強すぎてかえって警戒

引けにかけての新興市場の強さにはびっくりしました。特に直近ＩＰＯ銘柄は、２９２９ファーマフーズが急上昇を開始するや、ほかの銘柄も気がつけば、強気買いのオンパレードでした。後場に入って少しよかったのですが、そこからは先物も冴えない動きでした。しかし揉み合いの展開から、気がつけばそんなことにお構いなく引けにかけては、皆さん争うように買い上がりでした。

今日は儲け損ないのダメージとしては結構大きいものがあります。後場の先物の下落に引っ張られて市場が停滞した時、前場に高値買いした３８１０サイバーステップも鷹揚に構えると言いながら、その舌の根も乾かぬうちに、＋２Ｋの薄利での売りでした。５００Ｋで朝から指していたそのままになぜできなかったのか？これは少々根が深いようです。

こういう日もあるかわり、下落基調を突然強める場合は、場に張り付いていないととんでもないことになることもあります。こればかりは、その都度パターンが違うので何とも言えません。

もう最後は半ばやけくそで８９９１ライフステージを３４８Ｋで、そしてそろそろ反発を期待しての３８０７フィスコを２１９Ｋで仕込みました。ライフステージはＯＳＣが３７％→４１％→４１％と切り返していること、フィスコはこのところ２１５Ｋから２１８Ｋあたりでの膠着で、ＯＳＣが３８％とダイバージェンスしていることに期待してのことです。ダイバージェンスは本来、下落予測のサインですので、引け際の活況にも、この株笛吹けど踊らず状態でした。明日が少々心配ですね。もっとも、長い期間床に伏せっていれば、いきなり慣れない新興踊りをせよと言われてもそれは無理からぬことです。そうとでも考えましょう。

以前から気がついているのですが、どうも注目銘柄に挙げてから、２－３日後に結果が出るようです。その結果が出る前に少し上下するものですから、思わず損ぎったり、薄利で撤退したりして裏目に出ているようです。これは分かっていながらもなかなか修正ができません。

しかし、これからも相場は続きます。まずは、値動きを予測する精度を上げることです。その後で売買のやり方の工夫をすることですので、とりあえずは今の予測方法はそのまま踏襲していくこととします。何度か失敗しているうちにうまくいくこともあるでしょう。毎回１００点を狙うのがそもそも間違いですね。そのように考えないとやってられません。

絵に描いたような下手糞トレード

持ち越しの８７９８アドバンスクリエイトと３０４３モジュレは、まだ本格上昇の兆しが見えないので、それぞれ＋２Ｋで処分したのは良いのですが、昨日からマークしていた３８１０サイバーステップが、シナリオ通りの動きを寄りつきからしておりました。これまでとは違って、少し落ちては買いがすかさず入るのです。そこで、ブログに書いた通りに４７６Ｋで買いました。その後は、予測通りの上げ基調となり４９３Ｋまで上昇。こうなると５００Ｋも夢ではないと心をはやらせておりましたが、そこからの下落はまさに想定外でした。結局４８２Ｋで追加買いをしたものの、さらに下に下へと行きます。この時点で平均取得価格が４７９Ｋでした。４８０Ｋでの揉み合いでさらに下に行こうとする、その時４８０Ｋで売ってしまったのです。折しも、日経先物が朝の安値を割っておりました。マザーズ指数もマイナスへと転落していた時です。

しかも隣のボードではそんな不景気な話はお構いなく、これも２－３日前からマークしていた３４３７特殊電極が、全くといってよいほど押し目を形成せずに、上へ上へと極めて特殊な動きをしているではありませんか。これは、サイバーステップは今日は線香花火だったとつい思ってしまった訳です。ここまで好対照な動きを見せつけられると人間、やはり「動揺」するものです。

下手糞トレードの本領はこの後も発揮されます。ついに置いてきぼりを食らったこの株に未練タラタラで、最もしてはいけない「上げ追随買い」をしてしまったのです。４８８Ｋでです。それなら何で４８０Ｋで売ってしまったのか。この糞馬鹿という気持ちですね。

まあ、後場にこのドタバタ下手糞トレードが裏目に出ないことを祈るだけです。それにしてもこのような心理戦に本当に弱い。自分でも嫌になります。それにつけても、能あるトレーダー諸氏の爪隠しには相当な年期が入っているようです。それに対抗するには、これまでの気持ちの持ち方では駄目なことがわかりました。

爪で肥満体質かどうかなどを調べるという、新手のバイオテクニックが最近紹介されておりましたが、そうした新兵器でも使用する以外には、どうも手がなさそうです。しかし、能あるトレーダー諸氏の爪を事前にどうやって入手できるのやら、これが当面の難題です。結局、爪痕を頼りにする以外にはありません。その爪痕は過去の残存物です。山で熊をハンターする狩猟家は、熊の糞を頼りにそれが新鮮であれば近くに熊がいると判断すると言います。株においてその熊の糞に相当するものは、四本足のデータしかありません。この株８月１０日の安値の４８２Ｋはきれいに抜き去りました。その後は５００Ｋという上げの関門が控えております。今日は上げたと言ってもまだ４７１株の出来高です。８月７日には６２９７株もできた株です。もう少しこの追随買いの玉を我慢しましょう。ＯＳＣも＋２％の４０％と実に上げ頃の値です。こうなりゃ、もうこの糞株との我慢比べです。

明日の注目銘柄（８．２３．０６）

それでは明日８月２３日の注目銘柄です。

１．３７５４エキサイト　▲

　最悪期を脱して離陸後の上昇に転じようとしております。２５日ＭＡが５１２Ｋですので、ここを無事に明日は抜けられるかどうかがポイントとなりそうです。ＯＳＣは＋１％の５２％と結構な位置に来ておりますが、１６日に６７％まで上げてからの調整を経ての切り返しです。頓挫もあり得ますので、４８４Ｋ割れを起こすようだと見送りがよいかと思います。

売買の目安：４８４Ｋから５０２Ｋで買い、５１９Ｋの今日の高値で一旦売り。

２．８７８９フィンテックグローバル　△

　１８日のＯＳＣ４２％からの切り返しで今日は上げてもまだ４９％です。明日は、５２２Ｋまでの押し目で耐えればそこからの上昇に乗る手。上げ目安は５５０Ｋから５６０Ｋまで。

３．８９４１レイコフ　△

　テクニカルにはこちらがフィンテックよりも好条件です。ＯＳＣはこの地合でもまだ＋４％の３６％です。しかし、指数値は高値の１８３Ｋを付けた８月１４日よりも高くなっているのが上値が抑えられている原因かと思われます。１４日は出来高も急増しました。明日はこの上値の重さがどう出るか？１８３Ｋを突破すればその後は１９０Ｋあたりまでは見えてきます。逆に１６９Ｋというこのところの安値を破られれば、高値で掴んだ方々の投げがあるかも知れません。

売買の目安：１７０Ｋを下回らないことを確認して買い、１８３Ｋを突破すれば上値更新も。

４．２４９２インフォマート　▲

　４－５万円で付与されたストックオプションがまだ５０００株ほどあると言われたのが８月１４日です。その後出来高は２万株以上はあります。その５０００株がその間に行使されたかどうかがポイントですが、筆者なら間違いなく売っております。何しろ１０倍です。苦労してこの会社で汗水垂らして働いてきた聖人君子のような方でも、ここは千載一遇のチャンスとばかりに売るでしょう。まだ売らない人がいたとしたら、その方はこの会社の将来性によほど自信を持っている方か、金銭に無頓着のボンボンか箱入り娘でしょう。ＯＳＣは１７日の１５％を底に今日で１９％と僅かづつですが上昇中。（データが少ないので押された銘柄はこうした低い値となります。）そして、何より上場後日が経たない銘柄の反転の目安となる乖離幅が－１１Ｋと更に拡大しました。

売買の目安：今日は最安値で終わっておりますので、押された場合は落ちきるまで待って買い。控えめなプラスで始まった場合はそのまま乗ってみるのも手です。売りはひとまず４９０Ｋあたり。

５．３８１０サイバーステップ　▲

　この株、今日は新宿歌舞伎町のお兄さんなどを引き合いに出して茶化してしまいましたが、指数値が８月１日段階にほぼ留まっており、翌２日に４９Ｋ上げたような出来高を伴っての上昇が突如明日あるかも知れません。その意味で引き続き注目です。今日控えめに切り返したことがそのサインかも知れません。筆者は一旦４７３Ｋで降りましたが、明日の出来高次第では再度乗り出す構えです。あくまで出来高に注意。今日はちなみに１５６株と上場来の最低値です。あれだけの出来高を誇ってきた株です。急に誰もいなくなるとはとても思えません。ここ１ヶ月ほどはボックス圏での動きです。

売買の目安：今日の高値４７５Ｋを易々と抜くようなら買い。売りは５００Ｋあたりまでで。その上はストップ高水準となります。

６．３０３７スタイライフ　△

　この株、前回早めの買いだったため－２Ｋで撤退しましたが、ようやく当面の底打ちの気配です。乖離幅もゼロにまで戻しました。ＯＳＣはまだマイナス２％の４７％ですので明日はまだ少し押されるかと思います。しかし、このところの底値の２８７Ｋを割ることなく立ち上がれば、出来高さえ伴ってくれば復活の狼煙かも知れません。割安の公募価格より更に下げたというテレビのコメントで上げ始めたのが８月上旬でした。そこから３３３Ｋまで上げての調整です。これも出来高が不発に終わる場合はＯＳＣ面から見てもまだまだ様子見です。そこは気を付けて下さい。家人が水面下に沈没したままの因縁の銘柄です。

７．２４７８エムケーキャピタルマネージメント　△

　この株、順調に戻しております。ＯＳＣも＋５％の４８％です。この株の狙い目は、明日押された時ですが、今日の安値の４４２Ｋに近づいた時がその時です。

８．６３２４ハーモニック・ドライブ・システムズ　▲

　今日の押し目を本来買うべきところ失敗でした。先日は高いところを買って失敗。この悪パターンにどうしても嵌ってしまいます。しかし、ＯＳＣは先日と違ってまだ３９％です。もう一度４１％を越える勢いだとそのまま５４０Ｋ突破から２５日移動平均線の５５２Ｋあたりまでは行くでしょう。

買い目安：高く始まって５３８Ｋの今日の高値を下まわってくるようだと落ちきるまで待つ。もし下回らないようだと強気に上昇すると見ての買い。

９．５８５５アサヒプリテック　△

　この会社あまりなじみがないかと思います。ゴールドマンサックスが１８日に買い推奨から中立に下げ目標価格も４６００円としてから例によって下げましたが、今日やっと反発して９０円高です。電子部品や金の入れ歯から金やパラジウムを取り出してリサイクルを行うという、この世にとってはなくてはならない会社です。微生物が動物の死骸を地球の大地に戻し、それが木々や花の肥やしとなり美し景色を作り上げるように、人類の欲望の所産である貴金属を、わざわざ大量のエネルギーを費やして鉱山から掘り起こすより、また火葬場の藻くずにしてしまうより、このようにリサイクルするに越したことはありません。折しも、金の相場はどうみても上昇傾向にあります。取得価格を上回ることで利益増額余地がこの会社には出てきます。そういえば、今日は金がグラム５５円も上がっておりました。といっても、このところの下げをリカバリーした程度です。５月に付けたオンス７００ドルといった高値からは控えめな戻しですが、それでも年初からの上昇率は約２０％に達します。という訳で、チョイと地味なこの株にも明日は注目です。ＯＳＣは４２％→４７％へと上昇。

売買の目安：今日は金の上昇による上昇かも知れませんので、押し目買いの４２９０円から下値は２５日ＭＡの４２１０円。売りは４４００円あたり。

以上です。登録銘柄をじっくりと見てみると、やはりジリジリと強気に参加者がなっていることが窺えます。過熱感からの調整があると思いきや、１日にして再度反転を目指すかのような位置取りの株価が増えております。オセロゲームのようです。もう駄目かと思われる局面からたったの１手で５つくらいのオセロを裏返したかのようです。いよいよ分からなくなりました。セオリー通りに、明日のことは明日の相場に聞く以外にはありません。

新興、しぶとく切り返し

新興市場、後場にしぶとく切り返しましたね。何が上がったのだろうと見ておりましたら、不動産系を中心に、カブドットコム、ファンコミ、サイバーコム、ＩＤＵ、ＩＸＩなどが引っ張っていたようです。

いわゆる新興市場の主力銘柄です。直近ＩＰＯの方に売買の主力を置いていた筆者は乗り遅れです。ＮＩＣは全く動かないので同値撤退したその直後から動く始末です。でもやはり力はありませんでした。サイバーステップは怖いお兄さんがいなくなったその時を見計らって＋２Ｋで逃げました。こんな調子では寄りつくものも寄りつかなくなります。

引けに明日の楽しみ銘柄を買おうと探していましたが、こうなるとあまりオシュレーター値が上がりすぎた株は明日の反落が気になるし、どうせなら押された株、切り返しの兆候の見えた株をと思い、３０４３モジュレと８７９８アドバンスクリエイトを仕込みました。

モジュレはプラ転でＯＳＣも＋３％の４０％と連続上昇。アドクリは、押されて－５Ｋの２１０Ｋ終了ですが、ＯＳＣはかろうじて＋１％の３３％とコンバージェンスしているのが、その理由でした。

その他、８９４１レイコフ、不動産では８９０２パシフィックマネジメントあたりが面白そうですが、明日の様子を見てからとしました。

全体の市況ですが、マザーズ指数は７月１１日の安値をぴったりと抜いてきました。ヘラクレスは同じ日の安値抜きはできませんでしたが、もう一息のところまできております。そして、日経ジャスダック平均は今日もわずかにのばして２２８１円です。これで３日連続ＯＳＣは８２％と驚異的なレベルです。日経２２５平均は、いよいよ１６０００円固めに入った感があります。ゴールデンウィーク後の５月１５日の安値はまだ上回れておりませんが、あと１３６円ほどの上げで到達します。

今日こそ反落すると予想しましたが、見事に外れました。明日は皆さん上がると見ているでしょうから、意外や意外、朝方が寄り天でその後は下落に転じるかも知れません。個別の株の動きを見ていても同じようなことがいえますね。もうこのあたりは底だろうと思っても、もう１段や２段の下げに見舞われたり、その逆もあります。念には念を押すという言葉がありますが、そのように念を押しながら日柄を調整する機能がマーケットにはあるようです。これまでの下落でトラウマを抱えた身にとっては、もうそろそろ反落するだろうと、少々早めに肌身に感じてしまうのでしょう。

夏の夢遊病者のような動き

今日は日経平均も下げると思いきや、どうも皆さん、予想とは別の動きをする習性がついているようです。そのため新興市場は下げるに下げられず、上げるにはパワーが足らず、全く、夢遊病者のような動きです。

しかし、それでも夏のこの暑さです。少々浮かれすぎの銘柄も出てきております。例えば、葬式銘柄の２４３８アスカネットです。今日上がる予兆はありませんでした。強いていうとＯＳＣが３７％となっておりましたので、上げる時期ではあったのですが、この株７月の低迷期には２３％から２９％までウロウロしておりました。多分、根室の漁船で不幸な死を遂げた前途ある若者を悼んでの上げだったのでしょう。一体全体何がきっかけとなるやら分かったものではありません。

それに名うての大道芸人、３７５６豆蔵が上げておりました。これもはっきりした兆しはありませんでした。強いていうと乖離幅がゼロとなっておりました。しかし乖離幅というのは筆者が３番目くらいに重要視する指標ですので、これだけで今日の注目銘柄に推挙する訳にはいきませんでした。この株、昨日の出来高がたったの２７９株です。今日は前場で４０１２株です。一体全体、この大道芸の予告を皆さんどこで嗅ぎつけてくるのでしょう。昨日の歴史の残る甲子園の決勝再試合くらいしか筆者には心当たりがありません。あれほど感動的な野球のパーフォーマンスは、我が国民にとっても久方ぶりだったようです。あの亀田親子のダーティな試合が伏線でした。斉藤投手のあのハンケチの芸、きっとあれが導火線になっての合図だったのでしょう。もっと面白いハンカチ芸ならそれこそ「豆蔵」の十八番だとばかりにね。

この豆蔵、一時の喧噪から冷めて、じりじりと下落しているところを、ついついこの株に思い入れがあるものですから、もうこれくらいで素直に反発してくれるだろうと思いこんで２１７Ｋで買いました。衝動買いでした。ところがもうとっくに本日のメーンイベントの大道芸は終わっていたようです。第二幕が始まると見たのは少々早トチリだったようです。それに気づいて、また自らの不明を恥じて、２１３Ｋの底値で売るのは、さすがにこれまでの浅はかなるキャリアが止めさせたようで、結局２１５Ｋでこっそりと「堕胎」しました。後遺症が残るかもしれませんが、この際、親の命の方が優先されるべきです。子の命が優先されるのは、秋篠宮妃殿下の出産時くらいのものでしょう。もっとも、親を死なせては我が医学界の大恥となり、国民からどのような叱責を受けるものか想像がつきません。故に、大事に大事をとるということにならざるを得ません。万が一それでも不測の事態が起きたら、それは「遺伝的なものだった」とか「現代の医学ではどうしようもない事態が起きた」とか何とか言い訳をするとともに、「赤子（御子とでも言うのかな？）の命が救えたのはせめてもの幸いでした」とか何とか言うのでしょう。

とにかく大道芸というのは流産など思わぬ後遺症にかかる確率が高いと聞いております。とりあえず、この程度で身を引くのがよいのではないかと思った次第。しかし、筆者もこの暑さにやられっぱなしですね。

前場はやっと噴いたと思った５７４２エヌ・アイ・シーオートテックが１８８Ｋを一瞬つけた後じりじりと下げるので、朝方１８３Ｋで仕込んでいた玉を１８５Ｋで処分。その後また下げるので再度１８３Ｋでエントリーしました。

持ち越しの３８１０サイバーステップは、買値を挟んでそれこそ夢遊病者のようにウロウロしております。とりあえず、多少の利益がでる水準では指しておりますが、果たして後場に「現実感」を取り戻してくれるかどうか？　この株テクニカルには申し分ないのですが、時折買い見せ板を出す輩がおります。これが災いしているのでしょう。この見せ板というのは、その筋の方の悪意でなされていると皆さん「学習」しております。つまり、その筋の方がいるお店には誰も近づかないのが、新宿歌舞伎町での流儀なのですが、そのような悪印象を真面目で律儀な投資家の皆さんに与えてしまっているようです。何しろオンラインゲームといった「水商売」にも似た業態です。先日ガンホーで不祥事が発覚したばかりです。何とか、そのような下品なことをしないよう、後場に望むばかりです。