株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(7.4.08)

2008-07-03 21:09:24 | 明日のモニタリング銘柄
明日はアメリカの独立記念日で休みとなります。今晩9時半の失業率と非農業部門の雇用統計を受けて、ダウがどうなるかが焦点です。

その前にECBの政策金利が発表されます。予定通り0.25%上げて4.25%となるでしょう。もし今になって上げないとすると、トルシェ総裁の事前のトークもあり、返って市場の信認を失うからです。

夜に入って、106.32円まで円安に振れております。

欧州市場は日本と同じで、最初は売り優勢、その後切り返すもまだマイナス圏です。

それでは明日のモニタリング銘柄です。

1.4062イビデン
 昨年1万円近くまで行った株が3650円です。ICパッケージは市況に左右されるのでまだしも、ディーゼル用のDPF、太陽電池向け特殊炭素製品は魅力。明日更に押されたところでの買い。

2.1518三井松島
 もう再三取り上げておりますので、素性については言及を控えます。炭坑には似つかないその道の姐さん。304円越えに勢いがあるなら乗り。

3.5480冶金工業
 年初来安値の635円にはまだ距離がありますが、このダイバージェンスは明日以降の押し目での買いか。

4.6263プロデュース
 この株の連チャンでのOSC29%というのは初めてです。そもそも30%を割り込むなど考えられませんでした。指数値も、昨年7月24日はダントツでしたので、置いておいて、直近では珍しいほどに下げております。

5.6934新神戸電機
 リチウムイオン電池関連銘柄は、そろそろ見放されつつあります。しかし、サミットも控えており、押し目のここから再度電池関連が燃えさかる可能性があるとしたら、これにも注目。OSCは34%→37%へとコンバージェンス。明日の押し目狙い。

以上です。あえて5つに絞りましたが、23銘柄ほど買い候補銘柄がスクリーニングされました。結構多いですね。

この際、ついでですので、久しくカウントしていないOSCのコンバージェンス銘柄数を数えてみました。54件もありました。そろそろ雇用時計の発表です。ECBは予定通りの0.25%の上げです。為替は反応無し。
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市場概況(7.3.08)

2008-07-03 15:37:26 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

7月3日(木)の市場概況です。赤字部は4日朝更新

・日経先物:39%(-2%)7月2日の56%から下降中。
・日経平均:42%(+1%)7月2日の41%からわずかに切り返し気配。
・TOPIX:42%(+2%)7月2日の40%からわずかに切り返し気配。
・マザーズ指数:33%(+1%)6月27日の26%からの切り返し中。
・ヘラクレス指数:33%(+3%)6月27日の27%からの切り返し中。
・長期国債先物:40%(同値)6月26日の36%から切り返し気配。
・日経先物イーブニングセッション:13230円(大証終値比+10円)
・シカゴCME先物:13365円(大証終値比+145円)更新
・NYダウ:11289ドル(+73ドル)OSC33%(+2%)6月30日の24%を底に切り返し中。更新
・ドル・円:106.72円(80銭円安)OSC46%(+3%)6月27日の41%から切り返したか?更新

後場はいつものように先物主導でプラ転しましたが、その後息切れ。引けには先物が、かなり逃げ足の速い人による売りで失速。

そりゃ、今晩の雇用統計が皆さん怖い筈。事前のADP雇用統計(民間)が予想より悪化しておりましたから。しかし、連動するとは限りません。過去裏切ったことがあります。今回の事前予想は-6万人ですが、巷間、-15万人、来月は-30万人という噂が業界に飛び交っております。

しかし、テクニカルトレンドは、上にご覧の通りです。日経平均は確かに11連敗です。これは今度は何10年ぶりになるのでしょうか?

3月17日のようなショックがNY市場を襲えば、ここから思いっきり下がることもあり得ますが、そうなると12連敗は確実で15連敗ぐらいまで行きますか。

しかし下げ続ける株はないという格言をここで思い起こして見て下さい。

確かにECBの利上げといい、雇用統計といい、大きな鬼門が控えております。しかし、ECBの利上げは折り込み済み。雇用統計もある程度折り込み済みだと思うのです。

先行きが暗いのは当然ですが、短期では折り込み済みとなれば、またアメリカがひょっとするとECBの利上げに合わせて、為替介入をするのではとの疑心暗鬼も市場にはあるようです。従って、昨日も円高には一方的に振れなかったのでしょう。

何よりも、NYダウはこれ以上売られようがないほどに売り込まれております。テクニカルにも歴然としております。

今晩のイベントに合わせて、ダウを押し下げ、ドルを売り、原油を上げといった、見え透いたことは意外と起こらないのが市場というものかも知れません。

しかし、後からはユーロとの金利差やら、今月中旬のアメリカの金融機関の損失計上やらで、時間差を置いて、この影響が大きく出てくるのではないでしょうか。

今日は、本来持ち越しはやばいのですが、3341日本調剤のみ2990円で買って持ち越し。今日のギャップダウンもたいしたことはなく(-20円)久々のプラ転の内需関連株です。NYダウの影響を最も少なく受ける銘柄でしょうね。誰か3000円で蓋をしていました。

チョイと気になる、往年の暴れん坊将軍木村化工機は不気味な胎動を見せてはおりますが、こちらは刺さらなかったのであえて買い向かわず。チタン工業はたったの+1円で早々に撤退。仕手株が出がらしになると末路は哀れを極めるという典型の値動きでした。

その仕手株の大和紡が215円から切り返したのに気づき上値追いをしましたが、その後バッタリ止まったので同値撤退。といったトレードでした。

-------4日朝のコメント------

NY市場は短縮取引だったようですね。ダウは予想通り落ちず。但し安値は更新。RSIは何と11%と記録的低水準。

原油は下がらず145.29ドル。金はドル高に応じて13ドル近く下落。債券は10年債が若干利回り上昇、しかし4%は割り込んだまま。欧州株式も軒並み堅調に終了。そして、為替のドル・円は大きく円安へ。

となれば、今日の日本市場は久し振りに平穏な値動きとなると思います。日経平均もやっと連敗に終止符を打つでしょう。

トルシェは、さすがに追加利上げまでは言及できず、それによりユーロが軟調になっております。これはドルへの配慮というよりも、欧州圏でも住宅問題を抱えておりイギリスが既に大変な事態ですが、ユーロ圏もこれからアメリカの後追いをする確率が高まっており、とてもこれ以上の利上げは出来ない状態と思います。今年の夏以降はユーロ圏とアメリカの不況の比べ合いの様相を呈することでしょう。
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朝の押し目狙いに失敗

2008-07-03 11:26:18 | 株に出会う
いつもながらですが、朝のその日の雰囲気からの展開が当てられれば、相当の確率で勝てるのですが、弱気で始まって、更に下落すれば人間誰だってもっと悪くなると予想するに決まっております。

朝の寄り付きがそうでした。マークしていた6764三洋電機は、日経の朝刊にタイミングよく新工場建設の記事が出ておりましたので、これは、昨日までの押し目からの反発に絶好のチャンスと待ち受けていたのですが、229円で指していたものの231円までしか降りてこず。ここで気持ちを切り替え、前日安値の233円抜きが確実なら、目の前の板に惑わされずに買うべきでした。

こうしたチョイとした心理的な綾でチャンスを逃してしまうのが難しいところです。しかし、概ね、今日のモニタリング銘柄は健闘しております。やはり押されすぎからの、更なる押し目は買いということですね。

昨日投げた6305日立建機は、タイミングが1日ずれていたようです。今日は憎らしくも+65円となっており、筆者の損切り価格よりも45円高です。これも昨日終了段階でOSCは32%でした。そして、今日の押し目の2755円では拾えないにしても、2795円という昨日の安値抜きが確実となった段階で、三洋電機と同じく買いでした。分足を見ると、朝の底値から一度2800円越えまでオーバーランして、その後の押し目が2800円止まりであったことでの買い安心感から、一気に2850円まで戻しております。このあたりがプロ級の人はきちんとやれているのだと思います。

前場は、朝の特買いの気配で注目していた4098チタンが、システムのレスポンスが悪くなって立ち上げ直しているうちに、最初の押し目の193円辺りで拾い損ね。仕方なく、我慢強く前場は待って、194円でついに拾わされてしまいました。こういう落ちてくるナイフを拾ってしまうのは実はあまり良くありません。ある程度の反発は、ティックチャートを見る限りあると思いますが大きな期待は禁物。

市場の動きを確認しておきます。

・日経先物:43%(+1%)+-0円
・日経平均:43%(+2%)-9.19円
・TOPIX:41%(+1%)-5.2ポイント
・マザーズ指数:37%(+5%)-1.58ポイント
・ヘラクレス指数:33%(+3%)-10.69ポイント
・長期国債先物:38%(-2%)5銭安
・ドル・円:106.2円(10銭の円安)

昨日の前場終了段階より、ヘラクレス指数を除いて切り返しが顕著です。このままだと一旦底打ちかも知れません。日経平均も場中はOSCが30%台へと突入しておりました。そこからの切り返しです。ヘラクレス指数は不動産銘柄のどうしようもない不振が影響していることと思います。今のところ不動産銘柄はいくら安いといっても手をつけるのは御法度かと。
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FRBの信認に拘わる件

2008-07-03 06:31:34 | 株に出会う
今日の日経ビジネスオンラインに面白い記事が載っておりました。

詳細はそちらをご覧頂くとして、目を引くのはFRBの主な資産がグラフで現されているところです。何と、今回の流動性対策に4125億ドルを投じ、FRBの資産全体の5割弱にもなっているとのこと。しかも、金融機関から受け入れた担保は信用度が劣り、市場では換金できないものも含まれております。

但し、この流動性対策が原油を始めとする投機マネーに流れていったというのは、いささか事実と異なるようです。FRBは手持ちの長短国債を市場に放出して、マネーを回収しており、準備預金残高の増加を防いでおります。(これは市場金利を2%に誘導するための処置。)

しかしながら、問題は短期金融市場のストレスは一向に改善していないことです。専門用語ですので、筆者も詳しくはありませんが、【3ヶ月LIBOR-3ヶ月OIS金利=3ヶ月のタームプレミアム】となりますが、このスプレッドが平時は0.03%~0.1%のところ、ベアスターンズ救済後も0.7%近辺に高止まりしている異例の数字になっております。つまり、未だ金融機関がお互いの財務内容に不安を抱いていることの証拠が、このスプレッドの拡大に現れております。

そして、重要(だと筆者が思った)ことは、FRBが2%に誘導している筈の短期金融市場で、6月30日には大荒れとなり、一時3.7%まで跳ね上がったとの事実です。

FRBが手持ちの国債を売って市場からマネーを吸収して2%に誘導してきたオペレーションに、市場が悲鳴を上げているということですね。

FRBの資産内容をこれ以上劣化させれば、即ドルの信認問題に行き着きます。かといって、この短期金利の上昇は、市場での資金不足が続いていることを示しております。

折しも、6月のアメリカの企業の破産申請件数が前年比34%増となっております。金詰まりの影響ですね。

改めて言えることは、中央銀行がいくら流動性対策を行っても、金融機関の資本は劣化の進行からは免れていないという事実です。そして、このままFRBの資産までが劣化し続けると、これは重大なるドルの不信任に繋がっていくということですね。

とにかく、住宅市場での価格下落が止まらない限り、こうした悪循環にドンドンと落ち込んでいるのがアメリカ金融市場の現状ということ。ところが、この住宅価格は、これから後2-3割は下落調整するのが、これまでの世界のバブル崩壊からの教訓です。

流動性対策では限界があることが見えてきております。BIS(国際決済銀行)も言うように、公的資金の投入以外にはやはりなさそうです。

ドル・円はついに終値で106円を下回りました。ここから一気にタガが外れて円高に進行する可能性があります。今日も株式市場は波乱に富んだ展開となるでしょうが、何とか「ドルと一緒に奈落の底へと転落する」ことだけは避けねばなりません。
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