株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

崩れない新興市場

2006-08-25 11:42:15 | 株に出会う
7月までの下落の過程では、ちょっと上げてのフェイントから、何かをきっかけに大きく下げてきた新興市場ですが、ライブドアショックから半年経って、どうやら当面の底打ちは終わり、漸進的な上昇に転じているのかも知れません。昨日のように長く続いた高騰局面からの小反落は、今日の大きな下落へとつながっていたものです。それが先物に支えられた感がありますが、前場はとにかく踏ん張っております。

前場は、注目銘柄はほぼ予想通りの値動きをしてくれております。その意味では満足ですが、実際に買ったのは8936リプラスを246Kで、6428オオイズミを1139円ででした。アルペンやアルコニックス、そしてラ・パルレは乗り遅れてしまいました。

それから丸三証券で1つだけ当たっていた今日新規上場の2496アルクは、初値がついた直後に85Kで売りました。+30Kですので先日のビックカメラよりも得した気分です。この会社よく知っておりますが、あまり伸びる業態ではありません。若干低めの公募価格設定と、手頃な価格という需給関係だけで伸びているようです。エヌアイシ・オートテックと模されているようですが、そのエヌアイシ、今日も「平常心」のままです。多分、値段が手頃ということからその筋の方に持ち上げられすぎて、心の中までボロボロになってしまっているのかも知れません。それが外から見ると、あたかも「平常心」を保っているかのように見えるのです。実際は心臓はボロボロで今にも裂けそうなのかも知れません。一応、昨日のような突然の「不整脈」がありますので、178Kで指したままですが、ひょっとすると取り下げるかも知れません。アルクの行く末もこのようになるのではと危惧しております。

このエヌアイシですが、英語ではNICと書くのでてっきり、エヌアイシーと末尾を伸ばして書くのかと思っておりました。ところがHPで確認しても、やはりエヌアイシだったのです。筆者の不明でした。人でも株でも自分の名前を間違えて書かれたり言われたりするとむっとするようです。こちらは一切悪気はないのですが、本人はそこのところを長いこと気にしているようなのです。しかし、やはりNICをエヌアイシと読ませるのはチョイと不自然な気がします。XX研究センターと書くのが普通なのに、わざとセンタとしているところがありますが、それに似た不自然さですね。もちろんクイーンズイングリシュでの発音はセンタでしょう。しかしここは英国ではありません。日本国なのです。もっとも、日本国にもかかわらず、表札にJ.KOIZUMIなどとローマ字で書いている方も結構いらっしゃいます。本人は恐らくハイカラ気分なのでしょう。それはそれで自由なのですが、ひょっとすると郵便屋さんの中にはローマ字に疎い方がいらっしゃるかも知れません。それよりも何よりも、ご老人の中にはローマ字が読めない方がいらっしゃるでしょう。そうした方が来訪したときに、一体全体このローマ字を見てどう思うでしょうか?場違いな所に来たと思うに違いありません。罪作りなことです。それから表札でもう一言、世帯主と思われる男の名前しか書いていない表札をたまに見かけます。実際は女房も子供も沢山いたりします。これはいったいどういった了見からなのでしょうか?いい加減にしろと言いたくなります。かといって、女房と子供の名前を全部書いている表札もたまに見かけます。これも少々薄気味悪いことです。何よりも表札を印字する方の苦労を思うと、あまり厳密すぎるのも考えものだなぁと思います。筆者はそのあたりを他人からとやかく言われるのが面倒なので、単に漢字で名字のみを書いております。これなら如何様にでも人は想像できます。奥さんがいるのかいないのか?第二婦人は?子供何人?ペットは何匹?

とんだ脱線をしてしまいました。もうエヌアイシは止めることとします。多分、もぬけの殻でしょう、この株。その証拠に、ちょっと字の順序を入れ替えると、もはやアイシエヌ(愛し得ぬ)となってしまいます。
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明日の注目銘柄(8.25.06)

2006-08-24 22:43:55 | 明日のモニタリング銘柄
それでは明日8月25日の注目銘柄です。

市況概況から見てみます。

◆新興市場:

 ヘラクレス指数は前日安値を下回りました。マザーズ指数は上回っております。両指数ともOSCは6%下がって61%です。まだ高いと言えます。一方日経ジャスダック平均は微減でしたがOSCはやっと-2%の82%とこれも下降傾向を示しております。今日の後場の下げ方を見ていると、どうも後少なくとも数日間の調整が必要な気がしております。OSCでいったん40%に突入するくらいがちょうど良い調整かと思われます。まだ高い水準です。

◆日経225平均:

 ついにきちんと16000円割れとなりました。しかも前日安値を上回ることなく終了です。OSCは-2%の51%です。相場博士のお見立てによると、16000円を割れば、15880円、15760円までの下落の可能性が出てくるとのことです。後200円程度の調整はあり得るとのことですね。

下落モード突入に注意しながら、明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.8936リプラス △

 四季報予想通りの好決算を発表しましたが、既に上方修正も織り込み済みとのことで少々の調整を余儀なくされてきました。今日は-2Kの248K終了ですが、OSCは3%プラスの48%とコンバージェンスしております。乖離幅も-4と拡がっております。この地合にしては健闘した部類です。

売買の目安:今日の安値242Kが当面の底として機能するかどうか。そこを死守できれば253Kから260Kまでの上昇過程で売り。

2.5742エヌアイシ・オートテック △

 この株、心電図に喩えれば、いわば「平常心」を保っている状態でした。ところが、14時50分に不整脈が起きたようです。上ではなく下の方です。178Kまであっという間の早業でした。100枚ほどの投げをした方が原因です。この時間帯に投げるのですからよほどのことがあったのでしょう。明日誰かに返さないと悪事が発覚するとか。しかし、すぐに182Kまで戻しました。これによりOSCはさらに上昇し+4%の46%です。こういうのは空回りと言います。この株、なかなか反発しないのは、指数値が8月18日に底を打って以来じりじりと上げているためのようです。しかし、OSCはコンバージェンスしながら、益々エネルギーが貯まってきているようです。もう少しだけこの不整脈患者の行く末を見守りたいと思います。

売買の目安:178Kあたりへの下落で買い。売りは190K近辺。そこまで噴くかどうか?7月6日に293Kを付けた、夢をもう一度という気持ちは分かりますが、アルミフレームなどの開発から販売までを手がける業態からは、少々無理をし過ぎたのではないでしょうか?

3.8991ライフステージ △

 今日は後場に押されましたが、これで指数値が8月18日段階まで押されました。その前の反発直前の指数値である7月31日ともほぼ同じです。まだこの株の切り返しをあきらめるわけにはいきません。

売買の目安:明日は今日の流れからも押されると思われます。その際は今日の安値の337Kを目途としての反発がいったんは期待できそうです。売りは350Kあたりでしょうか。

4.3036アルコニックス ▲

 今日も+210円と伸ばしてOSCは+1%の58%です。アルミ関連銘柄です。資源相場は息長く続くものと思われます。1Qで通期の半分以上の経常利益を稼いでおります。明日は押し目からの狙いです。5250円までは降りてこないにしても、5310円から5380円あたりでの押し目があればそこで買い。売りは5500円アップ。

5.3034クオール △

 昨日ストップ高を付けたこの株、今日はお定まりのように下落です。しかし、その落ち方が半端ではありませんでした。532Kから475Kまで57Kもの下落です。と、ここまで書いたところで今晩1:2の分割を発表しております。これは明日は控えめな上昇なら乗る手ですが、迂闊に高いところを掴むことには注意。指数値が絶好のポジションまで降りてきていたのに残念。

6.3797ファンダンゴ △

 四季報予想よりか来期は少なくなる見通しが11日に発表されているので一応注意は必要ですが、何とか出来高は少ないもののその影響からの這い上がりが見られます。OSCは+3%の40%とコンバージェンスし、乖離幅も-10円と好転。

売買の目安:明日は押し目でしょうから4700円から4670円あたりまでで止まればそこで買い。売りは4800円あたりの控えめなところ。何しろ出来高が少なすぎます。悠長に対応しましょう。

7.4565そーせい △

 またこの株買い時に近くなりました。後5Kから7K落ちると指数値面で妙味が出てきます。今日はこのところの高値で拾った方の投げが相当出たようです。需給だけで動く典型的な株です。上げるにしても下げるにしても堂々としたものです。さすがそーせい。この株は株式市場に咲き乱れる華やかな成長株とはいささか趣を異にします。博打株というのは言い過ぎです。そうです。俳優でいうと志村喬のような存在でしょうか。この株がないと、相場が膠着した時に憂さ晴らしの場がありません。その意味ではまさに名脇役なのです。また、平仮名の社名もいいですね。アンジェスMGのようにお高くとまっているイメージはありません。「そう、しなさい。」という言い伝えから取ったそうです。この会社が開発するバイオ関連薬剤には、同じイメージの名前を是非とも付けてほしいものです。高血圧が「なおーる」とか、ボケが「おさまーる」といった風にです。もちろん株中毒患者向けの薬剤には、「もうかーる」等という単純率直な名称が、患者本人はもとよりご家族にも喜ばれるでしょう。もちろん負けが続いている患者には「そんぎーる」などの薬がショック療法として、返って治癒効果が高いかも知れません。ところで、好敵手のアンジェスMG、実は今日も踏ん張ってOSCが3日連続39%です。明日は505Kが割れなければ買いかと。

売買の目安:219Kで買い。230Kで売り

8.6428オオイズミ △

 8月4日に1Q決算が大幅減収減益とのことで大きく下げました。通期は据え置いているものの不信感が一挙に出たようです。しかし、そこからは再度1200円近くまで戻しましたが、今日でまた1129円と後退です。しかし、指数値がその8月7日に103円も下げた日と2円分しか違わないのです。これはもう一度反転するかも知れません。パチスロ関連という意味ではそーせいと対極にある真性の博打株かも知れません。そういえばオオイズミとカタカナでどこかの地名のように書くのは、パチンコホールを意識してのことでしょう。もちろん多少軽薄なところがあるコイズミに対抗してのことと思われます。

売買の目安:1121円割れがないこと。1100円割れならそこからの切り返しに乗ること。売りは1130円から1170円あたりまで。

9.5803フジクラ △

 この業績好調銘柄、明日は1320円あたりまで降りてきたら買い、売りは1350円を目安にという戦法です。OSCが8月21日の44%から今日の51%への上昇と終値の下降(1353円→1338円)が注目の理由です。会社は寸評するまでもなく誰でも知っている、昔、藤倉電線と言っていた会社です。

10.7873アーク △

 今日に引き続き注目。1410円までよく切り返しました。これでOSCも+11%の37%まで上昇です。RSIも+1%の17%とコンバージェンスです。

売買の目安:買いは1390円から1400円まで。売りは1440円。それを勢いよく超えるようだとしばらくホールド。

11.4357ラ・パルレ △

 1Qの大幅増益が発表されたものの、材料出尽くし感から売り込まれましたが、今日で3日連続OSCが44%です。指数値面からも妙味が出てきております。乖離幅もゼロ。明日はもう一度だけ夏の終わりの田舎の盆踊りが見られるかどうか注目です。もちろん、お囃子ミュージックはラ・エステでしょう。

売買の目安:347Kの底堅さを確認後買い。売りは355K越えがあれば後は馬なりで。

12.3028アルペン △

 この株、好決算期待でじりじりと上げてきておりましたが、決算後は材料出尽くし感で4180円の高値から今日で3540円まで640円の調整です。しかし、このあたりで打ち止め感が漂います。OSCは今日の下落で前日比-1%の45%です。8月21日の41%からはまだ切り返し途上です。

売買の目安:3540円の今日の安値をずるずると割り込んで回復できないようだと見送り。もし3500円あたりから切り返すようだと、売りは3650円あたりで。

13.8929船井財産コンサルタンツ ▲

 出来高が極端に少なくなっておりますので▲ですが、出来高さえ回復すればここから100万円の奪回は当然のごとくに行われるでしょう。OSCは46%と落ちましたが、明日は979Kの抵抗線を確認しての買い。売りは990Kから996Kあたり。あわよくば100万円まで。

以上です。
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引けにかけての雰囲気は悪かった

2006-08-24 15:57:32 | 株に出会う
これまでの上げの余韻を引きずっているためか、後場は一気に下げるような極端なことはありませんでした。しかし、途中で日経先物が一時16000円を回復しても、それにつられての新興銘柄の上げもありませんでした。これまでなら、先物の反転に勢いを得て新興も動くところでしたが動かず。どうもこれがサインのようでした。

ウォッチしていた2491バリューコマース8991ライフステージそれに4788サイバーコミュニケーションズ等は、まさに右肩下がりのじり安の展開でした。下げの途中では、それまで押し目の反転が目に焼き付いているため、思わず買いそうになりましたが、それはこの下落相場の入り口ではあまりに節操がないので、VCなどまさに節目の507Kの買い注文までキャンセルしました。うまく立ち回っていれば3K位は抜けたでしょうが、明らかな下落過程です。結局502Kでの引けですから、これでは明日はギャップダウンするのがほぼ決まりです。

後場に退屈紛れにまた騙しにあったのは、8798アドバンスクリエイトです。204K買いの202Kでの撤退ですが、この株、典型的な騙し株ですので、絶対に買い上がってはいけないようです。いきなり100以上の買いや売りが湧いて出て、やばいと思うまもなく形勢逆転になります。するともう損切りモードに気分は落ちてしまいます。そこをどなたかが待ち受けていて粛々と拾っているようなのです。そして、また大きな見せ板が現れて上にどんどんと押し上げて、弱小投資家をその「蜜」の方に誘い込む、といった手口です。売りと買いをひっくり返しながらどなたかがいいように操作しているといった感があります。まあ、証拠があるわけではありませんが、この株ほど動かないときに、買いが多くて上がすスカスカだからといって買うと、こっぴどい目にあう株に出会ったことはありません。

その癖、筆者が引き寄せられると言うことは、実はテクニカルには非常に魅力的なポジションを見せているためです。それも場の途中段階までですけれども。終わってみるとその魅力はどこへやら、荒れ野が残されているという塩梅です。今日も202Kという前日安値を下回っての201K終了です。またしこりが残ったようです。その癖、噴くときはそれはそれは見事な上がり方をします。その印象があるためつい手が出てしまうのですね。まさに典型的な食虫植物の「もうせんごけ株」です。

このように銘柄ごとに変な癖があったりしますので、その裏を如何に掻くかというのも大事なタクティックスになります。

明日以降は分からなくなってきました。持ち株はゼロです。このところの火遊びで若干資金を減らしておりますが、次のチャンスが来るまでじっくりと個別銘柄の動きを吟味していきたいと思います。

こうした相場でしたが、場の影響を全くといってよいほど受けなかった銘柄も10銘柄くらいはあったようです。不思議な気がします。

明日の注目銘柄は、10時半頃にアップする予定です。
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概ねピークを打ったようです。

2006-08-24 11:39:47 | 株に出会う
今日は昨日の轍を踏まないように、あらかじめ決めた損切りラインまでは辛抱強く我慢すること、そして上げ目安についても目先の値動きで不用意に変えないこと、といった「戒律」を自らに課して、前場を凌ごうと誓いました。

ところが、昨日と違って今日はどうやら切り返しの様子が見えません。むしろ段々と萎えていくようなのです。そう思ってマザーズ指数を見ると、昨日は前場においては「谷型」でしたが、今日は「とんがり山型」です。日経先物を見てみました。これは昨日は「山脈型」でしたが、今日は「稜線下り型」でした。

いずれも、先行き下がるぞと言わんばかりの形です。

これは後講釈ですが、日々情勢は異なります。今日は少なくとも下降傾向にあることは間違いありません。そこで、昨日の引けに持ち越しの8991ライフステージは+1Kで撤退。朝から精彩のない3807フィスコは、216Kが一時的にせよ崩されたので損切り発動です。215Kと216Kに分けて処分。

オマケに470Kで指していた2389オプトは、落ちるナイフを拾うことはなかろうということでキャンセルし、ポジションはゼロに落としました。

今は時期がよくない方向に向かっているようです。ライフステージなどは、かろうじてテクニカルには反発する体勢でしたので、今日はマイナス調整を食らっておりませんが、昨日後場の引け際に調子に乗って上がった株は、軒並み下がっております。2491バリューコマースは、昨日はやっと1つの山を越え、皆さん一斉に押し目買いに入りましたので、朝の山のピークまでは気を吐いておりました。515Kの押し目が2回ありましたので、3回目もあるだろうと思ってちょっと上の518Kで待っておりましたら、大きな波にさらわれました。512Kまでの下げです。先物が16000円割れから15910円まで下落する過程でした。こうしたセミプロ級の方が参加している銘柄というのは、先物にも敏感に反応するようですね。少し待ってからこれは+1Kで逃げました。

今日の日替わり出遅れ物色株は、何と業績減益の双子の兄弟、2475WDB2477比較コムでした。この兄弟、確かに押されてはおりました。しかし、業績から言ってもそれは当然かと高を括っておりました。ところがどっこい、特に比較コムの方は見事な反転サインでした。今更言っても何ですが、21日にOSCが35%で終値535Kの株が、22日にOSCが2%上がって37%にコンバージェンスし終値が530Kでした。そして昨日は543Kまで上げていましたが、8月4日の安値の586Kまではまだ距離を残してのOSCが+6%の43%でした。

まあ、数字の履歴はどうでも良いでしょう。上げるべくして上げたという感じだったのです。今後は業績が悪い銘柄でもあまり予断を持って値動きに変なバイアスを掛けないようにしたいと思います。何しろ、こういうケースは多々あります。しかし、これからの参戦ではもう遅いので気をつけてください。こうした銘柄は一時の勝負です。その後はまた定位置に戻るのが習わしです。
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明日の注目銘柄(8.24.06)

2006-08-23 20:36:32 | 明日のモニタリング銘柄
最初に市場概況のおさらいです。

◆新興市場:

 マザーズ指数、ヘラクレス指数ともプラス引けでOSCは67%となりました。ともに7月11日の安値を抜いたことは特筆されます。ここからは上値は重くなるのは間違いありませんが、今回の上げは調整らしい調整を挟んでおりません。このあたりが潮目がどうも変わったのではないかという気がしております。

日経ジャスダック平均に至っては、OSCが前代未聞の84%です。これはどこかでダイバージェンスを起こす気かもしれません。跳躍するにはいったん収縮する必要があるわけですが、収縮しないで跳躍することを可能にするのがダイバージェンスですね。ストップ高をつけると株価が上昇するのに、OSCを大きく下げるケースがあります。このような現象を想定しないとどうもこの高値圏は解釈不能です。一応いつ何時反落があっても対応できるようにだけはしておきましょう。

◆日経225平均:

 OSCを-6%の53%まで落としました。18円落ちただけですが、これだけのOSCの下落です。これはラリー・ウィリアムズの究極のオシュレーターの数式は、最大28日のデータを対象にしているためと思われます。1日ずつ繰り上がって計算しているわけです。RSIなども同様な理由で急に下がったり上がったりすることがよくあります。この53%という水準は8月16日の74%からすると随分と調整がすすんだかの印象すら与えます。騰落レシオなども参考にしながら、どこで本格的な調整に転じるのか、それともここから第二次、第三次の切り返しの動きにつながっていくのか、相場に聞く以外にはなさそうです。

さて、明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.2491バリューコマース ▲

 ついに8月16日の安値の504Kを終値で抜きました。OSCも+9%の36%で、12K上げた8月21日の35%を抜きました。次の関門は550Kあたりですが、そこまで明日すんなりと上昇するかどうか注目です。

売買の目安:明日は強気で上昇するでしょうが、そこを辛抱強く今日の高値の511Kあたりまで降りてくるのを待っての買い。弱気相場なら490Kあたりまで降りてくると反発するかと思われます。売りは強気なら550Kまで。

2.5742エヌアイシ・オートテック ▲

 この株、どういう訳だかテクニカルに反応しません。相当に過去に上げた時のしこり玉というのか無理というのか、何とも言えないわだかまりが貯まっているようです。この前80歳を超えた老婆が亭主を殺してしまったようです。長年の亭主の我が儘に耐えきれず、ついに爆発してしまったようです。何もその年になってまで爆発させることもないのにと思いますが、よく考えると若い時に刺していれば、その後のその老婆の人生はもっと悲惨だったのかも知れません。という訳で、積もり積もった長年の恨みは相当に時間を掛けないと爆発しないというこの世の摂理が、この株にも乗り移っているのではないかと思った次第です。OSCは16日の31%から着実に上昇し今日で42%です。上げエネルギーが貯まっております。

売買の目安:もう3日連続安値が181Kです。もうそこまで待つことはないでしょう。皆さんいい加減疲れております。そうした時にこそ動き出す瞬間があります。そこをすかさず買いを入れることです。電光石火の買いができるよう前もって準備しておく必要がありますが。そこまで神経を払うことが苦手な筆者のような人間はパスするのが良さそうです。

3.4563アンジェスMG △

 指数値は8月11日より下。乖離幅-1K。OSCは39%で前日同値でコンバージェンス、とくればこの上昇しすぎた銘柄が多い中、この株に判官贔屓せざるを得ません。動かない日はとことん動きません。そこは要覚悟。

売買の目安:507Kで買い。520Kから540Kで売り。

4.4518富山化学 △

 この製薬屋さん、日替わりでニュースに振り回されております。今日の戻しはH5N1新型インフルエンザに有効とされる抗インフルエンザ薬の臨床試験を、年内にも始めるとのニュースが手がかり。中外製薬のタミフルもそうですが、こうした新薬でぼろ儲けはできません。むしろ国策に沿って限りなく原価に近い値段で備蓄に協力せざるを得ません。そのため、中外製薬の株価が軟調になったほどです。しかし、3000万人分360億円の売り上げを目標とするなどと言われれば、投資家は中身を吟味せずに買いに走るようです。このニュースを昨日の悪いニュースを出した後に、続けて出してきたところが少々臭いと思います。多分、あまりの下げに急遽暖めていたリリースを出して、挽回を図ろうとしたのだろうと思います。という訳で結構仕手性が強い株です。テクニカルには乖離幅が-51円。OSCが36%→37%と切り返し、指数値もこのところの最低値をマークしているあたりが手がかりです。このまますんなりと上昇するのかどうか?

売買の目安:712円で買い、800円で売り。損切りは700円割れで。

5.1766東建コーポレーション △

 OSCを31%まで下げました。5月1日に32%というのがありますが、それ以来です。乖離幅も-60円と拡大しております。明日は8000円割れがもしあれば、7900円台を死守できてからの反発にのる手です。売りは8150円目途に。

6.7873アーク ▲

 8月11日に下方修正してから2100円の株価は今1430円です。連結で見ても経常利益で4割、利益で半減を予想しております。その意味では株価はまだ下げきっていないようですが、売上高は修正しておりません。しかしそれと短期的な株価の調整は別物です。OSCが昨日は21%まで落ちて今日は26%まで切り返しております。RSIは逆にまだ4%落として16%です。明日は1400円というこのところの安値を死守できれば、このOSCコンバージェンスからいっても相応の切り返しが期待できるところです。連結で19000名近い従業員を抱える試作品製作の大企業です。

売買の目安:1400円近辺で買い。売りは1440円から1490円。

7.2389オプト △

 中間期決算の下ブレが嫌気され調整を余儀なくされてきましたが、何とか歯止めがかかりつつあります。OSCも+1%ですが56%とコンバージェンス。乖離幅はこの手の下落につきものですが-18Kと拡大。通期見通しは変えていないとのことですので、短期的にはチョイと売られ過ぎかも知れません。そこで注目です。

売買の目安:買いは464Kが底堅いのを確認して、売りは最大500Kまで。損切りライン457K割れ。

8.4680ラウンドワン △

 これは乖離幅妙味だけの注目です。OSCは-5%の45%です。460K割れを起こすようだと見守るのがよいかと思います。460Kで踏ん張れば後は470Kあたりまでの控えめな上昇を予想。既存店の売り上げが予想以上に伸びているとの社長談話が今週の日経の夕刊に出ておりました。近くにも建設中ですが、実に大型のアミューズメント施設です。外観のデザインも洒落ております。あれでは行きたくなります。しかし、中はボーリング、ゲーム、カラオケと筆者の苦手なものばかりです。何だか現代のダンスホール的な趣のものばかりですね。実に泥臭い。しかし、泥臭いからといって固定ファンがたくさんいるのが我が国の現実でもあります。そこに目をつけたのがこのカタカナ会社です。

以上です。やはり過熱感は覆うべくもありません。OSCが60%以上というのがゴロゴロいました。普通ならここから反落する筈です。今日は直近IPOのイメージ情報開発やらクオールやら、全く業績など関係なく、単に出遅れているというだけでストップ高まで買われました。これらのような出遅れ銘柄はもうあまりありません。明日もさらに出遅れに対する物色がすすむのか、それとも今日で打ち止めだったのかは明日はっきりするでしょう。
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