株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(7.9.08)

2008-07-08 20:03:26 | 明日のモニタリング銘柄
市場の雰囲気は一気に悪化しております。新興市場はどこが底か見えなくなっております。知り合いが結構いる3736コネクトテクノロジーは、何と21200円まで下げております。2004年7月30日に180万円を付けた株です。約90分の1。潰れなければ良いが。

さて、押し目狙いの明日のモニタリング銘柄です。

1.6255エヌ・ピー・シー
 環境銘柄が洞爺湖サミットにも拘わらず、軒並み調子が悪いようです。サミットが始まってしまえばもう過ぎた話という訳ですね。決算発表が正式に行われれば過ぎた話であるのと同じです。株式市場に集う人々は移ろいやすい性格を持っていることが特徴のようです。OSCが-8%の25%にまで下落。5690円という5月12日の安値、もしくは3月31日の5540円という安値が視野に入ってきました。

2.6759NECトーキン
 PER76倍の分際で、電池ブームに乗って調子に乗りすぎた咎が今頃になって出てきております。思えばこの株、3月段階では100円台だったのです。時折噴く銘柄として一世を風靡はしておりましたが、今回の電池ブームに付いていくのはチョイと荷が重すぎたのかも知れません。早く定位置まで解放して上げたいのは山々ですが、もう一踏ん張りして頂きましょう。OSCは-5%の32%にまで落としております。他の電池銘柄の動きを監視しながらのモニタリング銘柄です。これだけ一人旅をすることはありません。6674GSユアサ、6934新神戸電機、6939古河電池の御三家は、いずれもOSCが30%台にまで押されております。そろそろ充電しないと、これ以上の発電は困難。

3.2432DeNA
 この株がここまで落とされるのは記憶にありません。OSC37%は6月10日、6月6日の36%に次ぐ低い数字ですが、だからといって素直に明日の押し目から反転するような株ではありません。今回は545Kか530Kあたりまで下落すると、ちょうどOSCが現在の37%から32%程度まで落ちます。そこでようやく買い出動です。明日、そのチャンスがあるのかどうかは不明。しかしRSIの12%というのは、去年の冒頭からの記録にはありません。

4.4205ゼオン
 それにしても今日も売り込まれました。2002年10月31日の安値389円まであとわずか。OSCは-4%の26%、RSIも-3%の12%です。ここまで来れば、389円まで持っていって貰いましょう。

5.6367ダイキン工業
 どうしてもこの株気になります。というのは地球温暖化でこれまで夏にはエアコンと無縁だったヨーロッパ諸国においても、あまりの暑さに熱中症で死亡するお年寄りまで出るに及んで、ついに夏場用にエアコンのニーズが増えているはずです。筆者が5月に、南西フランスに行った時も、カルカソンヌという城壁の町の中のレストランでは、エアコンが稼働しておりました。これがないと蒸し暑くて食欲も湧きませんでした。新興国のエアコン需要も大いに増えるはず。そうなると、業務用エアコンから家庭向けまで強力な競争力を持つこの株追い風となるはず。ここは安値で拾うチャンスか。

6.5713住友金属鉱山
 OSC38%は前日より9%落としております。RSIの15%は6月10日以来。ゴールドは高値を更新している筈ですが。銅、ニッケルの市況の悪化を反映しての株価かと思います。

以上です。
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市場概況(7.8.08)

2008-07-08 16:01:26 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

後場、ついに13000円割れを演じた波乱の7月8日(火)の市場概況です。赤字部は9日朝更新。

・日経先物:33%(-4%)6月25日の56%から下降中。
・日経平均:40%(-4%)7月4日の37%からコンバージェンス中。
・TOPIX:41%(-4%)7月4日の38%からコンバージェンス中。
・マザーズ指数:39%(同値)6月27日の26%からコンバージェンス中。
・ヘラクレス指数:38%(-3%)6月30日の27%からコンバージェンス中。
・長期国債先物:40%(+8%)7月7日の32%から切り返し中。
・日経先物イーブニングセッション:13000円(大証終値と同値)
・シカゴCME先物:13320円(大証終値比+320円)更新
・NYダウ:11384ドル(+152ドル)OSC46%(+12%)6月30日の24%からやっと切り返し。更新
・ドル・円:107.47円(32銭円安)OSC62%(+10%)6月27日の41%から切り返し中。更新

いやはや、やっとセリングクライマックス的な下げが後場に訪れました。

為替が円高に振れ、アジア市場も軒並み下落。仕手株の1972三晃金属だけが、阿鼻叫喚が渦巻く市場で一人ストップ高。モニタリング銘柄の4314ダヴィンチはストップ安。まさに天国と地獄。

三晃金属は、以前に会社が言っているように、太陽電池関連銘柄などという代物ではありません。ソーラー屋根を扱っているようですが、それは金属屋根の副業みたいなもの。よって、これだけ買われることは会社も不可解と言っております。まさに、今日、ストップ高で買った人の勇気には脱帽します。

後場は、お隣の犬が珍しく鳴くので、仕方なく臨時のトイレ散歩に連れ出しました。ホームセンターで買った骨が硬かったようです。

帰ってくると13000円を先物が付けており、出かける前に下に動かした指し値はそのまま引けまでは約定せず。まあ、何もこの時期にあえて買って持ち越す必要はありません。

日経平均の13000円割れは、4月15日以来ですが、この時の指数値より213円分ほど高めです。すると、4月14日の安値の12858円がキープできるかどうかが、明日以降の焦点となります。

今日のNYダウや欧州市場で波乱があれば、為替も円高に動き、明日の東京市場は今日を上回る悲観論が優勢になるかも知れません。但し、NYダウそのものは、OSCを何とか1%だけですが切り返しており、RSIも11%と前日同値です。かろうじて、反発体勢にはありますが、極めて足場は脆弱です。

今晩の中古住宅販売がそれなりの数字であれば、或いは反発に転じるだけのダイバージェンスが強まっていることも事実です。

この中古住宅販売は前月は6.3%と伸びております。今回の予想は-2.5%と控えめです。前月に何故伸びたのかよく分かりませんが、どうも、今の過大なローン利率の持ち家を売り飛ばし、たたき売られている中古住宅を新たな住まいとして安く手にしようとする人々が増えているようです。その影響もあるのではないかと思いますが、真偽のほどは不明。

------9日朝のコメント-------

中古住宅販売は予想よりも悪く(-3%が-4.7%)、その時点では株価は抑えられましたが、それ以前に原油がサミットに「遠慮」してか136ドルまで下落したのが大きく、金融株にも買い戻しが入って、ダウはやっと下落モードから脱出しました。

バーナンキ議長が対証券会社貸し出しを09年まで延長する可能性に触れております。9月17日が確かFRBの特融が切れる日です。これが効いたのか? 他は、ポールソン財務長官が政府系住宅金融(ファニーメイやフレディマックのこと)の改革法案を完成すべきと言ったと伝えられております。中身は不明ながら、この口先介入もある程度、金融株の買い戻しに功を奏したのでしょう。

それにしても、NYダウはOSCが+12%の急激な立ち上がりです。先日の日経平均と同じです。このOSC46%というのは6月2日の47%にほぼ並び、データの対象期間の28日の中では2番目です。今晩の揺り戻しの下落に注意。

上げすぎと言えば、シカゴCMEも+320円です。先物をやっている人は、これではリスクが高く持ち越しはできませんね。

今日の相場はあまりに高く始まると寄り天になる可能性が大です。控えめに始まり、シカゴCMEに鞘寄せされるようなら、じり高も考えられますが、さて、逆張り派としては少々難しい。。。

余談:たまたま2006年12月14日の筆者のブログを見ていたら、この年の冬のボーナスとして、モルガン・スタンレーの役員に百数十億円が支払われている記事を書いておりました。このボーナスは、今の巨大な赤字の元凶を作ったことで得られたものです。これを何としても回収すべきですね。
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反動安がどこまで行き着く?

2008-07-08 11:23:40 | 株に出会う
為替のドル・円は107円台をキープしており、比較的穏便な動きなのですが、寄り付きの外国証券が売り越しだったせいもあり、先物は70円安く始まり、その後も下落一途です。

一時は13100円割れ。下値目途はオプションの昨日の手口からすると、12950円あたりまで見込まれそうです。

各市場動向は下記の通り。

・日経先物:36%(-1%)-240円
・日経平均:42%(-2%)-238円
・TOPIX:44%(-1%)-20ポイント
・マザーズ指数:41%(+2%)-6.27ポイント
・ヘラクレス指数:42%(+1%)-9.43ポイント
・長期国債先物:35%(+3%)56銭高
・ドル・円:107.14円(1銭の円高)

長期国債先物が昨日OSCで32%という低い値を付け、これは債券切り返しの動きが明日は出ると予想しましたが、その通りの動きとなっております。

アメリカの住宅問題が段々と深刻化している現状では、原油もこれ以上サミット中は上げる訳にはいかず、ここはチョイと債券市場への資金逃避が起こっているようです。

3月にような逃避がないのは、インフレが明らかに昂進したためです。

金利先高感がそれにより出ておりますが、FRBはここで金利を上げれば、住宅市場の崩壊が加速され、それが金融危機に及び、これ以上のFRBによる救済は、当のFRBのバランスシートが悪化するため出来ず、といった深刻なジレンマにあります。

ここでFRBの選択肢は、デフレかインフレか、それともスタグフレーションかの3つに1つです。

そうなると選択肢はインフレ以外にはありません。しかしインフレをこのまま放置する訳にはいかないため、それなりの口先介入は行っておりますが、その効果も徐々に剥げ落ちかかっております。いずれ、原油先物市場への年金などの大口投資家への投資規制など思い切った政策対応をするのかも知れません。これでかなり下がるでしょうが、アメリカ1国だけでやる訳に行かず、こうした政府の介入に対する異論が噴出することを考えれば、これもチョイと無理かと。

前場は4205ゼオンの急落局面で、たったの+2円抜きをしたものの、2159フルスピードのあっという間の急落劇で-3Kで降りたため、若干のマイナスで終了しております。本当にこの株、名前通りに下落時はフルスピードでした。

新興市場は比較的まとまったロットを持っている個人が、恐怖の売り攻勢をいきなり掛ける場合がありますので、こういう下落の日は思い切って下で待つべきでした。昨日の178Kを上回って今日は推移していたため、強気の日と見ての176K待ちでしたが、逆にいうと、ここまで降りてくると言うことは、昨日の安値の底が抜けたということになりますので、もっと下への売り攻勢があると見なければなりませんでした。
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米、住宅不安再燃でダウ下落

2008-07-08 06:18:06 | 株に出会う
市場概況の今朝のコメントを、事が重要ですので、独立した記事として掲載することにしました。

-------以下、昨日のダウの下落に関しての感想-------

NYダウは、今日も上げると見て寝たのですが、朝起きてマイナスに転じておりました。原油が一時140ドルを割るも、住宅・金融株が下げを主導したようです。フレディマックやファニーメイが大きく下落。(一時20%も下落)5月の中古住宅販売の結果が出るのは、日本時間で8日の夜11時です。どうも先回りしたようですね。

とにかく、アメリカの住宅は①差し押さえ件数の増加で金融機関のバランスシートが悪化。②トリプルAのABXという住宅の価格指数が6月末時点で49.2まで悪化。

という冷酷な数字による事実があります。②のABXは4月~5月にかけては60近くまで戻っておりました。それがここにきての3月を上回る悪化です。既にサブプライムの半分以上は価値ゼロ。

あれれ、以前にファニーメイとフレディマックについて参照したウェブの記事(どこかの独立行政法人のレポートでした。)が削除されている!!

サブプライム・モーゲージ関連の「隠れ不良資産」(2.7兆ドル)を算出した時に参考にさせてもらった記事なのですが、こりゃ、誰かに何かを言われたに違いありませんね。たまには官僚も真面目な仕事をすると思って重宝していた記事なのに。。。

仕方ありません。筆者が一目置いている第一生命経済研究所の嶌峰 義清氏の3月10日と5月23日付けレポート(崩壊する信用バブル-中、下-)をご覧下さい。これは凄いレポートです。3月20日のブログで、筆者が算定した2.7兆ドルの隠れ不良資産とピッタリと合っております。

この時点からのABXの49.2までの更なる悪化で、アメリカの住宅・金融機関の不良債権がどうなっているかは明らかです。
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