テクニカル用語の簡単解説
7月18日(金)の市場概況です。赤字部は21日朝更新
・日経先物:OSC40%(+4%)7月16日の36%から切り返し中。
・日経平均:OSC39%(+1%)7月16日の32%から切り返し中。
・TOPIX:OSC34%(-1%)7月16日の29%から切り返し中。
・マザーズ指数:OSC38%(+3%)7月16日の25%から切り返し中。
・ヘラクレス指数:OSC33%(同値)7月16日の28%から切り返したか?
・国債先物:OSC45%(-1%)34銭高。7月7日の32%から切り返し中。
・日経先物イーブニングセッション:12930円(大証終値比+80円)
・シカゴCME日経先物:13200円(大証終値比+350円)更新
・NYダウ:11467ドル(-29ドル)OSC59%(-2%)7月18日の61%から下げに転じたか?更新
・ドル円:106.43円(50銭円高)OSC52%(-3%)7月8日の62%から下落中(円高へ)更新
後場は一時黄金分割比率の12800円割れ。そこからはしぶとく切り返しはしましたが、勢いはまるでなく失速状態。最後に日経先物は12850円まで無理やりに押し上げましたが、これは何かの事情が絡んでいるのでしょう。
後場もジリ下げする相場にはついていけず、時折居眠りをこきながら、結局ノートレード。今は、情勢を静観する時だと思っております。
ところで、このところの原油の下落ですが、節目の140ドルを割り込み完全に下降トレンド入りのようです。これまでは強気で買い上がっていた筈があっさりと割り込むとはおかしいと思っていたところ、1つニュースがありました。
イギリスのガーディアン紙が、アメリカが1979年のテヘランアメリカ大使館人質事件以来およそ30年ぶりにイランに外交官を駐在させるつもり、との記事を昨日報じておりました。1ヶ月以内にこれは発表されるとしております。何しろ、イランとアメリカが交戦に入れば、イランによるホルムズ海峡封鎖などを通じて、原油は200ドルに高騰することが確実と言われていただけに、北朝鮮に続いてブッシュが任期中はイランとことを起こしたくないというメッセージが、この30年ぶりの外交官派遣ということのようですね。
こうしたことは、意外とマーケットにインパクトを与えるのではないかと思います。
-------7月19日朝のコメント-------
シティバンクは、予想に反して赤字幅が小幅に留まりダウでは上昇率トップ。ダウは上げたもののハイテクの多いナスダックは下落。これはグーグル、マイクロソフトの影響。原油は小幅続落ですが、まだ129ドル近辺。
この金融機関の決算ですが、2007年に実施された資産と負債の時価評価についての会計ルールの変更が未だ適用されており、これでは市場の信認は得られるにはほど遠いものです。
その変更とは、
①FAS159ルール:それまでは資産に対して適用されていた時価評価を負債(例えば社債)にも適用できること。これにより自社の社債価格が下落した時の時価評価分を「利益」として計上が出来る。
②FAS157ルール:資産の時価評価を3段階に分け、市場価格が入手困難な資産はレベル3として任意に振り分け、自社の理論価格を「勝手」に使用できる。しかも、レベル3資産のヘッジのためのデリバティブ資産の未実現利益を計上することができる。いわゆる時価会計が適用されるのは、米金融機関の資産のうち3割にも満たない一方、レベル3は増え続けている。
この2つのルールを駆使すれば、金融機関の胸先三寸によって、決算内容を真実の損失額から遠ざけることが出来る訳です。
当然、これはおかしいということで変える動きがあるようですが、大手銀行は必死のロビー活動を行い変えないように働きかけているとのこと。
証券化ビジネスを加速させるために、前もって会計ルールまで勝手に変更していたとは、相当に根っこが腐っておりますね。
-------22日朝のコメント-------
原油がしぶとく130ドル台へ戻してダウは少々反落。バンカメの決算は予想を上回ったようですが、銀行決算の不透明性は既述の通り。CMEの日経先物は、ダウの動きに比べて、少々値が吊り上げられている感じですので、今日の寄り付きが高いようなら、その後の反落に注意。
7月18日(金)の市場概況です。赤字部は21日朝更新
・日経先物:OSC40%(+4%)7月16日の36%から切り返し中。
・日経平均:OSC39%(+1%)7月16日の32%から切り返し中。
・TOPIX:OSC34%(-1%)7月16日の29%から切り返し中。
・マザーズ指数:OSC38%(+3%)7月16日の25%から切り返し中。
・ヘラクレス指数:OSC33%(同値)7月16日の28%から切り返したか?
・国債先物:OSC45%(-1%)34銭高。7月7日の32%から切り返し中。
・日経先物イーブニングセッション:12930円(大証終値比+80円)
・シカゴCME日経先物:13200円(大証終値比+350円)更新
・NYダウ:11467ドル(-29ドル)OSC59%(-2%)7月18日の61%から下げに転じたか?更新
・ドル円:106.43円(50銭円高)OSC52%(-3%)7月8日の62%から下落中(円高へ)更新
後場は一時黄金分割比率の12800円割れ。そこからはしぶとく切り返しはしましたが、勢いはまるでなく失速状態。最後に日経先物は12850円まで無理やりに押し上げましたが、これは何かの事情が絡んでいるのでしょう。
後場もジリ下げする相場にはついていけず、時折居眠りをこきながら、結局ノートレード。今は、情勢を静観する時だと思っております。
ところで、このところの原油の下落ですが、節目の140ドルを割り込み完全に下降トレンド入りのようです。これまでは強気で買い上がっていた筈があっさりと割り込むとはおかしいと思っていたところ、1つニュースがありました。
イギリスのガーディアン紙が、アメリカが1979年のテヘランアメリカ大使館人質事件以来およそ30年ぶりにイランに外交官を駐在させるつもり、との記事を昨日報じておりました。1ヶ月以内にこれは発表されるとしております。何しろ、イランとアメリカが交戦に入れば、イランによるホルムズ海峡封鎖などを通じて、原油は200ドルに高騰することが確実と言われていただけに、北朝鮮に続いてブッシュが任期中はイランとことを起こしたくないというメッセージが、この30年ぶりの外交官派遣ということのようですね。
こうしたことは、意外とマーケットにインパクトを与えるのではないかと思います。
-------7月19日朝のコメント-------
シティバンクは、予想に反して赤字幅が小幅に留まりダウでは上昇率トップ。ダウは上げたもののハイテクの多いナスダックは下落。これはグーグル、マイクロソフトの影響。原油は小幅続落ですが、まだ129ドル近辺。
この金融機関の決算ですが、2007年に実施された資産と負債の時価評価についての会計ルールの変更が未だ適用されており、これでは市場の信認は得られるにはほど遠いものです。
その変更とは、
①FAS159ルール:それまでは資産に対して適用されていた時価評価を負債(例えば社債)にも適用できること。これにより自社の社債価格が下落した時の時価評価分を「利益」として計上が出来る。
②FAS157ルール:資産の時価評価を3段階に分け、市場価格が入手困難な資産はレベル3として任意に振り分け、自社の理論価格を「勝手」に使用できる。しかも、レベル3資産のヘッジのためのデリバティブ資産の未実現利益を計上することができる。いわゆる時価会計が適用されるのは、米金融機関の資産のうち3割にも満たない一方、レベル3は増え続けている。
この2つのルールを駆使すれば、金融機関の胸先三寸によって、決算内容を真実の損失額から遠ざけることが出来る訳です。
当然、これはおかしいということで変える動きがあるようですが、大手銀行は必死のロビー活動を行い変えないように働きかけているとのこと。
証券化ビジネスを加速させるために、前もって会計ルールまで勝手に変更していたとは、相当に根っこが腐っておりますね。
-------22日朝のコメント-------
原油がしぶとく130ドル台へ戻してダウは少々反落。バンカメの決算は予想を上回ったようですが、銀行決算の不透明性は既述の通り。CMEの日経先物は、ダウの動きに比べて、少々値が吊り上げられている感じですので、今日の寄り付きが高いようなら、その後の反落に注意。