南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

少しの手間で取り付け結果が劇的に良くなる

2022年01月18日 22時01分00秒 | GPX125 エンジン偏





今日はまたGPX125の組み立てを行っていたんだが、
一旦使われたエンジンだったため分解時にオイルポンプのボルト3本がどうしても外れず、
ケースを熱してからインパクトドライバーを使ってもナメてしまったため、
仕方なくボルトの頭をドリルで揉んで外したんだが、
ここまで組み立ててから新しいボルトを買うのを忘れていたため今日はここまでとした。













そう言えばGPXのオイルポンプは円形でボルト3本で取り付けられているんだけど、
円形の物の取り付けには車のホイールと同様にセンター出しと言う行為がどうしても必要なんだが、
これを行わずに1本づつインパクトドライバーで締めて取り付けると、
センターがどうしても狂いボルトが食い込んだりして外せなくなってしまう。

まぁセンター出しとは言っても仮止めを何回か繰り返して最後に締めては緩めを繰り返して締め付けて終わりなだけなんだが、
工場での組み立ての場合は1本づつ締めて終わりだからセンターもクソも無いんだけどねぇ。














これはジェネレーターの取り付けも同じでテーパーボルトを使っている物は必ずセンター出しを行うんだが、
その前にジェネレーターのステーターベースって円形なのに、
上下2本のボルトだけで取り付けられてるってのが私から言わせてもらえれば軽い設計ミスで、
ベースなんて剛性はあるけど強度は無い薄いアルミ製みたいな物だから、
上下だけで取り付けると場合によっては左右が歪んでしまい最悪はオイル漏れを起こしたりする。

よって私がステーターベースを取り付ける場合は外周のOリングに潤滑剤を塗って、
ボルトを締めながら左右方向を木の棒を使いハンマーで軽く叩きながら均等に入れて行き、
最後はセンター出しをして締め付けるようにしている。

たったこれだけの事なんだがちゃんとセンター出しをしてあるとボルトは絶対緩まないんだけど、
いざ緩める時は比較的軽いパワーで簡単に緩むから必ず実践していただきたいかな。

明日は出来ればこのエンジンは完成させて別のエンジンをバラしたいんだが、
バックオーダーをいただき過ぎているため次に何を行って良いか見失ってる自分がいます…



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