株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(7.16.08)

2008-07-15 16:33:24 | 明日のモニタリング銘柄
打ちのめされた株たちが、そのまま漆黒の闇夜に消え去る訳はありません。市場が開いている限り、どこかで必ず雪辱の機会がもたらされるのが、株式市場です。

しかし今の状況では、あまり個別株に絞って寸評をするのも憚れるようです。そこで、この際やけくそ気味に、息も絶え絶えの株を蘇生させるために、その候補者達だけを列挙しておきます。何件出るのかは終わってみないと全く分かりません。

数字は、OSC、RSI、安値防衛ライン。

・6255エヌ・ピー・シー 23%、12%、4500円。
・6263プロデュース 37%、13%、290K。
・4901富士フイルム 23%、14%、3270円。
・6890フェローテック 33%、26%、1220円。
・6787メイコー 44%、8%、2560円。
・8601大和証券G本社 43%、18%、820円。
・4997日本農薬 39%、25%、850円。
・6728アルバック 30%、25%、3300円。
・4789ヤフー 39%、41%、37500円。
・5541大平洋金属 35%、23%、738円。
・8113ユニチャーム 37%、18%、7090円。
・5214日本電気硝子 30%、14%、1475円。
・7732トプコン 25%、1%、750円。
・6937古河電池 25%、18%、840円。
・1332日本水産 39%、48%、440円。
・4293セプテーニ 33%、27%、100K。

以上、計16人衆です。明日が16日だからという訳ではありません。偶然の一致です。

どなたにも1つや2つは相性が合う株があることでしょう。お好きな銘柄を明日はどうぞ。市況が最悪なら触らずに見送る知恵も必要です。なお、押されている銘柄中心ですので、更に更に下へと落ちる運命にあります。思い切って、明日だけの刹那主義的空売りもありかと思います。

今日はいささか早いでしょう。あまり書く気持ちが湧かないものですから。

これから、隣の犬を連れ出して、何処に逃げ道の穴を掘るのがいいのか、念入りに下見をしてきます。
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市場概況(7.15.08)

2008-07-15 15:33:25 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

7月15日(火)の市場概況を振り返ってみます。赤字部は16日朝更新

・日経先物:39%(-5%)7月8日の33%から底割れギリギリに沈む。
・日経平均:34%(-5%)ついに底割れ。OSC30%前後まで行かないと駄目か。
・TOPIX:33%(-7%)ついに底割れ。OSCが30%前後までの押し目待ち。
・マザーズ指数:28%(-6%)6月27日の26%を死守できるか?衰弱中。
・ヘラクレス指数:32%(-2%)6月30日の27%に引き寄せられて安値更新中。
・長期国債先物:45%(-2%)7月7日の32%から切り返し中。
・日経先物イーブニングセッション:12660円(大証終値比-100円)
・シカゴCME先物:12620円(大証終値比-140円)更新
・NYダウ:10963ドル(93ドル安)OSC42%(-1%)7月8日の46%から依然下落中。更新
・ドル・円:104.68円(1円53銭円高)OSC42%(-4%)7月8日の62%から下落中(円高進行)更新

後場は、いきなり12800円割れから始まり、更なる下落に全員打ちのめされた形。もう反発力がほとんどありません。ご覧のように、市場概況などと称する数字を見ても、多分、ほとんど意味がないでしょう。

蟻地獄に嵌ったかのように、下へ下へと引き寄せられているのは、誰にとっても感覚的に明らかです。

後場もノートレードです。唯一、朝から3350円で指していた4901富士フイルムをそのまま置いておけば、或いは出来ていたかもしれませんが、この株、予想通りに動きがかったるくて後場の寄り付きにキャンセル。

今日からやっと売りからも入れるようになりましたが、今更、不慣れな売りを中途半端にかけるのは控えて、しばらく冬ごもりといきますかね。外界の様子がきちんと見れるよう、覗き穴だけはどこかに開けておきたいと思います。

それから、まさかのSECの手入れがあった時のために、隣の犬に手伝って貰って、秘密の抜け穴もそろそろ掘っておかねばなりません。それが出口のない墓穴にならなければ良いが。。。

-------16日朝のコメント-------

NYダウは原油が一時136ドル割れまで落ちプラス圏まで浮上。しかし、結局、原油は25日移動平均(138.12ドル)をきちんと回復して終了しております。

下げた理由がバーナンキの議会発言で「景気悪化懸念」が台頭したというものですが、これはどう見ても取って付けたような理由です。今更、景気悪化懸念もないものでしょう。この下落は、やはり一部のファンド筋の利益確定の動きがたまたま出ただけと解釈するのが妥当かと思います。ちなみに、これまでと違ってゴールドは原油に連動しておりません。

昨年までは、こうした動きがいわば雪崩を打って出て、かなりの下げ幅を演じたものですが今年は違いますね。25MAできちんと反発しているのがその証拠です。

ダウは一向に浮上しません。また安値更新してジリジリと終値を下げております。RSIも一時の11%からは上昇し23%あたりで膠着。こういうメリハリのない動きは、記録を取りだしてからはありません。

ボラティリティインデックスは、15日段階で28.54ポイントです。30ポイントを超えると市場が「恐怖状態」になったと判断できますが、まだ1月の37.5、3月の35ポイントに比べれば、NY市場は「平穏?」か。。。

シカゴCMEも大証比-140円の12620円です。今日も日本市場は冴えない動きとなるでしょうが、戻しても12760円近辺、下は12500円近辺までのレンジの動きを予想しております。最悪ケースで12430円までの下落。
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住宅公社、巨象を押し倒す勢い

2008-07-15 11:34:57 | 株に出会う
非常にたちの悪い相場展開ですね。

日経平均にしても、日経先物にしても、安く寄りついた後は、ほぼボックス圏での動きに見えます。しかし、個別銘柄を見ていると、まさにジリジリと目に見えない恐怖に巨象が押されている感じです。

先物は黄金分割比率の12800円からは、一応セオリー通りに一旦は切り返しました。しかし、全く力がありません。段々と巨象も弱体化してきております。

これで、後場に12800円を割り込むと、一気になぎ倒されるかも知れません。

しかしながら、ファニーメイとフレディマックが抱える問題は、アメリカの住宅バブルが始まってからあちこちで指摘されてきており、筆者もそれを正式に取り上げたのが、昨年の4月です。その後、昨年11月にはNY司法庁の長官が、住宅価格水増しの疑いで両社に召喚状を送付。そして、この5月には、カントリーワイドが収入証明なしで貸し付けたプライムローンを、ファニーメイが買い取るという、カントリーワイドとの癒着関係が明るみに出るなど、この両社を巡る不明朗な問題は以前から筆者の耳にも入るほどになっておりましたが、何故に市場に「認知」されるまで今頃までかかったのでしょう??

これは当局が必死になって隠蔽していたとしか思えません。事があまりに重大で影響が大きいためです。

もう一度確認します。両社が保証している住宅ローン担保証券(RMBS)の総額は、今日の日経によれば550兆円です。これはローンが払えなくなった世帯が出た場合に、両社がその元本と利払いを保証している契約です。

つまり、住宅価格の下落が続いており、プライムローンの金利に乗り換えが出来ずに、競売に付される件数が増えれば増えるほど、両社の損失も鰻登りに上昇することになります。

既に、両社が「投資家」として投じている、ほとんど無価値のサブプライム関連投資は、2448億ドルと推定されております。(ある独立行政法人の試算)これで自己資本はすっかりなくなっている筈。

米国債だけで4兆7千億ドル、それにこの両社の5兆2千億ドルの債務がアメリカ政府にのしかかってくる怖れが出てきました。

こうなると、世界中のドルを保有している国々は、もはや戦々恐々、いつドルを売り抜けようかと、思案していることでしょう。(日本政府は売るに売れません。最後にババを掴むのは日本でしょう。)

まさに、史上最悪のドル危機を迎えているのが今の現状なのです。

これ以上書くと、SECに捕まってしまいそうですので、今日は止めます。(明日以降は別ですが。)

しかし、これは「風説の流布」ではありません。すべて、公表されている数字と事実に裏付けされております。もちろん、日々新しい数字に更新されて、より真実に近い事実にはなっていると思いますが。

前場は下の方で指すも12800円割れのイベントをこなすまでは、買い上がる事も出来ず相変わらずのノートレードです。その間、手持ちの金(ゴールド)が小遣い銭程度は着実に稼いでくれているようです。
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ドル安はアメリカにとって利益?

2008-07-15 05:40:10 | 金融全般
アメリカ財務省とFRBは公的資金による住宅公社2社の救済に乗り出しました。これはアメリカの財政赤字を拡大させ、FRBの資産を劣化させることにより、更なるドル安とインフレを加速させるリスクを孕んでおります。

しかし、このことはアメリカが当初目論んでいたシナリオの範囲内ではないかと思います。その理由は下記のデータからも読み解ける筈です。

6月27日に年一回の重要なデータが商務省によって発表されました。それは、アメリカの対外資産と対外負債の数字です。それによると、2007年末では、

 ・対外資産 17兆6千億ドル(推計で、ドル建て:50%、その他:50%)
        株式&直接投資比率:48%
 ・対外負債 20兆ドル(推計で、ドル建て:90%、その他:10%)
        株式&直接投資比率:26%

となっております。ネット負債は2兆4千億ドルです。2006年末のネット負債が2兆2千億ドルですから、1年間で2千億ドルの増加。

しかし、アメリカの経常収支の赤字は2007年末で7300億ドルもあります。この差については、①ドル安 ②株式投資と直接投資の比率が対外資産においては高い、この2点が理由としてあげられるようです。

まず、ドル安についてですが、ドル円で見ると下記の通りです。

 ・2006年度の平均レート:116.33円
 ・2007年度の平均レート:117.76円
 ・2008年度途中までの平均レート:105.03円

2007年度は8月から急激な円高が進んでおります。年初から124.11円の最高値をマークした6月22日までの平均値は120.91円でした。

昨今の金融危機で進行している円高は、本来このスパンで見るべきだと思います。つまり、120.91円から105.03円までの円高の進行です。約13%のドルの切り下げとなります。

この13%をベースに2007年末のアメリカの対外負債20兆ドルを考えてみます。90%がドル建てですから、13%の切り下げがあったということは、20兆ドルX0.9=18兆ドルX0.87=15.7兆ドルへとなり、18兆ドルのドル建て負債は、2.3兆ドルも実質減価していることになります。

一方、対外資産のドル建て分の目減りは、17.6兆ドルX0.5=8.8兆ドルに対して、7.7兆ドルまで13%減価しますから、実質で1.1兆ドル減となります。

すると、ドル安の恩恵での修正後の対外資産と対外負債の数字は以下のとおりになります。

 ・対外資産 17兆6千億ドル→16兆5千億ドル
 ・対外負債 20兆ドル   →17兆7千億ドル

その差は1兆2千億ドルとなり、実質負債はドル安による対外負債の減価により半分になっております。

更に、リターンをアメリカにもたらしているのが、対外資産の株式と直接投資の割合が、対外負債のそれの倍にも達していることです。少なくともこれまでは、株式と直接投資が債券などよりもハイリターンでした。(これからは何とも分かりませんが。)このリターン分を更に差し引いて、前年のネット負債(2兆2千億ドル)より、2007年度のネット負債はたったの2000億ドルしか?増えていないマジックを生み出しております。

こうした恩恵をこうむることができるのが、基軸通貨国の特権をフルに駆使したドル安政策という訳ですね。アメリカはドル建ての対外負債を今後とも減らし、対外資産は株式・直接投資により、債券投資よりも4.2%程も高い(1989年~2006年までの実績)リターンを稼ぐことによって、経常収支の赤字を少なくさせ、自国の年間100兆円にも上る過剰消費のためのファイナンスを賄っていくことになるようです。

そのためには更なるドル安の追い風が必要か。。。この程度のインフレなど金持ちにとってはクソ食らえか??? 何たる傲慢な国。。。

しかし、最後に確認しておきますが、アメリカも日本に負けず劣らずの借金大国です。借金大国にとって、何が一番怖いことでしょうか。それは金利です。しかも政府のコントロールが効かない、市場で冷酷に決まる長期金利です。

ドルの価値の下落は、当然に長期金利の上昇をもたらします。そうなると、利払い負担が急激に増え、結局は国家そのものがデフォルトを起こしかねません。

日本はもっとひどい状況になることはこれまでも再三触れてきた通りです。(50兆円の税収しかない国が、5%の「正常金利」に跳ね上がっただけで、税収の全てが吹っ飛ぶ勘定です。

因果応報が、このドル安、インフレ昂進の行き着く先には待っているようです。これも厳粛なるこの世の摂理か。。。
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