Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

「美しいキモノ」2015年冬号発売日

2015-11-20 23:49:01 | 日記
今日は待ちに待った3ヵ月に一度のお楽しみ、着物雑誌の発売日です。この時期は
「きものサロン」の発行はないので、今日は「美しいキモノ」1誌だけです


「美しいキモノ」今号の表紙は賀来千香子さん。とても美しい女優さんですが、
優しいお顔立ちをされているので、本当に着物が良くお似合いになりますね

今号は私の大好きな染めの着物がたくさん出ていて、楽しい特集が多く組まれて
いたのでとても嬉しかったです


最初の特集は「小紋」。女優さんの小紋姿や和の世界に生きる方たちの小紋姿、
30代40代50代と、年代別に着分ける小紋や帯を変えての着回し、地色や柄や着る
シーンに合わせての着こなしなど、大きくページを割いての特集でした

特にこの冬の小紋のトレンドは「水色」と言って水色の小紋をたくさん紹介して
いました。私は着物に今年のトレンドという言い方はあまり合わないなと思うの
ですが、それでも水色の着物は大好きでたくさん持っているので、ついつい見て
しまいました


そしてこの時期のメインは、やはり年明けの初釜やおめでたいお席で着る着物。
華やかで重めの柄が描かれた豪華な訪問着は、見ているだけで楽しくなります


その中でもこちらの訪問着がとても綺麗でした。柄付けはとてもあっさりとして
いて、訪問着というよりは付下げと言っても良いくらいですが、綺麗な若草色の
地色にすっきりと描かれた合わせ貝が可愛らしい一枚

いま別誂えをお願いしている付下げは淡いオレンジの地色にするつもりですが、
この次に作るものは若草色の地色にしようと思っているので、この着物を参考に
作ってみても良いかもしれませんね

貝桶柄の訪問着や貝桶柄の小紋、合わせ貝柄の帯や絽の小紋など、これらに関連
したモチーフが大好きです


年始の着物として紹介されていた中で目に留まったのがこちらの2つの帯でした。

最近の帯は白っぽいものか黒っぽいものばかりで、昔のようにこうした鮮やかな
赤色や鶸色のものがなくなってきているのが寂しいのですが、やはり着物らしい
取り合わせには欠かせない帯ではないかと思います

幸い信頼できる別誂えの工房に出会って帯も誂えて頂けていますので、年明けに
こういう深い赤の帯をひとつ誂えてもらおうと図案を取り寄せているところ


そしてドラマ・舞台・映画で着用された着物を紹介する特集では、いま最も旬と
思われる「あさが来た」の衣装がたくさん紹介されていました。テレビで見て、
とっても素敵だと思っていた着物たちをこうしてじっくり見られるなんて

この時代に合わせて色鮮やかな華やかな着物が多く、どの着物も可愛らしくて、
こんな柄で子供の着物を作ったら可愛いだろうなぁ


そしてもうひとつ可愛らしかったのは、成人式の振袖特集。若いお嬢様方が着る
華やかな振袖が本当に可愛くて、この時期ならではの可愛さを引き立てます


華やかで重厚な柄の振袖を成人式に作っておくと、こうして小物を変えて自身の
結婚式にもお色直しなどで着ることができるので、良いかもしれないですね

将来余裕があれば、十三詣りに子供らしい可愛い柄の振袖を1枚、高校生くらいで
結婚式のお呼ばれに着られるような古典柄の振袖を1枚、そして成人式には豪華な
お色直しにも使えそうな振袖を1枚と、3枚くらいは作ってあげたいです


元上司&元同僚とランチ@コレド室町「ざくろ」

2015-11-19 23:40:59 | 日記
いつも仲良くして下さる元上司と、先日転職のため会社を辞めた元同僚と一緒に
ランチを食べに行ってきました


行ったのはコレド室町に入っているお肉の名店「ざくろ」。髙島屋の近くにある
ざくろ日本橋店には何度かお伺いしたことがあるのですが、コレド室町側は初めて

綺麗なビルで少しカジュアルな雰囲気の店作りでしたが、メニューは日本橋店と
大きくは変わらないようでした



今日もお肉をたっぷり食べたかったのでステーキをお願いしました。トマトの
サラダがお気に入りです。お肉もたっぷりですが付け合せのお野菜もたっぷりと
頂けるので、いつも食後は大満足

特に今日はごはんに栗ごはんを選べたので、大好きな栗も堪能できました


食後にはくずきりを頂きます。いつも時間があるときには、こちらのくずきりは
外せません。甘いだけではないくずきりがクセになるのです

元上司や元同僚とは長く同じチームで働いてきたので、会社の話だけはでなく、
プライベートの話なども盛り上がって、とても楽しい時間を過ごしました

数年間で転職すること多い業界にいるので、私のように同じ会社に長くいると、
見送る側になることばかりで寂しいのですが、それぞれの道に進んでもこうして
ずっと仲良くしていけたらなぁと思います


会社のフードイベント「点心」

2015-11-18 23:40:20 | 日記
数か月に一度開催される部署のグローバルフードイベント。それぞれの国にある
同じ部署で、同じ時刻に同じテーマの食べ物が振る舞われるものですが、今回の
テーマは「点心(Dim Sum)」


テーブルに所狭しと並べられた点心は全部で8種類。春巻きや胡麻団子、小龍包に
ニラ饅頭、海老焼売に焼売、そしてちまきなどなどたっぷり用意されています


全種類をお皿に盛って、しばしのティータイム。毎回どんな食べ物が用意される
のか楽しみにしていますが、今回の点心は特に人気が高かったようです

次回のフードイベントも楽しみにしています


ピンク地の輪出し長襦袢

2015-11-17 23:39:19 | 着物
先々週、久しぶりに赤地に白い絞りで梅や楓が表現されている輪出しの長襦袢を
着たのですが、着てみると輪出しの長襦袢の可愛さに改めて気づきました

帯揚げもほとんど輪出しを使うほど輪出しが好きな私ですが、長襦袢も大好き。
そこで、ピンク色地のものが欲しいなぁと思って、早速作ることにしました


選んだのはこちらです。唐草地紋のあるしっかりとした織りの綸子を可愛らしい
ピンク色地に染め上げて、京都らしい深い紅で梅の飛び絞りを施したもの

仕立てると袖口や振りの部分にちょうどこの絞りの柄が出るようになっているの
だそうで、ちらっと見える赤が可愛いでしょうね

輪出しの長襦袢や帯揚げは小紋から略礼装まで着用できる万能アイテムなので、
色違いや柄違いで何枚かあっても良いですよね

京都の芸舞妓さんのお座敷着以外の着物にもほとんど輪出しの帯揚げが使われて
いますし、芸妓さんのお座敷着用の長襦袢もピンク地の輪出しです

早速仕立てをお願いしましたので、初釜の紋付き付下げには合わせられるかな
仕立て上がりが楽しみです


プチ懐石料理【2015年11月】

2015-11-16 23:29:46 | 懐石料理&和食
今日は5回目となる、プチ懐石料理教室へ行ってきました


秋も深まった11月、今月のテーマは過ぎ行く秋少しと早めの冬を感じるお料理。
鯵や牡蠣や新米など旬の食材を使って懐石を作っていきます


まずは先附の「鯵の初雪見立て」から作っていきますね。今日は神奈川下浦湾の
「黄金鯵」という特別な鯵を使います。この鯵におからを絡めて初雪に見立てる
趣向なのだそうで、冬の到来を感じるお料理

鯵は3枚に下ろして腹骨・中骨をとったら、ベタ塩をして(たっぷり塩を全体に
まぶして)30分ほどおきます。この時バットに皮目を下にして並べたら、頭側を
下にしてバット斜めに立てかけておくと水が良く落ちます。


30分置いた鯵は水でしっかりと塩を洗い流して、水気をふき取ってから割り酢に
10分ほど漬けておきます。



割り酢から揚げた鯵の水気をふき取り、皮を引き5cm位の長さの削ぎ切りにし、
霧吹きで酒を吹いておいた昆布に挟んでラップをして1時間ほどおきます。

削ぎ切りする前だと半日は置く必要がありますが、削ぎ切りしてあれば短時間で
澄むのだそうで、時間が無いときに便利です



おからはお豆腐屋さんで売っているちょっと良いものを買ってください。今回は
白さが大切なので色を選んで。おからはサラシを引いたザルに入れて水洗いし、
ギュッと水気を絞ったら、フライパンに入れて酢・みりん・砂糖・塩を混ぜて、
箸を5~6本まとめて持ったものでかき混ぜながら火にかけます。

トータル10分ほどかき混ぜ続けながら火を入れますが、最初は中火にして湯気が
立って来たら弱火に落として、パラパラのふわっとした柔らかいパン粉状になる
まで炒り続けます。



出来上がったものをザルに入れてふり、サラサラのパウダー状にすればOKです。
これで初雪の出来上がり。とっても綺麗ですよね。やはり和食は繊細です


上に乗せる三つ葉と茗荷の甘酢漬けも用意します。三つ葉は葉を取って軸だけを
サッと熱湯にくぐらせたら冷水に入れ、1cmの長さに切りそろえておきます。

茗荷は縦半分に切って1分ほど茹でたらザルにあげて冷まして、水・酢・お砂糖を
合わせた甘酢に漬けこんでおきます。色素が酢に反応して綺麗なピンク色に



昆布締めができた鯵におからの初雪を全体にまぶしてから、バットの上で杉盛り
(交互に向きを変えて重ねる)にしてから器に移して、千切りにした甘酢茗荷と
三つ葉を乗せれば完成です


次にごはんに添える香の物を作ります。今日は新米が主役なので炊き込みご飯に
せずに白米のまま食べるので、香の物を添えるのだそうです

香の物は「柚子かぶら」。カブを1mm位の薄さにスライスします。手での作業が
大変であれば、2~3mmのスライサーを使ってもかまいません




カブの葉はざく切りにし、塩を振って10分ほどおきます。10分したら水にさらし
ながらしっかりと揉み、苦味がなくなるまでアク抜きをします。

茗荷は芯を取り千切り。人参も千切り。柚子の皮も白い部分を取り除いてから、
一度洗って千切りしておきます。


ボウルにカブ・茗荷・人参・柚子の皮を入れたら、塩を加えて混ぜ合わせます。
20分ほど置いてしんなりしたら軽くもんでカブの葉を加えて、薄口醤油と柚子の
絞り汁で味を整えれば完成です


炊き合わせの「牡蠣と水菜の煮浸し」。牡蠣は意外に身に汚れなどがついている
ので、片栗粉をまぶして黒い部分をもむようにして洗い、しっかりと水洗いして
おきます。片栗粉の細かい粒子に汚れが付着してくれるのです


合わせるのは水菜と厚揚げ。水菜は4cmの長さに切り、厚揚げは一口大にカット
しておきます。


牡蠣は表面に菌が付着していることもあるので、煮浸しにする前にさっと霜降り
しておくのがポイント。生牡蠣を食べる時もこれをすると、あたる確率がグッと
下がるそうですよ

霜降りは、沸き立った熱湯にすくい網に乗せた牡蠣を5秒ほど入れて引き上げ、
すぐに氷水に取り、タオルを敷いたバットにあげて水気を切るだけ。



鍋に出汁・薄口醤油・みりんを合わせた煮汁を煮たたせて牡蠣を入れ、1分ほどで
さっと取り出します。続いて厚揚げを入れて1分後に水菜を入れ、落とし蓋をして
2分ほどで火を止めます。器にもって七味をふれば完成です




蒸し物の「若狭湾・甘鯛の徳利蒸し」を作ります。さっと霜降りをした甘鯛に、
きのこや野菜を添えて蒸すお料理です。鯛以外にも鱈や鶏肉などでも合うそう。



「徳利むし」というのは三段徳利を使って蒸すのでそういう呼び方をしますが、
本来は鯛のちり蒸しといって、器は何でも良いのです。

今日使う三段徳利はもともとお蕎麦用の器で、上段につゆ・中段に薬味・下段を
蕎麦猪口として使うようになっているもの。見た目がとっても可愛らしいので、
おもてなしにと選んでくださいました



鯛は3枚におろして中骨と腹骨を取り、一口大に切っておきます。皮目を下にして
すくい網に乗せ、沸騰したお湯に5秒ほど入れて霜降りします。



三段徳利の下段にえのきを敷き、一口大に切った椎茸と長ネギ・甘鯛を入れて、
蒸し器に入れて5~10分ほど蒸します。



菊菜は鍋でサッと茹でて水でアクを洗い流して水気を絞り、2~3cmほどの長さに
切りそろえたら、上に柚子皮を飾り、蒸し器に入れた徳利に最後の2分ほど入れて
温まれば完成です


徳利の中段に入れる薬味は紅葉おろし、青柚子、洗い葱。紅葉おろしは簡単に、
大根おろしにかんずりを混ぜて。青柚子は6等分にして種を取り除いて、洗い葱は
九条ネギを輪切りにして水でしっかり洗って絞ったもの。


最後に汁物の「納豆汁」を作ります。納豆をすり潰してお味噌汁に入れる秋田の
郷土料理ですが、今日のお米が秋田の新米なのでそれに合わせたのだそうです


お野菜はお好みのもので良いのですが、今日は椎茸やえのきなどのきのこ類に、
こんにゃく、人参、長葱、油揚げ、お豆腐を合わせます。


人参は銀杏切り、こんにゃくは短冊切りにして3分ほど下茹でします。椎茸は一口
大に切って、えのきは半分の長さに、豆腐は1cm角、油揚げは短冊切り、長葱は
斜め切りにします。

沸騰した出汁に人参とこんにゃくを入れて煮込み、柔らかくなったらきのこ類、
豆腐、油揚げ、長葱を加え、味噌で味を整えます。



すり鉢にひきわり納豆を入れ少し味噌汁を加えてすり混ぜ、更に味噌汁を加えて
なめらかになったら味噌汁に入れれば完成です



それぞれのお料理を人数分の器に盛り付けて、テーブルに運べば全て作業完了
お待ちかねの試食タイムです



秋らしく赤い折敷の映えるテーブルセッティング。三段徳利を中心にして、秋の
風情漂うテーブルになりました


先附は「鯵の初雪見立て」。味を酢締めして更に昆布締めしていますので、魚の
匂いがまったく気にならず、おからの雪の食感もとても面白くて、いかにも懐石
らしい素敵なお料理でした。器がまたとっても素敵


炊き合わせは「牡蠣と水菜の煮浸し」。懐石というよりはおばんざい系ですが、
簡単に作れるのにボリュームもあって嬉しいですよね。我が家は牡蠣が苦手で、
代わりに飛竜頭(がんもどき)と湯葉と水菜で作ろうと思っています


蒸し物は「若狭湾・甘鯛の徳利蒸し」。この三段徳利がとっても可愛らしくて、
早速購入することに決めました。我が家は夏にお蕎麦も良く食べるので、来年の
夏にも活躍してくれそうです


汁物は「納豆汁」。納豆の香りがしっかりしますが納豆が大好きな私には嬉しい
お料理です。納豆をすり潰すことでとろみがついて葛湯のようになるので、冬に
体がとっても温まりそう。具だくさんなのも嬉しいポイントですね


食事に添える香の物は「柚子かぶら」。酢の物ではないのですが、柚子が効いて
いますので、酸味もあってとても美味しいです。カブの葉もしっかりアクを抜く
とで食べやすくなっていますし、彩りもとても綺麗です


水物は練り切りを頂きました。いつもだと水物も手作りなのですが、今日は作業
工程が多かったからか日替わりで季節の練り切りが出たそうです。今日のものは
赤い山茶花を模した可愛らしい練り切りでした

毎月旬の食材を取り入れて作られる懐石料理。初めは手間の多さに驚いてしまい
少し苦手意識を持ってしまいましたが、最近はとても楽しくなってきました

早速三段徳利を注文したので、届いたら自宅でも作ろうと思います