「苦海・浄土・日本」(2020/10/16、集英社、田中優子著)を読み終えて図書館に返却。
『…水俣事件を通して私は、石牟礼道子が四郎に見える。天草の「もだえ神」として、多くの哀しみをみとり、その腕に抱くようにして患者たちを書き留めてきた。
チッソ本社座り込みのときに石牟礼道子は、島原天草一揆について、「乱を起こした人たちと私はつながっている」と感じたという。
近世においては家と身分と禄を守るために、近代においては企業と自治体と国家を守るために、多くの個人がおとしめられる。市民としての個人は、つながり、戦い、訴えることによってしか、自らを救えないことがある。『春の城』は、時空を超えた普遍の物語である。』(苦海・浄土・日本から引用)
昭和の戦争、沖縄、水俣、福島第一原発事故、等において、そして今新型コロナで…、相似して見える。
昼過ぎは、ネット注文の食材宅配が来る。
空いた時間を見つけて、山陽メディアへママチャリGo!
スイセン、クリスマスローズは未だだった。
館内には、早春のチューリップが咲いていた。
明日も行く予定なので(雨が止むとよいのですが)、
展示会場をちょっと覗いた。
写真展「花を撮ろう」(フォトグループ道草、1/26(火)~2/7(日))
が始まっていた。
夜は、また「NHK Eテレ」のハートネットTV リハビリ・介護を生きる「二人で生きていこう 松島トモ子」を見た。
ものすごくたいへんでもあり、生々しい話であったが、一方ですがすがしさを感じる内容だった。
『 松島トモ子さんの母・志奈枝さんはおしゃれな人だったが、4年前、95歳の誕生日の席で失禁。その後は家を急に飛び出す、一緒に死のうと迫るなど、症状が急速に悪化した。診断は「レビー小体型認知症」。打ちひしがれた松島さんだったが、母の身振り手振りから、母の気持ちを読み取って行動するようになると、暴れることはなくなった。今は穏やかに家で暮らしてもらい、亡き父のもとに送り届けることが自分の役目と思っている。』(出演者ほか、【ゲスト】松島トモ子,渡辺えり,【司会】中野淳)
渡辺えりさん については、現在両親ともに認知症、明日1/27放送予定で以下の概要。
『渡辺えりさんを招く。山形に暮らす母に異変が起きたのは15年ほど前。その後、父も認知症と診断された。今では二人とも施設にいるが、どんなに忙しくても月に1回は山形に帰り、会うようにしてきた。幼いころ、母が話す昔話や、父が読んでくれる宮沢賢治の童話が好きで、それが演劇人生の原点になったという。自分の舞台を楽しみにして、励まし続けてくれた両親への思いと、新型コロナにより思うように会えない苦労について語る。』(出演者ほか、【ゲスト】渡辺えり,松島トモ子,【司会】中野淳)
※ 老いと死の受容、以前読んだ本「大往生したけりゃ医療とかかわるな」―「自然死」のすすめ―(中村仁一、幻冬舎新書、2012/1/30)が伝えようとしたことが思い浮かんできますね。
『あまり医療に依存しすぎず、老いには寄り添い、病には連れ添う、これが年寄りの楽に生きる王道だと思います。年寄りの最後の大事な役割は、…。』