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南信州のりもの倶楽部♪

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WIN120エンジンのオーバーホール その2

2014年06月04日 13時53分08秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ、平日なのに暇を持て余している「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
昨日なんか一日中自分のゴリラを整備して高森町のカムイに部品を注文しに行っただけで終わったけど、
それでも給料貰えちゃうんだから良い会社だよなぁ。

前から預かってるWIN120エンジンなんだけど、
実はそこそこ進んでるから行った分はサッサとアップしておく事としてまずは面研。
メタルガスケット使うから面研は絶対必要な作業の一つだね。

で、面研する前のシリンダーとヘッドはこんな感じ









よく見ると爪がかかるくらいの傷がついていたりして国産じゃまずありえない話。
って書いて良いのかなぁ?
今じゃほとんどが海外製だからこれが普通なんかもね。







方法は定番のガラス板を使った研磨。
食器棚からガラスを外してきてその上にペーパーを敷いてからテープで固定し、
ヘッドはスタッドボルトが邪魔だからダブルナットで外してひたすら削る、
んだけど俺が気に入るような面が全然出ねぇ!

俺もエンジンはそこそこやってきたきたけどここまで酷いヘッドは初めてで、
面の端の方から削れていき、400番のペーパーじや全然進まんから、
ペーパーを250番に交換しひたすらゴリゴリ削る。

そう言えばシリンダーには圧縮が漏れた跡があったし、
オイルが燃焼室に回り込んでいたのがこのせいかも。
だから簡単に説明するとあの厚いガスケットでも抜けるくらい面が酷かったって事。







これは面研が終わった後の写真。
信じられんだろうが面研が終わった時、爪がかかるくらいの傷が消えていたから、
シリンダーとヘッドで0.5ミリつつは研磨したと思う。
つまり合わせて約1ミリの面研。
かかった時間は仕上げ研磨抜きで合わせて2時間くらいゴシゴシ磨いてました…

今回よく分かったのはどんなヘッドとシリンダーでも自分で面研できないと中国製エンジンは厳しいってこと。
どんなマシニングしてるか知らんけど平らなように見えて全然平じゃないから、
厚いガスケットを使う時も面研はやって損は無いと思うよ。
それでも1ミリも削ったって事はそれだけ圧縮比が上がる事にはなるし、
エンジンに対する信頼性もグンと上がるから面倒だけど後のこと考えると面倒じゃないんだよ。
不安の芽を潰していけば中華でも素晴らしいエンジンになると信じている、
いや、そう信じたい…

そんな訳で面研は終わったから、次は組み立て前にベアリング交換やクランクの全円バランス化なんかを。
また見て下さいな。



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