株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

新興市場の反発は何の序奏か?

2007-07-24 11:29:31 | 株に出会う
NY市場が上げての朝高からの、先物主導での9時半過ぎまでの下落の、その底で一体新興市場株を拾えるでしょうか?

なぜか特段のニュースもないのに2150ケアネットが特買いでスタートしていたので、不穏な空気は感じておりましたが、またいつもの寄り天かも知れないという気持ちが勝つのが人間の心情というものでしょうね。ましてや先物がまさに寄り天からの下落モードです。ところが何がきっかけか知りませんが、先物の反転に併せて新興市場銘柄のうち、特に押されすぎていたものの反発が始まりました。

いくつかの銘柄が押したところで売買を繰り返して多少の鞘は抜きましたが、これは新興市場への不信感がこれまでにつもり積もっているため、やはり少しあげたところからの売り圧力を懸念してのことですが、前場まではこのままホールドがほぼ正解だったようです。

問題はこの反発が一体何者か?ということですが、これをマザーズ指数の4月24日の反発のパターンを例にとるとある程度の推測がつきます。

前日OSCを25%にまで落としていたマザーズ指数は、翌日少しの調整の後(今日は40分くらいの調整)急速に戻して23.5ポイント上げての終了でOSCも+9%の34%としております。その翌日は日経平均の下げにも見舞われて15.38ポイントの下落でしたが、OSCは-2%の32%と持ちこたえてはおりました。そして翌日からの控えめな上昇を期に、5連騰が始まったのです。

今回もこのパターンに似ていると思います。しかし違うのはOSCを20%台にまで落としていないことです。選挙や1Q決算についてはこれから結果が出ます。この後一本調子に上昇するほど楽観視はできない現状です。

OSCはマザーズ指数が前場終了で既に+9%の40%、ヘラクレス指数も同じく+9%の39%まで上昇しております。くしくも4月24日の上昇幅と同一です。

以上から、後場に多少の上げはあるにしても、先物が大きくプラ転しない限りは、引けにかけては一旦手仕舞いの雰囲気が出てくるのではないかと見ております。そして、押し目を後1-2回は作ってから、日経平均の底打ち反転とNY市場での波乱がないことを確認してから、来週以降までは一進一退が続くのではないでしょうか。

何しろ、サブプライム問題での最大の損失額が1000億ドルに及ぶと、バーナンキが言っている程です。それに対して、日本の金融機関がかかえているサブプライム関連の証券投資額が1兆円程度と言われております。そして新聞の論調によれば、格付がAAAの証券が多いので実質的な損失額は軽微と書かれております。

しかし、バーナンキが言う1000億ドル(約12兆円)の損失額との乖離が大きすぎると思いませんか?しかも、格付がAAAでも実質的には限りなくBBBに近づいているのがCDOと言われております。AAAだから安心ではないのですね。BBBともごったに煮されているので、全体としての価値はかなり下落しているのではないかというのが専門家の見立てです。これがジワリジワリと効いてくるとすれば、相場全体としては時のトレンド銘柄に乗る以外にありませんが、今日はたまたま新興市場銘柄もその一角として物色されたに過ぎないと考えるのが妥当かと思います。

そんな訳で、今日の後場に上がったとしても、新興市場銘柄については高値を追っての持ち越しはしないつもりです。
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明日の注目銘柄(7.24.07)

2007-07-23 21:12:22 | 明日のモニタリング銘柄
日経平均も先物も後場はほぼ水平に値動きをし、OSCも47%と48%となり、両方とも前日同値で終了。

パターンとしては、7月12日のOSCである43%と41%に対して、まだ上方にOSCは位置しており、かつ終値ベースではその日よりも下回っているため、微妙なところですが、NYが今晩にまた大きく下げない限りは、小反発に転じる体勢で終わっております。

マザーズ指数、ヘラクレス指数の新興市場はともに前日よりもOSCを落として、マザーズ指数が31%(前日比-2%)、ヘラクレス指数が30%(前日比-5%)となっております。日経ジャスダック平均に至ってはOSCが-2%の21%にまで落ちておりますが、これは参考程度に見ておいたほうがよさそうです。

マザーズ市場はいわゆる底抜け状態寸前です。(ヘラクレス市場は底抜けが既に進行中)マザーズ指数の直近のOSCの最低値は5月17日の24%で、その時の終値が828.71ポイントでした。今日は835ポイントでまだ31%あります。OSCが20%台の半ば程度まで落として、終値が800ポイントに近づいた時が真の底抜けとなります。

さて、原発銘柄だけ元気がよい後場でしたが、押されすぎた銘柄は一旦プラス終了しない限り復活はないと思われます。それは昨日から書いているように、OSCを一旦10%台に落とした2491バリューコマースと2152幼児活動研究会の今日の値動きを見れば明らかです。その点では、昨日OSCを19%にまで落としていた3845アイフリークは今日は18%からは切りかえしての22%終了ですが、終値が依然として-13Kですので、明日は今日の安値の233Kを再度試しに行ってからの反転でのプラス終了があれば「買い」となります。それ以外の新興市場銘柄も20%台の前半からは、同様の値動きを辿る可能性が大ですので、ここ2-3日は慎重に値動きを見定めた方が良さそうです。しかし、四半期決算やら選挙結果やらを見定めたいとの論調が主流になってきておりますので、日経共々まだ今週は右往左往する値動きに終始する可能性が高まって来ております。

以上の市況が概況を踏まえた上での明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

【OSCが20%台のコンバージェンス新興銘柄】

・2150ケアネット(23%→24%で-8K終了)
・3841ジーダット(28%→29%で-7K終了)
・8703カブドットコム証券(28%→29%で-5K終了)
・2389オプト(27%→29%で-8K終了)

【底割れ寸前の逆張り銘柄】

・2126GCA(512Kが死守できるかどうか?)
・2121ミクシィ(802Kが死守できるかどうか?)
・8929船井財産(652Kが死守できるかどうか?)

【押されすぎのコンバージェンス銘柄】

・2497NGIグループ(107Kの攻防)
・2138ウェブドゥジャパン(170Kの攻防)
・6787メイコー(4000円割れからの反転があるか?)

【1部市場の押されすぎコンバージェンス銘柄】

・8411みずほFG(833Kで踏ん張れるか?)
・6758ソニー(6140円まで押されてからの反発あり?)

【1部市場の順張り銘柄】

・4062イビデン 13日の8490円を窺う位置。
・4775総合メディカル 直近高値抜き。
・8868アーバンコーポ 申し分ない切り返しだが。

以上です。持ち越しは引け際に4760円で買った5727東邦チタニウムのみです。これはOSCが、20日の39%から42%への切り返しのコンバージェンスに賭けております。指数値がストップ高を付けた前夜(6月14日)に並んでいることも買いの理由の1つ。

市場が持ち直せば、自ずとテクニカルにはいい形で終わる銘柄が続出する筈です。引けにかけてその動きが出れば買いに入る予定。上記の銘柄でもソニーなどその気配が見えるのですが、如何せん、OSC以外の状況が以下の通りです。

★一目均衡表は雲の下(もがき) ★MACDも上から下に抜けたところ(弱気)
★RCIは押されているが切り返し体勢(底は脱したかも) ★逆ウォッチは時計回りで左中間部(落ち目)
★ボリンジャーは-σと-2σの間(低迷)★12日サイコロジカルラインは41%(落ちきっていない)★Bレシオはまだ60%しかない(低迷なら当然) ★貸借倍率6.95倍で7月5日の1.58倍から増え続けている。(売り圧力強し)

といったところが、足を引っ張っております。これがチョイと上げかけては潰される理由かと思います。いわゆる上値が重い状態です。今の相場をよく体現している株ですね。
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またぞろ原発銘柄か?

2007-07-23 11:14:21 | 株に出会う
今週のような中途半端な時期には「異端株」が物色されるようです。

5631日本製鋼所がM&A対策のため東電などに出資を要請したというニュースが日経の1面を飾っておりましたが、このあたりがきっかけなのでしょうね。

注目銘柄の1983東芝プラントシステムもチョイと目を離した隙に、何と+7円の高値で終わっております。他にも6466トウアバルブ本社G、6492岡野バルブ、6378木村化工機、6356日本ギアあたりが、再度物色されております。まあ、これらの銘柄群は前回のブームの時からの押し目には入っていたのですが、こんなに早く「復活」するとは意外でした。

唯一の持ち越しの6269三井海洋開発は、プラント受注のニュースにも全く反応せず。テクニカルにも形が崩れてしまい、やむなく-120円で退散。こういうことがあるから株というのは難しいものですね。冷静に見ると真の高値・安値をベースに見た究極の指数値では結構な高値圏でした。(後80円ばかりで直近の高値に到達)これが、今日の地合での一旦売りに転じた理由としか思えません。

この究極の指数値で見ると、実は、仕手株ですが1775富士電機E&Cが記録を取りだしてからの最低値をマークしておりました。案の定、今日の押し目からのもの凄い復活ぶりです。やはり押されすぎた銘柄はこうした地合でも自律反発の機を窺っておりますが、上げすぎた銘柄は今日のような地合では利益確定売りや空売りの時期を窺っているようです。三井海洋開発あたりはその点では参加者のレベルが高いといえるかも知れません。

前場は底打ち気配濃厚の2389オプトを257Kで仕込んだのみ。新興市場もテクニカルにはまだまだ押されておりますが、金曜日よりはいい形になってきている銘柄が増えてきております。明日か明後日当たりがヤマ場かも知れません。

カナリヤ銘柄の2432DeNAがマイナスから+5Kへと前場に復活しているのが、そのサインかも知れません。後はオプトにも頑張って貰わねば。
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明日の注目銘柄(7.23.07)

2007-07-21 11:17:10 | 明日のモニタリング銘柄
まず市況ですが、マザーズ指数とヘラクレス指数のOSC値がやっと接近してきました。マザーズ指数の33%(前日比+3%)に対して、ヘラクレス指数は前日比7%も下げての35%となりました。これが正常な状態なのでしょうね。形としてはマザーズ指数の方が反転攻勢の雰囲気をため込んでおりますが、ヘラクレス指数は逆に押されっぱなしとなっております。年初来の安値も更新。

両者ともここまで落ちれば行くところまで行くでしょうね。谷底への落下の途中で運良く小枝に引っかかったとしても、そこからよじ登れるだけの形勢ではなくかつ力が残されているとも思えません。やはり力尽きての「自然落下」が万有引力の法則にも叶っております。その時期は追々推定したいと思います。

日経225平均の方も戻しつつあるとはいえ、OSCは3%下げての下降傾向にまた突入の気配です。こちらは17984円という7月12日の終値が抵抗線になっておりますので、終値でこれを下回らない限りまだ上昇傾向にあると言えます。先物も同様です。

金曜日後場は、引け際1分での8905イオンモールの目眩ませに遭い-30円で撤退しましたが、6269三井海洋開発を懲りずに買い直しました。これで2日連続買い直しですが、これは筆者にとっては初めてのこと。テクニカルに見て200を超える監視銘柄の中でも、この銘柄だけが引けに買っておいてもよいとのサインが出ていただけの話ですが、どうやら引け後に2-300億円の石油海洋プラントの受注発表があったようです。これが落ちそうで反発を見せていた理由だったと変に納得。

さて、明日の注目銘柄です。

まず、新興市場はOSCが20%を割れれば、2152幼児研や2481VCのように一旦反発を見せますので、その銘柄を先に抽出しておきます。

・3845アイフリーク 19%で+1K終了。(結果的にこれだけでした。)

テクニカル用語の簡単解説

1.2432DeNA
 新興市場が復活する時はこの株も大きく上げる筈です。金曜日には何とかプラ転しておりますが、このモーメンタムが明日も続くかどうか注目。これが再度押されれば新興市場は、やはり自然落下モードかと。カナリヤ銘柄として監視を。

2.4238ミライアル 逆張り監視
 この株の底力はご承知の通り。OSCを9%も落としての44%です。15510円という直近安値からの反発があるかどうか注目です。サインはやはりOSCと終値のプラ転です。

3.2389オプト
 まだ上げは微弱電流です。引けにプラ転させるのに余計なエネルギーを使ってしまったようです。明日の地合からも再度258Kという金曜日の安値を死守できるかどうかがポイントです。もしここが割れたら後は245Kを目指す動きとなるでしょう。これも新興市場復活のカナリヤ銘柄。

4.6758ソニー 逆張り
 明日の押し目狙い。OSCは+2%の43%とコンバージェンスしておりますが、ベースラインは18日の38%です。ここまで惹きつけておいてからの買いですが、それが幾らになるのかは明日次第。一応6250円を暫定ターゲットとしておきましょうか。

5.5405住友金属工業
 上り調子の鉄鋼銘柄からはこれがまだ上げ余地が大きいかと。しかし、明日は一旦調整モードに入るかと思います。新日鐵ともども金曜日に少々頑張りすぎました。少し休息が必要です。と言う訳で押し目があればあるだけ良し。OSCで5%ほどの下げがちょうど良いでしょうか。752円割れを演じるようなら、これは一旦待機です。

6.1983東芝プラントシステム
 原発銘柄が軒並み調整を食らっておりますが、日本製鋼所とここだけは切り返し気配です。OSCを2%上げての40%としておりますが、このところの下げからの自律反発の域かも知れません。明日は再度金曜日の安値を試しに行くかと思います。その安値の1024円の攻防からの反転があるかどうかを焦点にしての注目です。

7.6391加地テック
 夢のある強気の銘柄を1つ。357円が直近の高値ですが、週足では昨年2月17日に485円を付けております。あのライブドアショックの後ですね。なぜこの会社が再度脚光を浴びているのかですが、いわゆる燃料電池絡みです。ホンダが、「家庭での太陽光発電→水素の取り出し→水素電池で走る自動車の普及→究極の環境対応車」との素晴らしい将来構想を示しておりますが、ガソリンスタンドがその頃には全くなくなっている訳ではなく、燃料を充填する拠点としては残っているかと思います。その時にその充填所での水素ガスを燃料タンクに充填する際に、この会社は世界で初めて1100気圧まで圧縮可能なコンプレッサーを開発したのです。また、ホンダの構想についても、より圧縮度の高いコンプレッサーがないと家庭での充填はままなりません。その時は家庭用パーソナル・コンプレッサーの需要が激増する筈です。もっともこれはかなり将来の話。

ともあれ、この株金曜日は少し調整しましたが、まだ上げる気配です。明日は地合が悪いと更に下げるかと思います。320円あたりまで落ちてくればこれは当面は買い場かと。もちろん300円割れがあれば言うことありません。まさか285円まではこないかと思いますが、中期的な調整局面でここまでくれば少しずつ買い増す方向もありかと。

8.8905イオンモール 
 金曜日の引け際の目眩ましはもの凄いものでした。結局筆者の買値から10円だけ安いところまで、一目均衡表の雲の中から突き抜けてきました。あまり値段が動いていないようですが、結構ボラティリティが高くなっております。明日は雪辱戦です。押し目待ちですが、既に「究極の指数値」は6月28日段階に後50円まで迫ってきております。3700円割れをじっくりと待っての参戦です。乱気流に巻き込まれて返り血を浴びないように、冷静に対応しないとこの株にはしてやられます。しかし、売りができないのによく動くものです。

9.8939大和システム 逆張り落下待ち
 3300円割れからの反発があるかどうか注目。3240円という安値を6月19日に付けております。このあたりが1つの目安。来期2桁増益が5月16日に発表されてから、3730円まで付けました。OSCは38%となりこの株としては4月23日の36%以来の低水準です。その後反転に転じているケースが今回にも該当するのかどうかも併せて注目です。ここ2-3日でその結果が出るでしょう。

10.8929船井財産コンサルタンツ 逆張り
 金曜日はついに、6月27日の立ち会い外分売価格の681Kを下回っての662Kまでの下げでした。しかし、ここからは買いも入ってOSCはきちんと+3%の41%にコンバージェンスさせております。この662Kというのが当面の底値となるのかどうか、明日は注目です。再度試しに行ってからの切り返しには乗ってみる手もありかと。

11.9380東海運
 先日の長期保有推奨銘柄ですが、長短入り乱れての乱戦が金曜日に繰り広げられたようです。きっかけは単に株主優待の条件が100株の株主にも与えられるというもの。これまでは千株で3000円相当のクオカードだったものが、100株から1000株までの株主には500円相当のクオカードを進呈することになったそうです。何の変哲もないことです。このクオカード狙いで金曜日に619000株もの出来高があったとは思えません。ところでこの株には同様の「前科」が5月末にありました。6月4日には何と100万株超えの出来高です。OSCは金曜日でもまだ+5%の34%です。もう一波乱ありそうな雰囲気です。PER13倍少々ですので、特に割高感はありません。明日も出来高を伴ってお祭り騒ぎを演じるのか、それとも一夜の夢に終わるのか、高見からでもいいので見物なさってはいかがでしょうか?

金曜日は640円を突っ込み買いをなさった勇気ある方がいたようです。何とも見上げた度胸です。多分、その方には6月5日の727円という、いにしえのジャンボジェット機の型番が頭にちらついたことでしょう。このボーイング727型は、筆者が初めて海外個人旅行に行った時に乗ったパキスタンインターナショナルエアーラインの思い出深いジェット機です。単にヨーロッパ行き南回りで安かっただけで、今のHISがヒロ・インターという名前で新宿で細々と営業している時にチケット(バウチャーといって、空港で本物のチケットに交換するクーポンのようなもの)を買いました。往復でパキスタンの国内線を交えて、24もの空港に降り立つという途方もない旅行でした。パリに着くまで2昼夜かかりました。日本に帰り着いたのが奇跡のような旅でした。

そんな訳で筆者もまるっきり縁がないとも言えない株(どこが??)ですので、ひょっとすると飛び乗るかも知れません。その後、それこそ「乱気流」に巻き込まれてお陀仏しないように心せねば。

以上です。週末ですので、来週一杯を見据えて多めに出しました。来週は新興市場が果たして底を打つのか、選挙を控えてあまり期待も出来ないと思いますが、その選挙結果を新興市場が先取りしているなら、一足先に立ち上がるのかも知れませんが、どうもこれまでの経緯を見ていると、束の間の反発が精一杯のような気もします。OSC20%以下がアイフリークしかないように、まだまだ底を目指すテクニカルな形ですので要注意です。
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日替わり物色

2007-07-20 11:25:43 | 株に出会う
タイトルのことは海運株のことです。今日は飛ぶ鳥を落とす勢いだった9113乾汽船が凋落し、代わって9115明治海運がランキング上位に躍り出てきました。乾は昨日までで25MAを大きく超えて来たので、もやはこれまでとの売りが優勢になり、矛先を変えて25MAを離陸したばかりの明治海運に向かったものでしょう。その明治も今日の上げで天井を打つ形です。

家人はこういうドタバタ劇が大好きですが、筆者はどうも根拠ない上げ下げに対しては距離を置きたくなります。つい突っ込みたくなる気持ちはあるのですが、何せ上に行くかどうかは全く運任せです。下がったところを買えばいいというものではありません。

その点、今日の注目銘柄の2914JTや7003三井造船は安心感がありますね。JTの押し目がまたしても買えませんでしたが、その後の上昇もこうした大型株でも急であり、一旦乗り遅れると気持ちまで乗り遅れてしまいます。下に行けばもっと下に行くと思って買いそびれ、上に行くともっと上に行くと思って飛びつき買いをするという、あの典型的な人間の心理です。これがいつも邪魔します。あのジェイコム君は本当に人間種なのだろうか?

そうなると、こうした大型株は前日にその兆候を見つけておいて、こっそりと仕込んでおくのが自分には合っていそうです。そして当日の気配値を見ながら追加するという戦法ですが、その追加買いがうまくいきません。

426円で持ち越しの6217津田駒ですが、435円という特買いで始まっておりますので、この時飛び乗れば良いものを、どうしても「特買い=寄り天」というケースもあり、地合も含めての様子見の姿勢が勝ってしまいます。結局膠着状態の時に439円で売却。残りの三井海洋開発も前日高値割れの際に4740円で売り。銘柄毎の癖が確かにあるようです。津田駒は名前の通り、京の舞妓はんのようなおっとり刀での値動きですが、三井海洋開発はさすが海の荒くれ者の集団だけあって、いささか動きの早い付和雷同型の株です。一瞬4800円を付けた時に売っておけば、下で拾うチャンスはいくらもあったことになります。

マザーズ指数が少し切りかえしたようですが、まだまだ個別株を見ると駄目のようです。一時的な「蘇生行動」かと思います。例えて言えば、気を失った人にチョイと水をぶっかけるか電気ショックを与えると、一瞬目を覚ますことがありますが、そのようなショック療法での、一時的蘇生と見ておいた方が、今のところは良さそうです。これですっかり回復したとばかりに喜んでチョイと病床を離れて帰宅したところ、夜中に容体が急変したなどということは世の中にはよくあります。つまり、もう大丈夫と目を離して喜んで家路につく(買いに走る)と、とんでもない結末が待ち受けている可能性があるということですね。

病人の回復度合いは、医師団(ところで、何故「看護団」という言葉がないのだろう?医師団に看護師も含まれているのだろうか?)も周囲の人も、少し長い目で見て上げる必要があります。念には念を入れて回復度合いを慎重に測るというものです。これが鉄則かと。

と言う訳で、なまじの反発では今日のこの週末の不安な日に、新興市場銘柄を仕込むことはしない予定です。あくまで予定ですが。
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