今日はお預かりしている1P56エンジンの腰上を分解してみたんだが、
見事に焼き付いていてピストンとシリンダーはもう使用不可能。
このエンジンの場合はピストンはまだ買えるんだけどシリンダーが尽きてしまい、
もし修理しても同じエンジンの新品が買えてしまうためここまでで終わりだ。
焼き付きの原因ははっきりとは分からないが、
ピストンの頭にはカーボンの堆積が少なく、
ヘッドもバルブが白く焼けていたところを見るとハイオクガソリンを入れずに乗っていたか、
キャブセッティングが薄すぎたか回し過ぎかオイル不足かだ。
まぁクラッチカバーのオイル点検窓も無かったからオイル不足かもしれないけど、
このまま走るような事はしないだろうから何か原因があるはずだ。
今日は他にも143cc化したGPXを載せて実際に走ってみた。
やっぱりこの排気量でもショートストロークなため軽やかにエンジンが回り楽しいんだが、
オイルクーラーとオイルキャッチタンクは付けてもらいたいかな。
スプロケットは走る場所によってお客様に交換してもらうから、
長い事お預かりしていたがやっと納車可能となった。
他にも自分のゴリラのキャブセッティングもしてみたんだけど、
スローを32番に落としてニードルもセンターから1段薄い方向にしたら、
やっとパイロットの調整範囲に入ってくれたから、
あとは微調整して何とか満足がいくセッティングが出た。
しかしメインが95、スローが32で針も薄い方向だから薄過ぎないか心配になってしまうんだけど、
エンジンの排気量が多くキャブのベンチュリーにかかる負圧が高いから多めに燃料が出ているか、
キャブが小さいのかもしれないが今でも安定して走るからこのまま使う事にする。
よってこのセッティングデータはあまり信用しないように。
そんな訳でまたエンジンの依頼が入ったから、
明日から黙々とオーバーホールに勤しむ事にする。