今朝は秋晴れの良いお天気降水確率0%で、絶好の舞台日和でした。
舞台自体は屋内なので私達は雨でも晴れでもあまり影響はないのですが、
やはり見に来てくださる方がいる限りは、晴れるにこしたことはありません。
朝は6時半に起きて、時間に余裕を持って、ゆったりと身支度を整えました。
今日は待ちに待った別誂えの訪問着の登場です春から準備を始めたこの
着物をやっと着られる日が来て、朝からテンションはあがりっぱなしでした
柄は抑えた色使いなのに、地色の美しさと友禅や金彩の見事さで、本当に
「豪華」という言葉の似合う着物です
こちらの訪問着については今までの記事をまとめたものがありますので、
こちらをご覧くださいませ
今回は舞台衣装として着るので、帯は舞台映えのする派手目のものを
合わせました。お茶会や式典などでは出来ない組み合わせなのですが、
こういった場であれば華やかになって良いと思います
着物は細かな七宝の地模様のあるとても綺麗な淡い支子色の縮緬地に、
抑えた色使いで大き目の束ね熨斗をメインに、牡丹・菊・梅・松・藤など
四季の花々が描かれ、熨斗の中にも青海波・亀甲・宝尽くし・観世水・
菊桐など、吉祥柄が細やかに描かれ金彩が施された、別誂えの訪問着。
伊達衿は着物の柄から色をとり、橙色を合わせました。
帯は白地に大きな糸巻きが控えめながらもカラフルな色使いで織り出され
た可愛いもので、山口伊太郎氏が創業した西陣の名門「紫紘」の袋帯。
帯揚げは伊達衿に合わせて橙色の総絞り。
帯締めは全体を引き締めるように、赤い礼装用の平組を。
いつもは自分の写真をあまり掲載しないのですが、今回の訪問着は着姿を
楽しみにしてくださっている方がいらっしゃったので、掲載してみました。
写真では少し色が淡く写っていますので控え目に見えるかもしれませんが、
実物はもう少しはっきりした色で、かなり豪華です
朝食を済ませ、夫に駅まで車で送ってもらって、会場へ向かいました。
今日の舞台の会場は代々木に建つとあるお寺です。お師匠さん方に縁の
あるお寺で、第一回目からこちらで開催させて頂いています
楽屋で直前まで練習をしていると、三味線以外の荷物を持った夫が楽屋に
来てくれました。舞台の時は荷物が多いので、車で来てもらえると本当に
助かります
夫が舞台のお祝いということで、素敵なお花をプレゼントしてくれました
お寺だから洋花は似合わないだろうと言って、わざわざ銀座にある和花の
専門店「司」さんで、日本の野の花だけを集めたアレンジメントを注文して
くれたようです
野の花のアレンジメントなんて珍しいですし、とても可憐で素敵ですね
どれが何という名前のお花なのか、今度お茶のお師匠さんに写真をお見せ
して、お話をお伺いしてみようと思います
お互い茶道を嗜んでいるので茶花に使うお花に興味があって、いつも緑の
豊かな土地に行くと、野の花を見てはあれやこれやと話していますので、
これなら喜ぶだろうと考えてくれたようでした。
家から銀座に行ってそれからまた代々木に向かうのはかなり面倒だったと
思うのですが、喜ばせようと思ってくれる心遣いが本当に嬉しかったです
そしていよいよ舞台本番の時間。
かなり緊張するかと思っていたのですが、既に一度流派の舞台で弾いた曲
だからか、今までのような緊張は全くなく、平常心で舞台にあがりました。
娘道成寺といえば、本来は少なくとも4丁4枚(三味線4人唄と4人)で演奏
するものですが、今回は小規模に3丁2枚での演奏になりました。
唄は2年前と同じく、私の大好きな芳村辰三郎さんが唄って下さいました
芳村伊十郎さんのお孫さんで、私のお師匠さんの同級生でもいらっしゃり、
忘年会でご一緒させて頂いたこともあるのですが、とても気さくでお優しい、
素敵な方です。もうお一方は、初めてお会いした女性の唄い方さんでした。
「花のほかには松ばかり~」の唄で始まった娘道成寺。下浚いをしていない
にも関わらず、お唄の方達は私の三味線にうまく合わせてくださり、夢中で
弾いて終わってみれば、お師匠さんから「とても良かった」というお言葉を
頂いて、多少の間違いはあったものの、全体的には流派の舞台よりも良い
演奏ができたような気がしています
聴いてくださった方も、「上手くなったわねぇ」とお声をかけてくださって、
夫も「ちゃんと上手に弾けてたよ」と言ってくれたので、ひと安心しました
自分の出番の後は他の方々の演奏をいくつか聞かせて頂きました。新橋の
芸者さん方や、有名な若手狂言師さんなども三味線で出演されていました。
その他にも銀座の老舗の旦那さん、日本舞踊の大きな流派のお家元さん、
浅草の芸者さんなど、色々な方が演奏・賛助出演された豪華な会でした
規模はこぢんまりとしていても、和のお稽古の世界は色々な繋がりがあり、
各界から驚くような方々が出演されることが多くあります。普段なら出会う
事の出来ないような方々とご一緒させて頂けるのも、素晴らしさのひとつ。
こうして生まれたご縁を大切に、自分の世界も広げていきたいです
本当は最後の曲まで聴いていたかったのですが、また少し体調が悪くなって
しまったこともあり、途中で帰らせて頂くことになりました夫が車で来てくれ
たのも、体調を気遣って、途中でも一緒に帰れるようにとの配慮からでした。
そのまま帰宅するつもりでいたのですが、ちょうど通り道だからということで、
数十分なら大丈夫だろうと、旧古河庭園の秋薔薇を見に行ってきました。
まだ薔薇は咲き初めなのかあまり沢山はありませんでしたが、やはり薔薇と
洋館の組み合わせは何度見ても素敵ですねもう少し早い時間に行けたら
洋館の中でティータイムが楽しめたのですが、すでに閉まっていました
今日は体調も良くなかったので、また改めて行ってみようと思います
帰宅してからは疲れ切ってしまって、着物を吊るして髪を洗ったら、もうすぐに
お布団に入りました。ちょっと無理をしすぎたようです…
沢山やりたいことがあるのに、体が思うようにならないってもどかしいですね。
早く体調がもとに戻ってくれるのを祈るばかりです
舞台自体は屋内なので私達は雨でも晴れでもあまり影響はないのですが、
やはり見に来てくださる方がいる限りは、晴れるにこしたことはありません。
朝は6時半に起きて、時間に余裕を持って、ゆったりと身支度を整えました。
今日は待ちに待った別誂えの訪問着の登場です春から準備を始めたこの
着物をやっと着られる日が来て、朝からテンションはあがりっぱなしでした
柄は抑えた色使いなのに、地色の美しさと友禅や金彩の見事さで、本当に
「豪華」という言葉の似合う着物です
こちらの訪問着については今までの記事をまとめたものがありますので、
こちらをご覧くださいませ
今回は舞台衣装として着るので、帯は舞台映えのする派手目のものを
合わせました。お茶会や式典などでは出来ない組み合わせなのですが、
こういった場であれば華やかになって良いと思います
着物は細かな七宝の地模様のあるとても綺麗な淡い支子色の縮緬地に、
抑えた色使いで大き目の束ね熨斗をメインに、牡丹・菊・梅・松・藤など
四季の花々が描かれ、熨斗の中にも青海波・亀甲・宝尽くし・観世水・
菊桐など、吉祥柄が細やかに描かれ金彩が施された、別誂えの訪問着。
伊達衿は着物の柄から色をとり、橙色を合わせました。
帯は白地に大きな糸巻きが控えめながらもカラフルな色使いで織り出され
た可愛いもので、山口伊太郎氏が創業した西陣の名門「紫紘」の袋帯。
帯揚げは伊達衿に合わせて橙色の総絞り。
帯締めは全体を引き締めるように、赤い礼装用の平組を。
いつもは自分の写真をあまり掲載しないのですが、今回の訪問着は着姿を
楽しみにしてくださっている方がいらっしゃったので、掲載してみました。
写真では少し色が淡く写っていますので控え目に見えるかもしれませんが、
実物はもう少しはっきりした色で、かなり豪華です
朝食を済ませ、夫に駅まで車で送ってもらって、会場へ向かいました。
今日の舞台の会場は代々木に建つとあるお寺です。お師匠さん方に縁の
あるお寺で、第一回目からこちらで開催させて頂いています
楽屋で直前まで練習をしていると、三味線以外の荷物を持った夫が楽屋に
来てくれました。舞台の時は荷物が多いので、車で来てもらえると本当に
助かります
夫が舞台のお祝いということで、素敵なお花をプレゼントしてくれました
お寺だから洋花は似合わないだろうと言って、わざわざ銀座にある和花の
専門店「司」さんで、日本の野の花だけを集めたアレンジメントを注文して
くれたようです
野の花のアレンジメントなんて珍しいですし、とても可憐で素敵ですね
どれが何という名前のお花なのか、今度お茶のお師匠さんに写真をお見せ
して、お話をお伺いしてみようと思います
お互い茶道を嗜んでいるので茶花に使うお花に興味があって、いつも緑の
豊かな土地に行くと、野の花を見てはあれやこれやと話していますので、
これなら喜ぶだろうと考えてくれたようでした。
家から銀座に行ってそれからまた代々木に向かうのはかなり面倒だったと
思うのですが、喜ばせようと思ってくれる心遣いが本当に嬉しかったです
そしていよいよ舞台本番の時間。
かなり緊張するかと思っていたのですが、既に一度流派の舞台で弾いた曲
だからか、今までのような緊張は全くなく、平常心で舞台にあがりました。
娘道成寺といえば、本来は少なくとも4丁4枚(三味線4人唄と4人)で演奏
するものですが、今回は小規模に3丁2枚での演奏になりました。
唄は2年前と同じく、私の大好きな芳村辰三郎さんが唄って下さいました
芳村伊十郎さんのお孫さんで、私のお師匠さんの同級生でもいらっしゃり、
忘年会でご一緒させて頂いたこともあるのですが、とても気さくでお優しい、
素敵な方です。もうお一方は、初めてお会いした女性の唄い方さんでした。
「花のほかには松ばかり~」の唄で始まった娘道成寺。下浚いをしていない
にも関わらず、お唄の方達は私の三味線にうまく合わせてくださり、夢中で
弾いて終わってみれば、お師匠さんから「とても良かった」というお言葉を
頂いて、多少の間違いはあったものの、全体的には流派の舞台よりも良い
演奏ができたような気がしています
聴いてくださった方も、「上手くなったわねぇ」とお声をかけてくださって、
夫も「ちゃんと上手に弾けてたよ」と言ってくれたので、ひと安心しました
自分の出番の後は他の方々の演奏をいくつか聞かせて頂きました。新橋の
芸者さん方や、有名な若手狂言師さんなども三味線で出演されていました。
その他にも銀座の老舗の旦那さん、日本舞踊の大きな流派のお家元さん、
浅草の芸者さんなど、色々な方が演奏・賛助出演された豪華な会でした
規模はこぢんまりとしていても、和のお稽古の世界は色々な繋がりがあり、
各界から驚くような方々が出演されることが多くあります。普段なら出会う
事の出来ないような方々とご一緒させて頂けるのも、素晴らしさのひとつ。
こうして生まれたご縁を大切に、自分の世界も広げていきたいです
本当は最後の曲まで聴いていたかったのですが、また少し体調が悪くなって
しまったこともあり、途中で帰らせて頂くことになりました夫が車で来てくれ
たのも、体調を気遣って、途中でも一緒に帰れるようにとの配慮からでした。
そのまま帰宅するつもりでいたのですが、ちょうど通り道だからということで、
数十分なら大丈夫だろうと、旧古河庭園の秋薔薇を見に行ってきました。
まだ薔薇は咲き初めなのかあまり沢山はありませんでしたが、やはり薔薇と
洋館の組み合わせは何度見ても素敵ですねもう少し早い時間に行けたら
洋館の中でティータイムが楽しめたのですが、すでに閉まっていました
今日は体調も良くなかったので、また改めて行ってみようと思います
帰宅してからは疲れ切ってしまって、着物を吊るして髪を洗ったら、もうすぐに
お布団に入りました。ちょっと無理をしすぎたようです…
沢山やりたいことがあるのに、体が思うようにならないってもどかしいですね。
早く体調がもとに戻ってくれるのを祈るばかりです