団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

悩んでいる子どもを見ると大人はついアドバイスをしたくなります。

2024-10-09 01:38:54 | 日記
 中日新聞の「なんとか なるよ」「私を救った糸井重里さんの一言」というタイトルで、不登校ジャーナリストの石井しこうさんが投稿されていました。

 不登校だった私を一言で救ったのは、コピーライターの糸井重里さんでした。

 私が不登校になったのは中学2年の時。

 中学受験の失敗やいじめ、教師とのあつれきなど、さまざまなことが重なりました。

 今思い出せば「それだけの理由がある」と思うのですが、当時の私は焦りと絶望感でいっぱいでした。

 「勉強が遅れてしまう」「もう大人になれない」。

 何かしなければと教科書を開いても手につかず、気晴らしに漫画を読み、ゲームにも没頭。

 朝、起きていると罪悪感に包まれていくので、夜中は起きて朝方に寝る。

 世の中から取り残されていく感覚にますます焦りを感じていました。

 ☁️ ☁️

 そのころ、糸井さんに取材する機会を得ました。

 取材陣は全員10代の不登校経験者。

 私たちはいきなり30分も遅刻するなど失礼を働くのですが、「ホントに君たちだけで来たの、すごいな〜」と糸井さんは歓迎してくれました。

 取材時間は予定を超え、1時間半もノーギャラで応答。

 そして最後に、とっておきの一言を私にくれたのです。

 「今日は楽しかった、ありがとう」

 うれしくて、照れくさくて、私は下を向きながら糸井さんと握手をしました。

 糸井さんの手に触れた時、頭の中の霧がパーッと晴れていった感覚を今でも覚えています。

 同じような経験をした人は私だけではありません。

 「ありがとう」「助かったよ」などの感謝の言葉で救われた不登校経験者は多いです。

 演出家・宮本亜門さんもその一人。

 精神科医に自分の話をしたところ、「君の話は面白いね。話してくれてありがとう」と言われ、「心が軽くなった」と教えてくれました。

 ✈️  🛩️

 悩んでいる子どもを見ると大人はついアドバイスをしたくなります。

 しかしそれよりも、「今日は楽しかった」と相手と過ごした時間を喜ぶほうが、本人の根源に突き刺さるときがあるものです。

 感謝されたり、喜ばれたりすること、それによって「ああ、自分がいてよかったんだな」と思えるからです。

 周囲で悩んでいる子どもがいたら、ぜひ参考にしてみてください。


 以上です。


 不登校問題は、難しいです。

>悩んでいる子どもを見ると大人はついアドバイスをしたくなります。

 たしかに、分かりもしないのについアドバイスしてしまいがちです。

>しかしそれよりも、「今日は楽しかった」と相手と過ごした時間を喜ぶほうが、本人の根源に突き刺さるときがあるものです。
 感謝されたり、喜ばれたりすること、それによって「ああ、自分がいてよかったんだな」と思えるからです。

 なるほど。
「ああ、自分がいてよかったんだな」と、思ってもらえるような言葉をかけるのが大切なんだ。
 



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コメント (2)
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