
今日は本業が忙しく、PSGさんから依頼を受けたモンキーのエンジンを降ろそうかと思ったが、
私の電池切れのため今日のところは終わりだ。
このモンキーはエンジンをGPXのハイコンプ仕様に積み換えるのと諸々のセットアップをお願いされているんだけど、
好きなようにしてもらって良い、みたいには言われてるんだが、
こう言う依頼が実は1番難しいんだよねぇ。
簡単に言うと南信州のりもの倶楽部仕様とか、
マツムラ仕様みたいな感じではあるんだけど、
私のゴリラを見れば分かるが作り方やパーツチョイスにセンスのカケラも無く、
それは裸の人にカッコ良い服作ってくれ、みたいなお願いをす感じに近い(笑)
で、エンジンがかからないから何とも言えないんだけど、
見た感じ足は良いんだがフロントの減衰が無さ過ぎて、
中華フォークだからオイル不足だと思うからオーバーホール。
キャブは最初ヨシムラさんのキャブをお薦めしたが、
ウチで扱っているnibbiのキャブを使いたいって事で、
ヨシムラキャブからマツムラキャブにまさかの変更。
後はオイルクーラーが必須だから取り付けも行い、
最終的にはスピードを出しても大丈夫な車体に仕上げないと、
逆に危なくてお薦めは出来ないんだよねぇ。
ここ数年でバイク作りをお願いされる事が増え、
今まで何台か製作させてもらったんだけど、
方針としてはオーナーさんの要望に答えるのが1番だが、
車体のバランスに関しては結構口を出してるかもしんない。
当然見た目もあるからバランスなんて答えの無い円周率みたいなもんだけど、
パワーがあるなら足もブレーキも車体も、出来ればトータルで考えてもらえればとは思う。
でも作り方のスタイルに口を出す気は全く無いから、
例えばサスはリジッドでと言われれば、
代わりにあまり飛ばさないで下さいとアドバイスするだけ。
とくにミニモトはスタイリングが優先な所もあるから、
そこは使う方がなんとなく分かってくれているんだけど。
バイクの世界では、エンジンをパワーアップして本来使うはずの足やブレーキ代を使わなかった場合、
そのパーツ代が自分の怪我の治療費とらして購われると言われる。
つまり足やブレーキ代をケチると代わりに大怪我するって事。
まぁ私が作ったバイクで怪我をしてほしくないってのが1番だが、
作る側としてはやっぱり怪我してほしくないし安全運転してもらいたいかな。