている。なんといっても、
草彅さんの演技力を引き出して魅力たっぷりなすばらしい映画になっていたからね。



そして最新作「ミッドナイトスワン」
好きだ、そうでもない、物足りないなどの範疇に入らない形容しがたい作品に仕上がっていて、
いまだに余韻に浸っている。後を引きずっている。
いや、むしろ鑑賞した後の方がじわじわと感動が押し寄せてきている。
この映画はドキュメンタリーかと思いたくなるほど、凪沙や彼女を取り巻く人たちが、
今も新宿という街で日々いろいろな葛藤を抱えながら暮らしているに違いない、
と思わせてくれる。

トランスジェンダーとして日々身体と心の葛藤を抱えている凪沙と、
親から愛を注がれずに育ちながらもバレエダンサーを夢見る少女・一果の姿を通して、
現代の家族愛の形を描く。

あなたの母になりたい―
陽の当たらない場所であたたかな愛が生まれる。

キャストそれぞれ演じた役がピタッとはまって1枚の美しい絵を描き出した映画だった。

水川あさみさんは、インタビューで
「自身をさらけ出すことを厭わないキャスト陣が揃っている中に飛び込むことができた
というだけで、役者としてこれほど幸せなことはないだろうなと感じました。」
と語っている。
そう、どの俳優も演じていない、俳優としての等身大の自分を見せているだけ。


 
(写真はすべてweb借用)

内田英治監督は、草彅さんには何の注文も付けなかったという。
草彅さん自身は、どのインタビューでも答えている。
「演技をしないことがいちばんの役作り」
「芝居をしていることを意識しない、役そのものとして生きる」
バレエ教師役の真飛聖さんは、
「ナチュラルでナチュラルで」と何度も言われたそうだ。
母親役の水川あさみさんは、
「例え画面上に映ったとしても、観客からは“水川あさみ”と分からないようにしてほしい」
と注文されたと言う。
そして、重要な一果役の服部樹咲(新人)ちゃん。当時はまだ中学1年生。
オーデションで選ばれたそうだけれど、彼女が踊るバレエシーンの美しいこと。
一気に浄化される、ずっと見ていたくなる。
表情だけで見せる存在感抜群の女優さんになっていた。

私がバレエ『白鳥の湖』『アルレキナーダ』の内容を理解していたら、この映画を
もう少し深く理解していたかもしれない。
タイトルが『ミッドスワン』ですものね。
ともかく、凪沙の草彅さんが化粧をしていく冒頭のシーンからすぐにこの映画に
引き込まれていったわ。

バックに流れるピアノ演奏。澁谷慶一郎さんの音楽がさらに盛り上げる。
雑多な街のちょっと暗めの映像がとても美しい。
そうそうカメラマンが「任侠ヘルパー」の人で、
どうしても剛君の目をアップで撮りたくなると言ってたけど、
そうなの、目の演技ですべての感情を物語っているわけ。

心に突き刺さったセリフ

「人生は一度落ち始めると止まらない」
「うちらみたいなんは、ずっとひとりで生きて行かなきゃいけんけえ・・・
強うならんといかんで」

そして何とも長い予告映像。時間がありましたらこちらをご覧になってくださいませ。

 

映画『ミッドナイトスワン』925秒(15分25秒)予告映像

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光あふれる 横浜ベイサイドマリーナ

2020-10-03 07:03:46 | 街・風景

今回の佐渡行きでつくづく分かった。しみじみと感じた。
物を作る、絵や書をかく、楽器を演奏する、短歌俳句を作る、などなど
内から満たすものを持たない私は、せめて外から注入しないとしおれてしまうんだって。
贅沢は言わない、ほんの少しの時間ちょっとだけ日常とは違う場所、
ぶらぶらふらふらするだけで心は最長1週間は持つわけ。

先月28日は元同僚定例会。
逗子葉山駅集合だからちょっと寄り道。
シーサイドライン鳥浜駅から歩いて「横浜ベイサイドマリーナ」へ。



アウトレットが併設されているけれど興味がないからひたすら海へと。
雲ひとつないといっていい青空がどこまでも続いて、水平線と溶け合って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐渡の海とは対極にある風景だけれど、光あふれていかにも都会的な海の光景もそれはそれで。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会える時に会えるひとと その2

2020-10-02 08:55:06 | くらし

あっそういえば。
実家の郵便受けを見たらどうでもいいチラシと一緒にアベノマスクが入っていたの。
いやいやいやいや笑ったわ。ま、ありがたくいただいておいたけれど。
マスクといえば、マサチャンママが怒ってたわ。お客さんが、
「奥さん、マスクしとった方が若く見えるね」って言ったんですって。笑ったわ、ごめん。

で、遅刻友が家庭菜園野菜を持ってきてくれた。ピーマン、ナス、ゴーヤ、ミニトマト。
横浜でカビ情報を問い合わせた時の彼女の返事。
「あんた、来てみれば分かるがさ」
ってまことにまっとうなお返事いただいて。はい、その通り。
私んちは冷蔵庫にカビが生えているけどさって付け足されて、ちょっと不安になったわけ。
彼女がマサチャンママと3人で喫茶店で話しよう、って言ってくれたけれど、
その喫茶店、窓がなく換気が悪いからちょっとと断ったのよ。で、来てくれた。
エアコンがないから暑さにやられて、何にもする気がしないとぼやくぼやく。
家の中が物であふれてどうにもならないと嘆く嘆く。
「だからいつでも言うて、私整理整頓が趣味だから手伝ってあげるから」と送り出した。
「来年は会わんかっちゃね」とお互い言ったけれど、我らに来年はあるかしら。

余った野菜を思っておばさんちへ自転車ギコギコ。
電話で、帰るけどおばさんちには行かないと言ってあったが、
88歳のひとり暮らし、こういっちゃなんだが何が起こるか分からない。
やっぱり会える時に顔を見ておかなきゃ、ね。幸い元気そうだったからひと安心。

おばさんちへ行く途中、コシオサンちの前を通ると玄関が網戸になっている。
コシオサンも一人暮らしだ。いるのね、帰りに寄って行こうと。
コシオサンとは佐渡暮らしの時、太極拳で一緒になった人。気が合って。
ユーモアたっぷりの人で人生の大先輩、いろいろ教えてくれる、両膝の手術をした。
「私も1年くらい悩んだけど、子供や孫にやるなら早い方がいいと言われて決心したわ」
って。80越えで手術か、いやあ凄い。
「あんたに更紗のようなブラウスをほめてもらって、今でも覚えているよ」
と言ってくれるけれど、当の私は覚えていない。
「元気でおらんかね」と別れた。

店番友とスーパーの前でばったり。
忙しい彼女とは帰ってもなかなか会えないのにまさかの出会い。
ご主人の病院通いに付き添っているという。親を送ったと思ったら今度は夫ねと。
そして話は家のこと。
「あんたもそろそろ売ること考えたほうがいいんだね。家も2500坪の土地を
どうしようか頭が痛いが。市役所の人に老人ホームでも建てるのに要らんかしらと
訊いたら、要らんいらん土地はもう余っとるしお金もねえが」
って言われたそうな。
実家は兄さんが売りたくないって言うし困るっちゃ、って。
なかなかに明るい話題はないもんだ。

別れる時に「またね」とは言うけれど、「また」はあるかなとこの頃つくづく思う。
だから会える時は会っておかないと、ね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする