木曜日の夜、NYダウは200ドル超の下落でした。当然、金曜日の日本の株式市場も下落モードで始まりましたが、その後の結果は、大きく分けて次の3つのパターンに分かれました。
1.寄り底タイプ(寄り付きの若干の下落から、ほぼ右肩上がりの上昇)
2.寄り天タイプ(寄り付きから、ほぼ右肩下がりの下落)
3.そこそこタイプ(寄り付き値段を挟んでのボックストレンドに終始)
1の寄り底タイプとは、どういう条件を備えていたのでしょう。これをきちんと総括しないことには、今後も同様なケースが発生した時に、何を寄り付きで買って良いのか分かりません。
そこで、日中足を手がかりに、この3つのパターンにあてはまる銘柄の、前日までの動きの特徴を把握するのが今日の目的です。
=寄り底タイプの定義=
寄り付きが底値で、その後引けに前日比でOSCを落とさずに、ほぼ高値圏で終わっている銘柄とします。
・3859シナジーマーケティング(-5.1%での始まり)
前日高値引け、昇り基調(OSC2連続上昇)。
・2432DeNA(-2.6%での始まり)
前日ほぼ高値引け、昇り基調(OSC2連続上昇)、前日出来高急増。
・6363酉島製作所(-1.4%での始まり)
昇り基調(OSC3日連続上昇)。
・4503アステラス製薬(-1.2%での始まり)
前日高値引け、昇り基調(OSC2日連続上昇)、底値脱出過程。
200銘柄を超える監視銘柄からたった4件です。
寄り底となった以上の銘柄に共通することは、前日高値引けであること、OSCが昇り基調にあること、そして出来高急増銘柄ということになります。
しかし、事はそう簡単ではありません。例えば、金融銘柄の8315三井住友FGは、出来高急増ではありませんが、残りの2つの条件は満たしておりました。8306三菱UFJも同じです。(みずほFGは前日押されての終了でした。)
従って、その日の業種別の人気度を最優先する必要があります。木曜日のダウの下げはアメリカの金融不安再燃でしたので、日本の金融機関が上げる訳はありませんでした。
そうして見ると、業種別では電池関連銘柄がこのところ復活基調でした。出来高も多いままです。OSCは当然、上昇基調でした。ここで代表的な電池関連銘柄を見ておきます。
・6674GSユアサ
2%安で寄り付き、前日比2.8%安まで落ち、引けに27円高で終了。
・6934新神戸電機(OSCは前日に下落し、マイナス終了)
1.3%安で寄り付き、前日比2.6%安まで落ち、最後は+19円で終了。
・6937古河電池
3.6%安で寄り付き、前日比4.5%まで落とされ、引けは+29円で終了。
・6759NECトーキン
2.6%安で寄り付き、前日比3.6%安まで落とされ、引けはゼロ終了。
結論として、総合的に言えることは、
①前日までの勢いがあること(OSC、出来高、前日が高値引けかどうかで判断)
②当日はかなり押されての寄り付きであること、
③その業種に関してはネガティブな材料がないこと。
この3つが満足されればされるほど、翌日の深い押し目からの一気のリバウンドが期待できるということになりそうです。
上記の電池銘柄は、前日に利確の動きがそれなりに出ており、決して高値引けではなかったことが、寄り底そのものにはならずに、一旦底値を見定めてからの急反転に繋がったものと思います。その意味では、前日引けにかけてのトレンドは大事です。
出来高が少ないのですが、例えば、6023ダイハツディーゼル。これは前日に出来高を伴ってのストップ高まで付けておりました。そこから少々押されての終了でしたが、金曜日は2.7%安で始まり、一瞬1151円の成り売りがあり(多分、たったの1件だと思います。)、その後は前日終値比+5%程度までの高値を付けております。
これがストップ高張り付きでしたら、1151円の成り売りもなく、寄り底から一気に+5%高までは行ったことでしょう。
以上の見方を、NYダウ急落時の翌日の日本市場での銘柄選びの「仮説」と考え、今後のトレードではチャンスを逃さないようにしていきたいと思っている次第。
しかし、こうしたパターンが色々とあるため、株は確かに難しいですねぇ~。徒手空拳の単純売買で勝てる訳はありません。
1.寄り底タイプ(寄り付きの若干の下落から、ほぼ右肩上がりの上昇)
2.寄り天タイプ(寄り付きから、ほぼ右肩下がりの下落)
3.そこそこタイプ(寄り付き値段を挟んでのボックストレンドに終始)
1の寄り底タイプとは、どういう条件を備えていたのでしょう。これをきちんと総括しないことには、今後も同様なケースが発生した時に、何を寄り付きで買って良いのか分かりません。
そこで、日中足を手がかりに、この3つのパターンにあてはまる銘柄の、前日までの動きの特徴を把握するのが今日の目的です。
=寄り底タイプの定義=
寄り付きが底値で、その後引けに前日比でOSCを落とさずに、ほぼ高値圏で終わっている銘柄とします。
・3859シナジーマーケティング(-5.1%での始まり)
前日高値引け、昇り基調(OSC2連続上昇)。
・2432DeNA(-2.6%での始まり)
前日ほぼ高値引け、昇り基調(OSC2連続上昇)、前日出来高急増。
・6363酉島製作所(-1.4%での始まり)
昇り基調(OSC3日連続上昇)。
・4503アステラス製薬(-1.2%での始まり)
前日高値引け、昇り基調(OSC2日連続上昇)、底値脱出過程。
200銘柄を超える監視銘柄からたった4件です。
寄り底となった以上の銘柄に共通することは、前日高値引けであること、OSCが昇り基調にあること、そして出来高急増銘柄ということになります。
しかし、事はそう簡単ではありません。例えば、金融銘柄の8315三井住友FGは、出来高急増ではありませんが、残りの2つの条件は満たしておりました。8306三菱UFJも同じです。(みずほFGは前日押されての終了でした。)
従って、その日の業種別の人気度を最優先する必要があります。木曜日のダウの下げはアメリカの金融不安再燃でしたので、日本の金融機関が上げる訳はありませんでした。
そうして見ると、業種別では電池関連銘柄がこのところ復活基調でした。出来高も多いままです。OSCは当然、上昇基調でした。ここで代表的な電池関連銘柄を見ておきます。
・6674GSユアサ
2%安で寄り付き、前日比2.8%安まで落ち、引けに27円高で終了。
・6934新神戸電機(OSCは前日に下落し、マイナス終了)
1.3%安で寄り付き、前日比2.6%安まで落ち、最後は+19円で終了。
・6937古河電池
3.6%安で寄り付き、前日比4.5%まで落とされ、引けは+29円で終了。
・6759NECトーキン
2.6%安で寄り付き、前日比3.6%安まで落とされ、引けはゼロ終了。
結論として、総合的に言えることは、
①前日までの勢いがあること(OSC、出来高、前日が高値引けかどうかで判断)
②当日はかなり押されての寄り付きであること、
③その業種に関してはネガティブな材料がないこと。
この3つが満足されればされるほど、翌日の深い押し目からの一気のリバウンドが期待できるということになりそうです。
上記の電池銘柄は、前日に利確の動きがそれなりに出ており、決して高値引けではなかったことが、寄り底そのものにはならずに、一旦底値を見定めてからの急反転に繋がったものと思います。その意味では、前日引けにかけてのトレンドは大事です。
出来高が少ないのですが、例えば、6023ダイハツディーゼル。これは前日に出来高を伴ってのストップ高まで付けておりました。そこから少々押されての終了でしたが、金曜日は2.7%安で始まり、一瞬1151円の成り売りがあり(多分、たったの1件だと思います。)、その後は前日終値比+5%程度までの高値を付けております。
これがストップ高張り付きでしたら、1151円の成り売りもなく、寄り底から一気に+5%高までは行ったことでしょう。
以上の見方を、NYダウ急落時の翌日の日本市場での銘柄選びの「仮説」と考え、今後のトレードではチャンスを逃さないようにしていきたいと思っている次第。
しかし、こうしたパターンが色々とあるため、株は確かに難しいですねぇ~。徒手空拳の単純売買で勝てる訳はありません。