
今日はロンシン125の下セル付きエンジンの初期オーバーホールとフルパワー化を行うためバラして行く。


お客様に聞いた話だとニュートラルが出難いみたいで、
ただニュートラルが出難いって事は3速からのダウンで2速飛ばしてニュートラルに入り難いって事でもあるので悪い事ではない。
ただシフトドラムの中に入っているストッパーのスプリングが強過ぎてシフトが重くなり、
結果的にニュートラルに入り難い事もあるためスプリングを短くして弱めてあげている。
ちなみにこのストッパーとスプリングは外してしまっても問題無く、
そもそもモンキーやCD90にはこんな物入ってないからね。

セミクロスギアは入れなくて良いって事なのでクランクの芯出しをしてから組み立てて行く。
そう言えばロンシン125の1速のギア比は3.181とGPXと比べて加速寄りのため、
トップでのオーバードライブ間があまり気にならないのかセミクロスを入れる機会がかなり少ない。
ただロンシン125をフルパワーにしたところでGPXのノーマルには全く及ばないため、
山間部を走る機会の多い方はセミクロスにしておくか、
いっその事GPXのリターンミッションに交換してセミクロスにした方が良いと思う。
もしくは漢のボトムニュートラルなんて手も有るが、
ギア比は完全にクロスミッションなんだけど少し慣れが必要かなぁ。

ほとんどの中華エンジンに使われているシフトドラムストッパーアームのスプリングの厚みは1.8ミリなんだけど、
最近のロンシン125に限っては強化スプリングと同じ2ミリの物が入っているから、
昔に比べてチェンジでの不満が聞かれないようになった。
今回もストッパーの力は弱めたがシフトドラムはちゃんと決まった場所で止まるためチェンジでの不満は前より減るんでないかなぁ。

今回も腰下までは完成させてハイカムを入れても良いようにバルブの加工も終わらせておいたから、
明日には完成して週末にはお返し出来ると思う。
本当は今日頑張って完成させても良かったんだが、
本業や前の社長のお手伝いとか色々やってて疲れたから無理する事も無いかな。