当たりを引けば悪い物ではないかも

今日は超絶多忙だったんだが仕事終わりにロンシン125を作っていた。

まずクランクの芯出しからなんだけど、
このエンジンのクランクはこんなに長くクラッチ側の方が長くいんだけど先端はクラッチカバーの穴に刺さるような、
3点支持クランクみたいな感じにはなっているが、
タイガー125のようなベアリング支持ではないため、
芯が出ていないとクランクとカバーの接触面が痛んでしまう。









クラッチ側のクランクエンドなんだけど芯が振れているとカバーとエンドが擦れて傷付いている。
このクランクはクラッチ側で何と0.03ミリの振れだったから無理もないんだけど、
でも傷が付いて削れ切ったとしてもオイルフィルターローターは軽量品に交換しちゃうから、
1次側クラッチに比べ振動には影響はしない。

まぁでも0.03ミリの振れって事はダイヤルゲージで6目盛振れているから、
芯出ししなくてもOKって事にはならないんだけど。










とりあえず腰下までは終わらせておかないと気分が悪いから頑張ってみた。

このエンジンのシフトドラムにはニュートラルでフォークを固定するベアリングとスプリングが入っているんだけど、
いつものようにスプリング加工でこの作用を弱めてあげて、
気になるシフト抜けの持病は持っていないみたいだからストッパーなどは再利用したけど、
もしシフトドラムが変な所でロックする症状があったら修理は凄く大変だから、
ロンシン125とミニモトさんなどで販売してるLIFAN150ccの中古をヤフオクなどで買うのは絶対オススメしない。

修理するにしてもケースは割らなければだし下手すりゃミッションとキックスピンドルは新品交換だから、
スキルの無い人が手を出しても修理出来ないし直すと逆に高くつくからねぇ。

実はこのエンジンを安く買ったは良いけど修理箇所が多いからフルオーバーホールして、
ハイカム、ピストン、軽量オイルフィルターローターを交換したのがコンプリートエンジンの始まりだったんだけど、
多分一番流通している中華エンジンと言えばコレだから、
使えないと分かっていても安い中古買って分解用としてみるのも良いかもね。

やっと剥離から上がって来ました

この間剥離に出した部品が帰っきた。
もう2週間近く出していたから前の状態を忘れているんだけど、
塗装を剥がすと色々分かるもので腐食がかなり酷く、
磨いたくらいじゃ取れそうにないからペーパーがけから始めないとダメみたいだ。

代わりにロンシン125の方はまだマシで、いつものように磨いてから組み始めれば大丈夫そう。








ロンシンの方は早速磨いてみたがいつも通りの綺麗な仕上がり。

この状態をキープする方法だけど私の場合はCRCなどを軽く吹いてから布で拭いてアルミが酸化しないようにしている。
塗装がしてあってもアルミは下から腐食するからマメな洗車と油拭きをしてもらいたいかな。









この間エンジンを収めたA型なんだがクラッチが切れないって事で今日カムイさんのピットを借りて修理していた。

原因はクラッチドライブギアの中のなんて言うか知らん部品の長さが間違っていたみたいで、
交換して色々調整したら修理が終わり。

ただ少し乗ったらキャブセッティングがまだみたいで全く吹けなかったから、
あとはオーナーさんに頑張ってもらうだけだ。

ちなみに黄色い塗装はマストテクノさんで粉体塗装をしていただいた。
明るいレモンイエローだからかなり目立つし可愛らしいから、
次のイベントの時に沢山の方に見てもらいたいね。

とりあえずこのA型が終われば後は自分のエンジン作りをするだけになったが、
残念ながら年末のせいで本業が多忙になりつつある。
毎年思うが、ただ月が12から1に戻るだけなんだけど何騒ぐ必要があるのか全く分からんわ。

ロンシン125をトップクロスにする場合

今日は休日だったが普通に本業をこなしてしまい、午後から少しだけツーリングに出かけたけど寒くなってしまい直ぐに帰る始末。
休日はやはり1日休まないと趣味も中途半端になるから良くないんだけど、
最近の自動車関係は日曜日も普通に営業だから…

これだから整備関係の仕事に就きたいなんて人減る訳で、
ウチなんか安月給で年中無休みたいなもんだからブラックみたいな感じはするけど、先週はほとんどが平日休業状態。
不定休だけど週4休みたいなもんだから文句も言いにくいわ。












ここからが本題なんだけど、ほとんどの方が目にするロンシン125やLIFAN150みたいな中華エンジンって3.4速間がかなりワイドで、
ギア比はメインが24丁のカウンターが22丁の0.916なんだけど、
12Vモンキーの4速を使いギアを1.043にしたくても、
ドグの穴の大きさが違うため残念ながらモンキー系ミッションは使えない。

写真右は早矢仕クロスに使われるメイン22丁ギアなんだが、
ドグの縦穴の大きさが違うから流用は不可で、
つまり純正クロスのようなミッションを使いたくても無理って事になる。









これはロンシン125のギア比なんだけど4速の丁数が早矢仕クロスと真逆で、
これだから3.4速が離れていてオーバードライブ状態になり、
トルクがあるエンジンならあまり気にもならないかもだが125ccのノーマルの場合だと、
上り坂でトルクを使うため3.4速を行ったり来たりする事になる。
つまりここが少しでもクロスになればロンシン125もかなり違うエンジンになるんだな。

この場所、モンキー系ミッションは流用不可でもCD90のミッションは可能で、4速は23丁と24丁でモンキー純正クロスと言うか飯田クロスと同じになりギア比が1.043に変更が出来る。
一番上の左のギアはCD90純正の23丁で、このドグ形状なら中華エンジンには使える。

表の一番右の数字はギアの離れ具合を可視化したものだけど、
ロンシン純正の場合1.289になっているけどCD90の4速を流用すると1.132となりCD90のギアと遜色がなくなる。

まぁロンシン125は1.2速が離れているためクロスミッションとは言い難いが、
発進と加速さえ我慢すれば一番使う3.4速はマシになるから、
トルクが使いやすく乗り易いミッションにはなると思うかな。


ただ！GPX125のボトムニュートラルミッションはキットで5000円しないため、
CD90のギア2つ買って3000円出すより丸ごと交換の方がお得かもしれない。
まぁボトムニュートラルで良ければの話をだけど、
今後はGPXリターンミッションの流用でロンシン125がクロスミッションに化けるから、
125ccでフルパワーキットを組んだり140ccにボアアップした時に、
ギア比問題は簡単に解決しちゃう事になる。

一応だけどウチでロンシン125やLIFAN150などの中華エンジンをオーバーホールさせていただく場合、
部品代の上乗せだけでミッションの交換が可能だから、
トップのみクロスや丸ごとクロスも一応は可能。

飯田クロスや早矢仕クロスも1から作ればかなりな金額になるけど、
中華エンジンの場合はどう作っても安く済むから面白いねぇ。

A型エンジンがやっと完成しました

今日やっとA型のエンジンが完成した。

まぁしかし長いこと預かっていて完成まで2ヶ月もかかっちゃったが、
このエンジンには私なりにコンセプトがあって、
ちゃんと当時物の部品を使うんだが綺麗に仕上げるみたいな感じで、
クランクケースとクラッチカバーのボルトは+ネジを錆取りして使っているし、
ケースなども私がブラストするんでなくて、オーバーホールした感を出すためあえてウェットブラスト仕上げにしたりと、
見る人が見れば色々分かってもらえるエンジンになったと思う。

ベースは腰下はA型と上はダックス70の部品で構成された72ccなんだけど、
ヘッドに関してはQ型エンヂンプロダクツさんの部品を使い、
Qさんオリジナルのノスタルジックスポーツカムやバルブスプリングとカムスプロケットのプレートを入れて、
上もそこそこ回るけどトルクも出ている仕様になったと思う。

このカムは初めてだったし入れる前に色々調べさせていただいたが、
あまり書けないけど「そう作ったか〜」みたいなカムで、
もし私がダックス70ヘッドを使ってエンジンを作るなら間違いなくこのカムは入れるわ。


クラッチは遠心から1次側に変換したんだけど、
中古で買ったクラッチキットのカバーを塗装剥離したら腐食が酷かったため、
またいつものようにペーパーとワイヤーブラシやスチールウールで綺麗に磨いて、
丸いカバー類はついでにバフってしまったから組み立て時間より磨いてる時間の方が長い始末。
でも私の場合は磨き代などいただいてないから依頼していただいたお礼みたいなもんだ。

とりあえず今週末には間に合ったけど初めて使ったパーツもあるしで、
無事走り出すまで安心出来ないねぇ。

納期以上に怖い物は無い

前に剥離に出したSPD100とロンシン125の部品が全く帰って来なくて、
必要な部品は全て揃っているんだがエンジンが作れず手持ち無沙汰だが、
明日返してもらえないと週末使って組めないから予定が…
暇になったところで寒くてツーリングは微妙だし、
でも山超えて木曽に行くくらいは大丈夫かなぁ。
冬場は6時間くらい走って帰らないと寒くて楽しいツーリングも苦行に近いわ。

で、部品が帰らないんじゃ仕方ないから他の依頼のエンジン作りで、
A型エンジンを作ってはいたんだが6vエンジンに12v用の部品を下手に使いたくないから、
作業を少し戻る必要がありそうで今日カムイさんで部品買って来た。

ちなみにだがこのエンジンは日曜日には納めたいから、
土曜日中には作る予定で、私にそんな暇あるんかなぁ…

身銭でこんなエンジン作ってみたい

この間バッテリーがイカれて修理に出した私のiPhone6sが帰ってきたんだが、
バッテリーの交換とかじゃなく新品が来たようなもので、
それなら別にiPhoneXに買い換えなくても良かったかもしれないが、
こんな機会が無いと携帯は換えないからまぁ仕方ないか。

しかしだがスマホはやっぱりiPhoneが一番自分に合っているし、
多分一番面倒でないのがiPhoneでないかな？
正直言ってスマホやタブレットはApple以外使う気にすらならん。



今日はまた空いた時間を使って前に引き受けたエンジンを組み立てていて何とか完成。
足りない部品はあったけどオーナーさんの方にあるみたいで、
さらに黒以外のアルミの部品はアルマイトに出すみたいだからここまでだ。

しかしホントにこのエンジンはお金がかかっていて、
もしベースが12vエンジンだとしたら残ってるのはクランクケースだけ。
他は全てが社外品で腰上はシフトアップさんのキット、
腰下は52ミリクランクにTAF5速や武川さんのドライクラッチだもの。
GPX125が6〜7台分くらいお金かかってるかもだ。









少し前からワコーズさんの品物を取り扱う事になったんだけど、
しかしワコーズさんは移動販売どころかいちいち来て下さるから何かしら買ってあげたくなるし、
単価もたいした事無い上に使う物だし、規定以上の金額になるとさらに値引きとか、
購買意欲をくすぐるようなシステムがあるから、
実のところ私の周りでワコーズさんと付き合いの無い車関係の会社は無いくらい。
まぁウチは車関係とは言ってもケミカルにこだわる必要が無いんだが。

今回はスーパーFVと接点潤滑剤でバイクにはあまり関係ないどころかFVなんてウェットクラッチに使えないんだが、
ウチの場合は定価売りする気は全く無いから、
ワコーズさんの商品でなんとなく使ってみたい物があればウチへどうぞ♪

今週中にもう1機エンジンを作る予定で、でも今週は半分終わってるのに今日気が付いた…

最近日曜日休みも返上だから曜日感覚が無さ過ぎだ。

壊れたiPhoneのおかげで意外な発見

そんな訳でiPhoneを修理に出しているから今週は代用機であるAndroidを使っているんだけど、
自分のブログにログインが出来ないと不便だから借り物の携帯で自分のブログを検索しようとしてみたんだけど、
googleで 南信州の」とまで入れた時点で検索ワードから「南信州のりもの倶楽部」と出てきてビックリ。

南信州は一応観光地みたいなもんだから、南信州の後に続き易いワードは観光、天気、温泉、紅葉などが一般的で、
何年か前はサムネイルで南信州のりもの倶楽部なんぞ表示も無かったんだが、
でもgoogleにログイン状態だと検索も変わるかもしれないからとログアウトして滅多に使わないiPod touchで検索してみたら、
やはり「南信州の」とまで入れた時点で写真のように出るから多くの方が検索してくれているようでありがたいねぇ。

って事は南信州の観光を検索してる方がワードを入れただけで間違って私のブログを踏んでるのかもしれない。
確かに毎日の来場者数が1000人超えてるから怪しいもんだけど、
そい言えばもう10年以上ブログを続けてるし、そりゃ私も歳は取るし息子も原付免許取りたいとも言い出す歳になるわな。


今日はまた何も出来なかったがまたGPX125エンジンの再販が始まるから、
その前には手を空けておきたかったが部品待ちも多く、
暇だけどやる事無いもんだなぁ。

A型のエンジン構成

昨日なんだが私のiPhone6sの電池が寿命を迎え、
代替え機を借りに行ったり、久しぶりのAndroidの設定をしていたら1日が終了。

ただ6sはまだまだ使えるから電池交換に出してiPod代わりに使う事にして、ついでにiPhoneXを予約してきちゃった。
よって今まで使っていたipod touchの第4世代は売る事にしたんだが、
ipodの小ささはやっぱり良いから第5世代を買っても良いかも。


で、今日は日曜日なんだがまた遊んでる暇は無くエンジン作りで、
先ずは止まっていたGPX143ccを完成させて早速発送も終わり。

一応だがオイルフィルターは、せっかくだから新品交換をお願いして、使うオイルと交換時期などもメールしたんだけど、
今度からオイルにはもっとシビアになるから気を付けてもらいたいねぇ。

ちなみにだが、良かれと思ってMOTULの300vを入れる方がいるけど、
このオイルは比較的油温が安定している水冷エンジン用で、
油温が不安定な空冷エンジンには向いていないから高いし使わなくても大丈夫。
油温過多になると潤滑性能がいきなり落ちるし、
HISPECさんのマシンはこれでロッカーアームが焼き付いたから、
個人的にはやり横型エンジン用オイルであるspeedHeart niniをオススメしている。

なんて、一応販売店だから宣伝してみたが、ワコーズのオイルも置いているからオイル交換しに来て下さいな。











午後からはA型モンキーのエンジンを久しぶりに作っていた。

構成はQ型エンヂンプロダクツさんと一緒に考えた結果、
クランクはSクランク純正を使う事が決まってるから芯出しして再利用して、
ミッションは持って来てくれた6vと12Vのミッションを混ぜて純正クロス、まぁ言う所の飯田クロスを作り、
キックスピンドルは元はAタイプだから12VのBタイプキックスピンドルを用意して、
Qさんから分けてもらった24丁ギアを使っう事になった。

ちなみに飛び込み式の24丁ギアをエンジンのオーバーホールをしたお客様からいただいていたので、
これとAタイプのキックスピンドルは私がいただいてレーサーのエンジンにでも使う予定。
飛び込み式はラフキックでギアを痛めるけど、
慣れてる人なら関係無いしスピンドルギアはいつもは回転してないから多少のフリクション低減にもなる。
もし使わなかったらHISPECさんのレーサーエンジンにでも使ってもらうまでだ。









飯田クロスを作るとどうしても余るのが残骸ミッション。
よってこの構成で動くかは別としてギア比を計算してみた。

結果、ファイナルが同じならギアチェンジのたびに回転が落ちた挙句4速はオーバードライブで、
エンジンのパワーが無い場合、美味しい回転を使いたかったらファイナルで無理矢理調整するしかないと言う使い難いミッション。
しかし拾う神もいてQさんが使いたいみたいだから引き取っていただく事になった。


A型はここまで作ったけどケースを閉める前にまたQさんにチェックしてもらうつもりだからこのエンジンもここまで。

やっぱり乗りたくなるのがバイク

すっかり寒くなりバイクに乗る機会は減るんだけど、
キャブの中のガソリンは使い切っておきたいって事で、
久しぶりにKLX 250改Dトラッカーに乗って近所を少し走ってきた。


しかし今年は自分のゴリラには乗った覚えが無く、最後は半年前でエンジンを降ろしてフレーム補強に出したかったが、
多忙さゆえそのまま放置してしまい、夏場はほとんどが高速道路ツーリングで、
原付2種にのる機会が凄く減ってしまったから、
来年はエンジンの耐久性テストついでに、恒例のビーナスラインや伊良湖岬に久しぶりに行きたいかな。

今日は作業はあまり進まなかったがバイクには乗れたし、
週末はツーリングに行くつもりも無いしエンジンが溜まってるからまたガレージで作業予定だから頑張るかね。