お弁当はいらない！！

　毎晩寝る前に考える事。それは明日のお弁当を、効率的に仕上げる為の手順。

白ご飯は６時に炊き上がるようにセットするのは勿論、布団の中で「鮭を焼きながら芋といかを圧力釜で炊こう」とか考える。

　そうして手順を考え終えたら、安心して眠りにつくと言うのが大体のパターンなの。

　今日も５時５０分には起床して、すぐさま作業にとりかかる。

　茄子は揚げ浸しにする為、切ったら灰汁抜きの為に水にさらし。その間、だし汁を作る。海老の下ごしらえも同時進行。こちらは天ぷらにしてからチリソースで和える。

　朝食の用意を別立てでしながらも、７時には完成！なのに息子は玄関で。

「弁当は要らん。かんべんして」

なんでや～っ。

「今日は柔道着を持っていかんから、かばんの中が安定せーへん。（いつも柔道着でかばんはキチキチ状態）自転車で揺れるから、弁当の中身がぐちゃぐちゃになる・・・」

　呆然と息子の背中を見送る私。弁当は玄関に置かれたまま。

　後から起きてきた娘が話を聞いて「そんな～ん。信じられへん。弁当作ってもらって置いてくなんて。パパ、怒らんとあかんで」
　
　「う・・・ん」
最近、弁当禁止（後日述べます）をくらっている夫の歯切れは悪い。

　結局、息子の弁当は夫が持っていく事になった。

後で息子が言うには、出かけに単語帳が見つからずイラついていたとか。

　帰宅した夫も珍しく息子に、「せっかく作ってもらったのに、持っていかなあかんやろ！」と注意。

　そして一言。「レオの弁当は、私のとちゃうな～。一つ一つが全然ちゃうかった私のは残り物ばっかりやったなぁ」

　そりゃぁ、しゃあないわ。息子はグルメだもん。

　それに、あなたは「君の弁当は、おかずが多すぎる」って文句ばかりゆうてたやないの。

　ったく。