今日は昨日の続きでGPXの143ccボアアップエンジンを作っていたんだが、
まずクランクの芯を確認してからケースを暖めてようとしたらスタッドボルトの交換を忘れていたから先に済ませて、
ベアリングを打ち込んだら左ケースがまだ熱いうちにクランクを入れる。
GPXは左側ケースだけマイナス公差だから熱膨張させておかないとクランクベアリングが入らず特殊工具が必要になるが、
暖めておけばスコンと入るのはミッションベアリングも同じで、
打ち込むとは言ってもベアリングを差し込むみたいな感じなんだけど。
143ccキットの場合クランクが54.5ミリから54ミリのロングストロークになるんだけど、
クランクのスモールエンドの潤滑用の穴がヘッド側からクランク側になるため、
巻き上げられたオイルがスモールエンドに入りやすくなり潤滑では少し有利になる。
とは言ってもオイルはちゃんとしたのを使わないとダメなんだけどね。
話は変わるがガススタでバイトしてる息子がマグナのオイル交換に来て、
安いオイルは売れるんだけど高いオイルはなかなか売れないらしく、
売り上げを伸ばしたいんだけどオイルによって何が違うか分からん、みたいな事を言っていたなぁ。
まぁ難しく説明しても忘れるだろうから簡単に説明したけど、
今は車に合ったオイルなんかもあって一概にどうとは言えないが、
鉱物油と100%化学合成では高温時の潤滑性の違いだけは説明しておいたが、
こればかりは使ってみても体感には現れないから
難しいだろうねぇ。
ちなみに現在私が扱ってるオイルで1番安いのがワコーズさんのプロステージなんだが、
今のオイルの流行りは柔らかいけど超高潤滑オイルかな。
在庫で持っているのが写真の他にワコーズさんのトリプルアールもあって、
1番高いのは1ℓで5000円もする4CR-S、つまり鉱物油と半化学合成は全く無く100%化学合成しか売っていない。
スピードマスターのプロバイクはしゃあ水口さんから買った物で、
使い方聞いたけどオイルの扱い方の固定概念がフッ飛ぶくらい酷な使い方なんだが、
エンジンのダメージが全く無いんだがら凄い。
ただ!残念な事にモチュールのレーシングキットオイルや4CR-Sは良いのは実証済みなんだが高過ぎるしストリートではその性能は必要無いから、
4ミニなら基本的にはspeedHeartの4ミニかなぁ、と考えているが、
これでもまだ高い方だから個人的にはプロステージかヤマハさんのプレミアムと公言している。
一応だがエンジニアとして言わせてもらうと、
私がどんなエンジンを作ろうがメンテナンスはユーザーさん任せになってしまい、
でもエンジンのメンテナンスってオイル交換くらいしか無い。
だからオイルの最低限くらいは守ってほしいしクラッチなどに合ったオイルを使ってほしい。
まぁオイルにはバイクのウェットクラッチには向かないオイルもあるし添加剤だって制限があるんだけど、
これも選ぶ楽しみだと思えば良いんでないかな。
そのうち奇跡のオ言われるベルハンマーやレッドゾーンがエンジンオイルになったりするかもね。